コントローラーの診断
diagnose controllerコマンドは、コントローラー上で診断テストを実行します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
診断テストは、データがドライブに書き込まれ、ドライブから読み取られるループバック・テストで構成されています。
構文
diagnose controller [(<span className="ph">a</span>| <span className="ph">b</span>)]
loopbackDriveChannel=(allchannels | (1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8))
testID=(1 | 2 | 3 | discreteLines)
[patternFile="<var id="GUID-4F83E950-179A-4928-BC14-BEFF4400C612__V1106306" className="keyword varname">filename</var>"]
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
controller | 診断テストを実行するコントローラー。有効なコントローラー識別子は、 a または b で、 a はスロットAのコントローラー、 b はスロットBのコントローラーです。コントローラーの識別子は角かっこ ([ ]) で囲みます。コントローラーを指定しない場合、ストレージ管理ソフトウェアは構文エラーを返します。 |
loopbackDriveChannel | 診断テストを実行するドライブ・チャネル。すべてのチャネル上で診断を実行することを選択するか、診断を実行する特定のチャネルを選択することができます。特定のチャネルを選択する場合、ドライブ・チャネルの有効な値、 1 、 2 、 3 、 4 、 5 、 6 、 7 、または 8 です。 |
testID | 実行する診断テストの識別子。識別子とテストは次のように対応しています。
|
patternFile | テスト・データとして使用するデータ・パターンが含まれているファイル・パスとファイル名。データ・パターンのファイル名は二重引用符 (" ") で囲みます。次に例を示します。 file="C:\Program Files\CLI\sup\patfile.txt" |
注記
データのループバック・テストを実行するときは、必要に応じてデータ・パターンが含まれているファイルを指定できます。ファイルを指定しない場合は、コントローラー・ファームウェアによってデフォルトのパターンが指定されます。
個別回線は、コントローラー・トレイにある2つのコントローラー間で接続されている制御回線とステータス回線です。個別回線診断テストでは、代替コントローラーの制御入力において制御信号の遷移が観察できることを、コントローラーごとに確認できます。個別回線診断テストは、電源を投入し直すたび、またはコントローラーをリセットするたびに、自動的に実行されます。個別回線診断テストは、最初の個別回線診断テストが失敗したコンポーネントを交換したあとに実行できます。個別回線診断テストは、次のいずれかのメッセージを返します。
個別回線診断テストが正常に実行されると、次のメッセージが表示されます。
The controller discrete lines successfully passed the diagnostic
test. No
failures were detected.
個別回線診断テストが失敗した場合は、次のメッセージが表示されます。
One or more controller discrete lines failed the diagnostic test.
CLIで個別回線診断テストを実行できない場合、CLIはエラー270を返します。これは、個別回線診断テストが開始も完了もできなかったことを示します。