ディスク・プールの設定 (ディスク・プールの変更)
set diskPoolコマンドは、ディスク・プールに容量を追加するか (Dynamic Capacity Expansion[DCE])、またはディスク・プール全体のコントローラー所有権を変更します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
この2つの処理は同時に実行できません。
構文
set diskPool [<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1106354" className="keyword varname">diskPoolName</var>]
(addDrives=[<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541788" className="keyword varname">trayID1</var>,<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541789" className="keyword varname">drawerID1</var>,<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541790" className="keyword varname">slotID1</var> ... <var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541791" className="keyword varname">trayIDn</var>,<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541792" className="keyword varname">drawerIDn</var>,<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1541793" className="keyword varname">slotIDn</var>] |
addCapacity=(<var id="GUID-A1E0F290-8140-4CB0-B66D-BE56646D283A__V1447548" className="keyword varname">diskPoolCapacity</var>))
[owner=(<span className="ph">a</span>| <span className="ph">b</span>)]
パラメーター
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| diskPool | 変更するディスク・プールの名前。ディスク・プール名は角かっこ ([ ]) で囲みます。ディスク・プール名が特殊文字を含んでいる場合または数字のみで構成される場合は、二重引用符 (" ") で囲んだ上で角かっこで囲む必要があります。 |
| addDrives | ディスク・プールに追加するドライブ。大容量ドライブ・トレイの場合は、追加するドライブのトレイID値、ドロワーID値、およびスロットID値を指定します。小容量ドライブ・トレイの場合は、追加するドライブのトレイID値とスロットID値を指定します。トレイ ID の値は、 0 ～ 99 です。ドロワー ID の値は、 1 ～ 5 です。スロット ID の値は、 1 ～ 24 です。トレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値は角かっこ ([]) で囲みます。 注 追加できるドライブは最大12本です。 |
| addCapacity | ディスク・プールに追加するストレージ容量。このパラメーターを指定すると、必要な追加容量を満たすドライブが自動的に選択されます。容量は、 bytes 、 KB 、 MB 、 GB 、 TB のいずれかの単位で定義します。 |
| owner | ディスク・プールを所有するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 a または b で、 a はスロットAのコントローラー、 b はスロットBのコントローラーです。所有者を指定しない場合は、コントローラー・ファームウェアによって所有者が特定されます。 |
注記
ディスク・プール内の既存のボリュームは、新しいドライブを追加する間もオンラインのままで、I/O処理が可能です。容量を追加するには、ディスク・プールがComplete状態であることが必要です。ディスク・プールが Complete 状態でない場合は、新しいドライブを追加する前に set diskPool complete コマンドを実行します。
容量を追加するには、 addDrives パラメーターでドライブを個別に指定するか、 addCapacity パラメーターでドライブの容量を指定します。 addDrives を使用する場合、ホストは処理の実行を許可する前にドライブ・セットを検証する必要があります。 addCapacity パラメーターを使用する場合、指定した容量が追加する最小容量とみなされます。候補ドライブのうち、サービス品質が最適で、かつ指定した以上の容量を備えるドライブが使用されます。最小限の要件を満たす候補がない場合、あるいは指定したドライブを使用できない場合や属性の不一致が検出された場合は、処理が失敗します。
このコマンドを使用して、ディスク・プールの所有権をストレージ・アレイ内のあるコントローラーから別のコントローラーに変更することもできます。所有権の変更とドライブまたは容量の追加を同時に実行することはできません。