ストレージ アレイの概要
ストレージ アレイは、System Managerソフトウェアで管理されるストレージ エンティティです。ストレージ アレイは、物理コンポーネントと論理コンポーネントの両方の集合で構成されます。
物理コンポーネント
次の表では、ストレージ アレイの物理コンポーネントについて説明します。
コンポーネント | 説明 |
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コントローラ | コントローラは、ボード、ファームウェア、ソフトウェアで構成されます。ドライブを制御し、System Managerの機能を実装します。 |
シェルフ | シェルフは、キャビネットまたはラックに取り付けられるエンクロージャです。ストレージ アレイのハードウェア コンポーネントを収容します。シェルフには、コントローラ シェルフとドライブ シェルフの2種類があります。コントローラ シェルフは、コントローラとドライブを収容します。ドライブ シェルフは、入出力モジュール(IOM)とドライブを収容します。 注 異なるタイプのメディアまたは異なるタイプのインターフェイスがストレージ アレイに含まれている場合は、ドライブのタイプごとにドライブ シェルフが表示されます。 |
ドライブ | ドライブは、データの物理ストレージ・メディアとして使用される電磁的な機械デバイスまたはソリッド・ステート・メモリー・デバイスです。 |
ホスト | ホストは、ストレージ アレイ上のボリュームにI/Oを送信するサーバです。 |
ホスト バス アダプタ(HBA) | ホスト バス アダプタ(HBA)はホストに設置されるボードで、1つ以上のホスト ポートが搭載されています。 |
ホスト ポート | ホスト ポートは、コントローラに物理的に接続されるホスト バス アダプタ(HBA)のポートで、I/O処理に使用されます。 |
管理クライアント | 管理クライアントは、System Managerにアクセスするためのブラウザがインストールされたコンピュータです。 |
論理コンポーネント
ストレージ アレイ内のドライブは、データに対して物理ストレージ容量を提供します。System Managerを使用して、物理容量を複数の論理コンポーネント(プール、ボリューム グループ、ボリュームなど)に分散します。これらのコンポーネントは、ストレージ アレイ上のデータの設定、格納、メンテナンス、および保持に使用するツールです。次の表では、ストレージ アレイの論理コンポーネントについて説明します。
コンポーネント | 説明 |
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プール | プールは、論理的にグループ化されたドライブの集まりです。プールを使用し、ホストにアクセス可能な 1 つ以上のボリュームを作成できます(ボリュームはプールまたはボリューム・グループから作成します)。 |
ボリューム グループ | ボリューム グループは、同じ特性を持つボリュームのコンテナです。ボリューム グループごとに容量とRAIDレベルが定義されています。ボリューム・グループを使用し、ホストにアクセス可能な 1 つ以上のボリュームを作成できます(ボリュームはまボリューム・グループまたはプールから作成します)。 |
ボリューム | ボリュームは、アプリケーション、データベース、およびファイルシステムがデータを格納するコンテナです。ホストがストレージ アレイのストレージにアクセスするために作成される論理コンポーネントです。 |
論理ユニット番号(LUN) | 論理ユニット番号(LUN)はホストがボリュームへのアクセスに使用する番号で、アドレス スペースに割り当てられます。ボリュームはLUNの形式でホストに容量として提示されます。 各ホストには独自のLUNアドレス スペースがあります。そのため、同じLUNを複数のホストで使用して、異なるボリュームにアクセスできます。 |