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ボリューム・グループの移行について

注意
セキュリティーが有効なFIPSドライブがアレイに含まれているかどうかがわからない場合は、ドライブのFIPSステータスを確認するまで次の処理を実行しないでください。ドライブのFIPSステータスを確認するには、各ドライブ・モデルに対応したデータシートを使用する必要があります。ThinkSystem SAN OSではドライブのFIPSステータスが表示されません。アレイにFIPSドライブがない場合、次の手順は不要です。
ボリューム・グループの移行では、ボリューム・グループをエクスポートして、別のストレージ・アレイにインポートすることができます。ボリューム・グループをエクスポートして、オフラインの状態でデータを格納することもできます。
重要
データ・アクセスが失われる可能性 – ボリューム・グループの移動前またはボリューム・グループのインポート前にボリューム・グループをエクスポートする必要があります。

ボリューム・グループのエクスポート

ボリューム・グループのエクスポート処理では、ボリューム・グループ内のドライブの削除の準備をします。オフラインのストレージのドライブを削除したり、ボリューム・グループを別のストレージ・アレイにインポートしたりできます。ボリューム・グループのエクスポート処理が完了すると、すべてのドライブがオフラインになります。関連付けられているボリュームまたは空き容量ノードはストレージ管理ソフトウェアに表示されなくなります。

エクスポートできないコンポーネント

ボリューム・グループのエクスポート手順を実行する前に、エクスポートできないコンポーネントを削除する必要があります。削除する必要のあるコンポーネントは次のとおりです。
  • 永続的予約

  • マッピング

  • ボリューム・コピー・ペア

  • リモート・ミラー・ペア

  • ミラー・リポジトリー

ボリューム・グループのエクスポートの基本手順

ボリューム・グループをエクスポートするには、ソース ストレージ・アレイで次の手順を実行します。
  1. ストレージ・アレイの構成を保存します。

  2. すべてのI/Oを停止します。

  3. ボリューム・グループ内のボリューム上のデータをバックアップします。

  4. ボリューム・グループ内のボリューム上のファイルシステムをアンマウントまたは切断します。

  5. ボリューム・グループを特定して、ドライブにソースとデスティネーションのストレージ・アレイ名、ボリューム・グループ名、ボリューム・グループ内のドライブの総数のラベルを付けます。
  6. ボリューム・グループをオフラインにします。

  7. トレイ内の適切な通気を確保するために、空のドライブ・キャニスターまたは新しいドライブを入手して、エクスポートするボリューム・グループに関連付けられているドライブを取り外したあとでドライブを交換できるようにします。

ボリューム・グループをエクスポートするには、ターゲット ストレージ・アレイで次の手順を実行します。
  1. ターゲット・ストレージ・アレイに使用可能なドライブ・スロットがあることを確認します。

  2. インポートするドライブがターゲット・ストレージ・アレイでサポートされていることを確認します。

  3. 新しいボリュームがターゲット・ストレージ・アレイでサポートされていることを確認します。

  4. 最新バージョンのファームウェアがコントローラーにインストールされていることを確認します。

  5. RAIDレベル6のボリューム・グループをエクスポートする場合は、RAIDレベル6がターゲット・ストレージ・アレイでサポートされていることを確認します。

  6. 最新バージョンのストレージ管理ソフトウェアがターゲット・ストレージ・アレイにインストールされていることを確認します。

  7. ドライブ・セキュリティーが有効なボリューム・グループをエクスポートする場合は、ターゲット・ストレージ・アレイでドライブ・セキュリティーが有効になっていることを確認します。

ボリューム・グループのインポート

ボリューム・グループのインポート処理では、インポートしたボリューム・グループをターゲット・ストレージ・アレイに追加します。ボリューム・グループのインポート処理が完了すると、すべてのドライブのステータスが最適になります。これで、関連付けられているボリュームまたは空き容量ノードが、ターゲット・ストレージ・アレイにインストールされているストレージ管理ソフトウェアに表示されるようになります。

ボリューム・グループのインポートの基本手順

ボリューム・グループをインポートする前に、ボリューム・グループ内のすべてのドライブをトレイに挿入する必要があります。
ボリューム・グループをインポートするには、ターゲット ストレージ・アレイで次の手順を実行します。
  1. エクスポートしたドライブを使用可能なドライブ・スロットに挿入します。

  2. 次に

    インポートするボリューム・グループの概要を「インポート・レポート」で確認します。
  3. インポートできないコンポーネントがないかどうかを確認します。

  4. インポート手順を続行することを確認します。

インポートできないコンポーネント

ボリューム・グループのインポート手順では、一部のコンポーネントをインポートできません。この手順では次のコンポーネントが削除されます。
  • 永続的予約

  • マッピング

  • ボリューム・コピー・ペア

  • リモート・ミラー・ペア

  • ミラー・リポジトリー