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キャッシュのフラッシュとは何ですか?

キャッシュ内の書き込み前のデータの量が一定のレベルに達すると、コントローラはキャッシュされたデータを定期的にドライブに書き込みます。この書き込みプロセスは「フラッシュ」と呼ばれます。

コントローラは、デマンドベースと経過時間ベースの2つのアルゴリズムを使用してキャッシュをフラッシュします。デマンドベースのアルゴリズムは、キャッシュされたデータの量がキャッシュ フラッシュしきい値を上回った場合に使用されます。デフォルトでは、キャッシュの80%が使用中になるとフラッシュが開始されます。

System Managerでは、「デマンド キャッシュ フラッシュの開始」しきい値を環境で使用されるI/Oタイプに最適な値に設定できます。書き込み処理がメインの環境では、「デマンド キャッシュ フラッシュの開始」の割合を高く設定して、なるべく多くの新しい書き込み要求をキャッシュで処理できるようにして、ディスクへの送信を回避する必要があります。割合を高く設定すると、キャッシュ フラッシュの回数が減ってキャッシュに残るデータ量が増えるため、キャッシュ ヒットの可能性が高まります。

I/Oが不規則な(データ バーストが発生する)環境では、キャッシュ フラッシュを低く設定して、データ バースト間でキャッシュが頻繁にフラッシュされるようにします。さまざまな負荷を処理する多様なI/O環境や、負荷のタイプが不明な環境では、このしきい値を中間の50%に設定します。80%未満に設定した場合、ホスト読み取りに必要なデータがキャッシュにないためにパフォーマンスが低下する可能性があります。また、割合を低くすると、キャッシュ レベルを維持するために必要なディスクへの書き込み回数が増えて、システム オーバーヘッドが増大します。

経過時間ベースのアルゴリズムでは、書き込みデータがディスクにフラッシュされるまでのキャッシュでの保持期間を指定します。キャッシュ フラッシュしきい値に達しない間は、経過時間ベースのアルゴリズムが使用されます。デフォルトは10秒ですが、カウントされるのはアクティブでない期間のみです。System Managerではフラッシュのタイミングを変更できません。

Set Storage Array
代わりに、コマンドライン インターフェイス(CLI)でコマンドを使用する必要があります。また、コントローラのバッテリがない状況で[バッテリなしの 書き込みキャッシュ]を有効にした場合にも、データが失われる可能性があります。