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ブート・イメージをブート・メディアに転送する

インストールした交換用のブート・メディアにはブート・イメージがないため、USB フラッシュ・ドライブを使用してブート・イメージを転送する必要があります。

始める前に

  • 障害のあるコントローラーが実行していた ONTAP と同じイメージ・バージョンのコピー。

    適切なイメージを、Lenovo データセンターサポート・サイトDownloads (ダウンロード)セクションからダウンロードできます。

  1. Lenovo データセンターサポート・サイトから適切なサービス・イメージをダウンロードして USB フラッシュ・ドライブにコピーします。
    1. ラップトップ上の作業スペースにサービス・イメージをダウンロードします。
    2. サービス・イメージを unzip します。
      Windows を使用してコンテンツを抽出する場合は、winzip を使用して netboot イメージを解凍しないでください。7-Zip や WinRAR など、別の解凍ツールを使用します。
      unzip したサービス・イメージ・ファイルには、2 つのフォルダーが含まれます。
      • boot
      • efi
    3. efi フォルダーを USB フラッシュ・ドライブの最上位のディレクトリーにコピーします。
      USB フラッシュ・ドライブには、efi フォルダーと、障害のあるコントローラーが実行していた ONTAP と同じイメージ・バージョンが含まれることが必要です。
    4. ラップトップから USB フラッシュ・ドライブを取り外します。
  2. まだしていない場合は、エア・ダクトを閉じます。
  3. コントローラー・モジュールの端をシャーシの開口部を合わせ、コントローラー・モジュールをシステムの奥までゆっくりと押します。コントローラー・モジュールの取り付けを実行します。
    1. ロック・ピンが外れるようにロック・ラッチを上に回して傾け、ロック位置まで下げます。
    2. まだしていない場合、ケーブル管理デバイスを再取り付けします。
  4. 必要に応じて、ケーブル管理デバイスを再度取り付け、システムを再配線します。
    ケーブルの再接続時に、メディア・コンバーター (SFP または QSFP) を取り外した場合は忘れずに再度取り付けてください。
  5. パワー・サプライに電源コードの差し込んで、電源ケーブルのロック・カラーを再取り付けし、パワー・サプライを電源に接続します。
  6. コントローラー・モジュールの USB スロットに USB フラッシュ・ドライブを挿入します。
    USB フラッシュ・ドライブは、USB コンソール・ポートではなく、USB デバイスのラベルが付いたスロットに取り付けてください。
  7. LOADER プロンプトで Ctrl + C を押して停止し、ブート・プロセスを中断します。
    このメッセージを見逃した場合は、Ctrl + C を押して、保守モードでブートするオプションを選択し、halt を実行してノードを LOADER でブートします。
  8. LOADER プロンプトで、USB フラッシュ・ドライブからブート・イメージをリカバリーします: boot_recovery
    イメージは USB フラッシュ・ドライブからダウンロードされます。
  9. プロンプトが表示されたら、イメージ名を入力するか、画面に表示されているデフォルトのイメージを受け入れます。
  10. イメージをインストールした後は、復元プロセスを開始します。
    1. 画面に表示されている障害のあるノードの IP アドレスを記録します。
    2. バックアップ構成を復元するかどうか尋ねるメッセージが表示されたら、y を押します。
    3. /etc/ssh/ssh_host_dsa_key を上書きするかどうかの確認を求められたら、y を押します。
  11. 高度な特権レベルのパートナー・ノードから、先の手順で記録した IP アドレスを使用して構成の同期を開始します: system node restore-backup -node local -target-addressimpaired_node_IP_address
  12. 復元が成功した場合は、use the restored copy? の確認が求められたら、障害のあるノードで y を押します。
  13. confirm backup procedure was successful が表示されたら y を押し、ノードをリブートするように求められたら y を押します。
  14. 環境変数が正しく設定されていることを確認します。
    1. ノードで LOADER プロンプトを表示します。
      ONTAP プロンプトから、コマンド system node halt -skip-lif-migration-before-shutdown true -ignore-quorum-warnings true -inhibit-takeover true を発行することができます。
    2. printenv コマンドで、環境変数の設定を確認します。

      特に、
      bootarg.init.vendor_data1

      というラベルが付いた変数に注意してください。

      これは、システム・シリアル番号であり、両方のノードで一致している必要があります。

    3. 環境変数が正しく設定されていない場合は、setenvenvironment_variable_name changed_value コマンドを使用して変更します。
    4. saveenv コマンドを使用して、変更を保存します。
    5. ノードをリブートします。
  15. リブートした障害のあるノードで Waiting for Giveback... メッセージが表示されたら、正常状態のノードからのギブバックを実行します:
    システム構成操作
    HA ペア障害のあるノードで Waiting for Giveback... メッセージが表示された後、正常状態のノードからのギブバックを実行します:
    1. 正常状態のノードから以下のコマンドを実行します: storage failover giveback -ofnodepartner_node_name

      障害のあるノードでストレージが復帰し、ブートが完了した後、リブートし、再度正常状態のノードによってテイクオーバーされます。

      ギブバックが拒否された場合は、拒否のオーバーライドを検討することができます。

      高可用性構成ガイド

    2. storage failover show-giveback コマンドを使用して、ギブバック操作の進行状況を監視します。
    3. ギブバック操作が完了したら、HA ペアが正常状態で、テイクオーバーが可能であることを storage failover show コマンドを使用して確認します。
    4. storage failover modify コマンドを使用して無効にした場合は、自動ギブバックを復元します。
  16. 正常状態のノードの高度な特権レベルを終了します。