iSCSIのホスト・ポートのネットワーク・プロパティの設定
set controller iscsiHostPortコマンドは、ホスト・ポートのネットワーク・プロパティ (IPv4とIPv6のプロパティ、ポート速度、最大フレーム・ペイロードなど) を変更します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H、または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
構文
set controller [(<span className="ph">a</span>|<span className="ph">b</span>)]
iscsiHostPort [<var id="GUID-B0A933B4-ED7B-44C4-8E8A-1B427064D279__V1837904" className="keyword varname">portLabel</var>]
([IPv4Address=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) ]|
[IPv6LocalAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF)] |
[IPv6RoutableAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) ]|
[IPv6RouterAddress=(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) ]|
[enableIPv4=(TRUE | FALSE) | enableIPv6=(TRUE | FALSE)] |
[enableIPv4Vlan=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Vlan=(TRUE | FALSE)] |
[enableIPv4Priority=(TRUE | FALSE) | enableIPv6Priority=(TRUE | FALSE) ]|
[IPv4ConfigurationMethod=(static | dhcp) ]|
[IPv6ConfigurationMethod=(static | auto)] |
[IPv4GatewayIP=(TRUE | FALSE)] |
[IPv6HopLimit=[0-255] ]|
[IPv6NdDetectDuplicateAddress=[0-256] ]|
[IPv6NdReachableTime=[0-65535] ]|
[IPv6NdRetransmitTime=[0-65535]] |
[IPv6NdTimeOut=[0-65535] ]|
[IPv4Priority=[0-7] | IPv6Priority=[0-7] ]|
[IPv4SubnetMask=(0-255).(0-255).(0-255).(0-255)] |
[IPv4VlanId=[1-4094] | IPv6VlanId=[1-4094]] |
[maxFramePayload=[<em id="GUID-B0A933B4-ED7B-44C4-8E8A-1B427064D279__V752031" className="ph i">frameSize</em>]] |
[tcpListeningPort=[3260, 49152-65536] ]|
[portSpeed=[(10 | 25)])
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
enableIPV4 | 次のオプションを指定できます。
|
enableIPV4Priority | ネットワーク・アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にする場合は、このオプションを選択します。スライダーを使用して、1 ~ 7 の優先順位を選択します。 イーサネットなどの共有ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 環境では、多くのステーションがネットワークへのアクセスにおいて競合している場合があります。アクセスは、最初に到達したものから処理されます。2 つのステーションが同時にネットワークにアクセスを試みた場合、両方のステーションは再試行する前に中断して待機することになります。1つのステーションだけがスイッチ・ポートに接続されるスイッチ・イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。 次のオプションを指定できます。
注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
enableIPV4Vlan | VLANは、同じスイッチ、同じルータ、またはその両方でサポートされる他の物理LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。 次のオプションを指定できます。
注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
enableIPV6 | IPv6のアドレス・スペースは128ビットです。コロンで区切られた8つの16ビット16進ブロックで表されます。 次のオプションを指定できます。
|
enableIPV6Priority | ネットワーク・アクセスの優先度を決定するパラメーターを有効にする場合は、このオプションを選択します。スライダーを使用して、1 ~ 7 の優先順位を選択します。 イーサネットなどの共有ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 環境では、多くのステーションがネットワークへのアクセスにおいて競合している場合があります。アクセスは、最初に到達したものから処理されます。2 つのステーションが同時にネットワークにアクセスを試みた場合、両方のステーションは再試行する前に中断して待機することになります。1つのステーションだけがスイッチ・ポートに接続されるスイッチ・イーサネットでは、このプロセスが最小化されます。 次のオプションを指定できます。
注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
enableIPV6Vlan | VLANは、同じスイッチ、同じルータ、またはその両方でサポートされる他の物理LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) および仮想LANから物理的に分離されたように動作する論理ネットワークです。 次のオプションを指定できます。
注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
IPV4Address | 次の形式でアドレスを入力します:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPV4ConfigurationMethod | 次のオプションを指定できます。
|
IPV4GatewayIP | 次のオプションを指定できます。
|
IPV4Priority | 0~7の値を入力します。 注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
IPV4SubnetMask | 次の形式でサブネット・マスクを入力します:(0-255).(0-255).(0-255).(0-255) |
IPV4VlanId | 1~4094の値を入力します。 注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
IPV6ConfigurationMethod | 次のオプションを指定できます。
|
IPV6HopLimit | このオプションは、IPv6パケットが経由できるホップの最大数を設定します。 デフォルト値は 64 です。 |
IPV6LocalAddress | 次の形式でアドレスを入力します:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPV6NdDetectDuplicateAddress | 0~256の値を入力します。 |
IPV6NdReachableTime | このオプションは、リモートのIPv6ノードが到達可能とみなされる時間を設定します。0~65535 (ミリ秒) の値を指定します。 デフォルト値は 30000 ミリ秒です。 |
IPV6NdRetransmitTime | このオプションは、IPv6ノードにパケットを再送し続ける時間を設定します。0~65535 (ミリ秒) の値を指定します。 デフォルト値は 1000 ミリ秒です。 |
IPV6NdTimeOut | このオプションは、IPv6ノードのタイムアウト値を設定します。0~65535 (ミリ秒) の値を指定します。 デフォルト値は 30000 ミリ秒です。 |
IPV6Priority | 0~7の値を入力します。 注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
IPV6RoutableAddress | 次の形式でアドレスを入力します:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPV6RouterAddress | 次の形式でアドレスを入力します:(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF): (0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF):(0-FFFF) |
IPV6VlanId | 1~4094の値を入力します。 注 このパラメーターはNVMe over RoCE環境ではサポートされていません。 |
maxFramePayload | maxFramePayload オプションは IPv4 と IPv6 に共通で、ネットワークで送信できるパケットまたはフレームの最大サイズを設定します。標準イーサネット・フレームのペイロード部分は 1500 に、ジャンボ・イーサネット・フレームは 9000 に設定されます。ジャンボ・フレームを使用している場合は、ネットワーク・パス内のすべてのデバイスが大きなフレーム・サイズを処理できる必要があります。 デフォルト値は1フレームあたり1500バイトです。1500~9000の値を入力する必要があります。 |
portSpeed | 次のオプションを指定できます。
注 このオプションは、25Gb/sイーサネット・ホスト・インターフェース・カードでのみ有効です。1つのポートの速度を変更すると、カード上の4つのポートすべての速度が変更されます。 注 iscsiHostPort パラメーターの portSpeed オプションの値は、メガビット/秒 (Mb/s) 単位です。 |
tcpListeningPort | リスニング・ポートは、コントローラーがホストiSCSIイニシエーターからのiSCSIログインをリスンするために使用するTCPポート番号です。デフォルトのリスニング・ポートは 3260 です。3260 または 49152 ~ 65535 の値を入力する必要があります。 |
iSCSIホスト・ポート・ラベルの特定
ホスト・ポートのラベルを指定する必要があります。次の手順に従ってホスト・ポートのラベルを指定します。
iSCSI ホスト・ポートのポート・ラベルが不明な場合は、
show controller コマンドを実行します。結果の[ホスト・インターフェース]セクションで、選択するホスト・ポートを探します。
注ポート・ラベルは、 Port フィールドに返された完全な値です。ポート・ラベルの値全体を、引用符と角かっこの両方で囲みます。 ["
portLabel "]。たとえば、ポート・ラベルが Ch 2 の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"ch 2\"]
注Windowsのコマンド・ラインを使用していて、ラベルにパイプ (|) が含まれる場合は、この文字をエスケープする必要があります (^を使用)。エスケープしない場合は、コマンドと解釈されます。たとえば、ポート・ラベルが e0b|0b の場合は、iSCSI ホスト・ポートを次のように指定します。iscsiHostPort[\"e0b^|0b\"]