ストレージ・アレイの構成データベースのバックアップ、サポート・データの収集、およびホスト I/O 操作の停止を行い、ホスト・インターフェース・カードを追加する準備をします。その後、コントローラー・シェルフの電源をオフにできるようになります。
始める前に
- この手順に関するダウン時間メンテナンス期間をスケジュールします。この手順が正常に完了するまでストレージ・アレイのデータにアクセスできないように、HIC を取り付ける際は電源をオフにする必要があります。(2 コントローラー構成において、これは電源をオンにしたときに両方のコントローラーを同じ HIC 構成にする必要があるためです。)
- ThinkSystem System Manager のホームから、ストレージ・アレイが「最適」のステータスであることを確認します。
ステータスが「最適」でない場合、リカバリー Guru を使用するかテクニカル・サポートに連絡して、問題を解決します。この手順を続行しないでください。
- ストレージ・アレイの構成データベースをバックアップします。
コントローラーを取り外すときに問題が発生した場合、保存したファイルを使用して構成を復元できます。
- ThinkSystem System Manager から SMcli をダウンロードし、SMcli コマンドの実行環境をセットアップします。
- 次の SMcli コマンドを実行します。
save storageArray dbmDatabase sourceLocation=onboard contentType=all file="filename";
このコマンドでは、
filename がデータベースを保存するファイル・パスとファイル名です。ファイル名は、バックラッシュに続く二重引用符 (\") で囲みます。例:
file="C:\Program Files\CLI\logs\dbmdata.zip"
このコマンドでは、保存されたファイルにファイルの拡張子は自動的に追加されません。ファイル名を入力するときに、ファイルの拡張子を指定する必要があります。
PowerShell の場合は、ファイル名を二重引用符 2 つ ("") で囲みます。たとえば、file = \""データ.zip\"" のようになります。
- ThinkSystem System Manager を使用し、ストレージ・アレイに関するサポート・データを収集します。
- の順に選択します。
- 「サポート・データの収集」を選択します。
- 「収集」をクリックします。
ブラウザーのダウンロード・フォルダーに support-data.7z という名前でファイルが保存されます。
- I/O 操作がストレージ・アレイと接続されているすべてのホストの間で発生していないことを確認します。たとえば、以下のステップを実行できます。
- ストレージからホストにマップされた LUN に関連するすべてのプロセスを停止します。
- アプリケーションがストレージからホストにマップされた LUN にデータを書き込んでいないことを確認します。
- アレイのボリュームに関連付けられているすべてのファイル・システムをアンマウントします。
ホスト I/O 操作を停止する正確なステップは、ホスト・オペレーティング・システムおよび構成によって異なり、これらの手順で取り扱う対象範囲外です。お使いの環境でホスト I/O 操作を停止する方法が不明な場合は、ホストのシャットダウンを検討してください。
データ損失の可能性 – I/O 操作が発生しているときに、この手順を続行した場合、ストレージにアクセスできないため、ホスト・アプリケーションのデータへのアクセスが失われる場合があります。
- ストレージ・アレイがミラーリング関係内にある場合、2 次ストレージ・アレイでホスト I/O 操作をすべて停止します。
- キャッシュ・メモリー内のデータがドライブに書き込まれるまで待ちます。
キャッシュ・データをドライブに書き込む必要がある場合、各コントローラーの背面にある緑色のキャッシュ・アクティブ LED が点灯します。この LED が消えるまで待つ必要があります。

キャッシュ・アクティブ LED
- ThinkSystem System Manager のホーム・ページから、「操作の進行状況の表示」を選択します。すべての操作が完了するまで待ってから、次のステップに進みます。
- コントローラー・シェルフの電源をオフにします。
- コントローラー・シェルフの両方の電源スイッチをオフにします。
- コントローラー・シェルフのすべての LED が消えるまで待ちます。