システム・レベル診断の実行

新しいシャーシを取り付けた後、相互接続診断を実行する必要があります。

1. 点検するコントローラーが LOADER プロンプトになっていない場合は、以下の手順に従います。
   1. halt と入力して保守モードで起動するオプションを選択します。
   2. LOADER プロンプトで、boot_ontap menu メニューを入力します。
   3. システムが選択メニューに表示されたら、オプション 5 を選択して保守モードに入ります。
2. HA 構成の場合、2 つ目のコントローラーで前述の手順を繰り返します。
   注

   相互接続テストを実行するために、両方のコントローラーが保守モードになっている必要があります。
3. sldiag device run -dev fcache と入力してキャッシュ・モジュール上で診断を実行します。
4. 保守モード・プロンプトから相互接続診断テストを有効にします (sldiag device modify -dev interconnect -sel enable)。

   相互接続テストはデフォルトで無効になっているため、個別に実行を有効にする必要があります。

5. 保守モード・プロンプトから相互接続診断テストを実行します (sldiag device run -dev interconnect)。

   相互接続テストは、1 つのコントローラーから実行するだけでかまいません。

6. シャーシの交換によってハードウェアの問題が発生していないことを確認します (sldiag device status -dev interconnect -long -state failed)。
   テストの失敗がない場合は、システム・レベル診断がプロンプトに戻ります。それ以外の場合、コンポーネントのテストの結果得られた障害のフル・ステータスがリストされます。
7. 前の手順の結果に基づいて進みます。

   システム・レベル診断テストの結果	操作
   エラーなしで完了した	ステータス・ログをクリアします (sldiag device clearstatus)。 ログがクリアされたことを確認します (sldiag device status)。 以下のデフォルトの応答が表示されます。 SLDIAG: No log messages are present. 両方のコントローラーで保守モードを終了します (halt)。 システムに LOADER プロンプトが表示されます。 重要 次の手順に進む前に、両方のコントローラーで保守モードを終了する必要があります。 両方のコントローラーの LOADER プロンプトで、boot_ontap コマンドを入力します。 コントローラーを通常動作に戻します。 ONTAP の実行に使用されているコントローラーの数 操作 クラスター内の 2 つのコントローラー 以下のコマンドを発行します。node::> cluster ha modify -configured true node::> storage failover modify -node node0 -enabled true クラスター内の 2 つ以上のコントローラー このコマンドを発行します。node::> storage failover modify -node node0 -enabled true システム・レベルの診断が完了しました。
   いくつかのテストが失敗した	問題の原因を特定します。 保守モードを終了します (halt)。 クリーン・シャットダウンを実行した後、パワー・サプライを取り外します。 システム・レベル診断を実行するために識別されたすべての考慮事項に従っていること、ケーブルがしっかり接続されていること、ハードウェア・コンポーネントがストレージ・システムに適切に取り付けられていることを確認します。 パワー・サプライを再接続し、ストレージ・システムの電源をオンにします。 システム・レベル診断テストを再実行します。