機能
サーバーの設計においては、パフォーマンス、使いやすさ、信頼性、および拡張機能などが重要な考慮事項でした。これらの設計機能を用いることで、現在のニーズに応じてシステム・ハードウェアをカスタマイズしたり、将来に備えて柔軟性の高い機能拡張を準備したりすることができます。
Lenovo XClarity Controller (XCC)
Lenovo XClarity Controller は、Lenovo ThinkSystem サーバー・ハードウェア用の共通管理コントローラーです。Lenovo XClarity Controller は、複数の管理機能を、サーバーのシステム・ボードにある単一のチップに統合します。
Lenovo XClarity Controller に固有の機能として、パフォーマンスの改善、リモート・ビデオの解像度の向上、およびセキュリティー・オプションの強化が挙げられます。Lenovo XClarity Controller に関する追加情報については、以下を参照してください。
UEFI 準拠のサーバー・ファームウェア
Lenovo ThinkSystem ファームウェアは、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) 2.5 に対応しています。UEFI は、BIOS に代わるものであり、オペレーティング・システム、プラットフォーム・ファームウェア、外部デバイス間の標準インターフェースを定義します。
Lenovo ThinkSystem サーバーは、UEFI 準拠オペレーティング・システム、BIOS ベースのオペレーティング・システム、および BIOS ベースのアダプターのほか、UEFI 準拠アダプターをブートすることができます。
注このサーバーは DOS (ディスク・オペレーティング・システム) をサポートしません。大容量のシステム・メモリー
サーバーは、エラー訂正コード (ECC) 付きの registered デュアル・インライン・メモリー・モジュール (RDIMM) および load-reduced DIMM (LRDIMM) をサポートします。サーバーは、最大で 384 GB (RDIMM 使用時) または 768 GB (LRDIMM 使用時) の最大システム・メモリーをサポートします。詳しくは、 仕様 を参照してください。
内蔵 Trusted Platform Module (TPM)
この内蔵セキュリティー・チップは、暗号機能を実行し、セキュアな秘密鍵と公開鍵を保管します。これは Trusted Computing Group (TCG) 仕様に対するハードウェア・サポートを提供します。TCG 仕様をサポートするためのソフトウェアをダウンロードできます。
Trusted Platform Module (TPM) には、TPM 1.2 と TPM 2.0 の 2 つのバージョンがあります。TPM バージョンを 1.2 から 2.0 に変更、または元に戻すことができます。
TPM 構成の詳細については、「メンテナンス・マニュアル」の「TPM/TCM の有効化」を参照してください。
注ただし、中国本土のお客さまが、Lenovo が認定した TPM 2.0 アダプターまたは Trusted Cryptographic Module (TCM) アダプター (ドーター・カードと呼ばれることもあります) を取り付けることはできます。大規模データ・ストレージ容量およびホット・スワップ機能
ホット・スワップ・サーバー・モデルは、最大 12 台の 3.5 型ホット・スワップ SAS/SATA ドライブ、または最大 16 台の 2.5 型ホット・スワップ SAS/SATA ドライブをサポートします。シンプル・スワップ・サーバー・モデルは、最大 8 台の 3.5 型シンプル・スワップ SATA ドライブをサポートします。
ホット・スワップ機能により、サーバーの電源をオフにしなくても、ハードディスク・ドライブの追加、取り外し、交換ができるようになります。
Lenovo Service Information Web サイトへのモバイル・アクセス
サーバーには、サーバーのカバーにあるシステム・サービス・ラベルに QR コードが記載されています。モバイル・デバイスの QR コード・リーダーとスキャナーを使用してこのコードをスキャンすると、Lenovo Service Information Web サイトにすぐにアクセスすることができます。Lenovo Service Information Web サイトでは、追加情報として部品の取り付けや交換用のビデオ、およびサーバー・サポートのためのエラー・コードが提供されます。
冗長ネットワーク接続
Lenovo XClarity Controller を使用すると、適用可能なアプリケーションがインストールされている冗長イーサネット接続にフェイルオーバー機能が提供されます。プライマリー・イーサネット接続に問題が発生すると、このプライマリー接続に関連するすべてのイーサネット・トラフィックは、オプションの冗長イーサネット接続に自動的に切り替えられます。適切なデバイス・ドライバーをインストールすると、この切り替えはデータ損失なく、ユーザーの介入なしで実行されます。
リダンダント冷却およびオプションの電源機能
サーバーは、最大 2 個の 550 ワットまたは 750 ワットのホット・スワップ・パワー・サプライおよび 4 個の非ホット・スワップ・ファンをサポートし、標準的な構成に対して冗長性を提供します。サーバー内のファンのリダンダント冷却により、ファンの 1 つに障害が起きても、サーバーの操作を続行できます。注サーバー内で 550 ワットと 750 ワットのパワー・サプライを混用することはできません。