コントローラー・ソフトウェアとファームウェアのアップグレード
ストレージ・アレイのソフトウェアとファームウェアをアップグレードして、最新の機能とバグ修正をすべて適用することができます。
ThinkSystem SAN OS コントローラー・ソフトウェア・アップグレードに含まれているコンポーネント
ストレージ・アレイの複数のコンポーネントには、適宜アップグレードが必要なソフトウェアやハードウェアが含まれています。
- 管理ソフトウェア – System Managerは、ストレージ・アレイを管理するソフトウェアです。
- コントローラー・ファームウェア – コントローラー・ファームウェアは、ホストとボリューム間の I/O を管理します。
- コントローラーの NVSRAM – コントローラーの NVSRAM はコントローラーのデフォルト設定を指定するコントローラー・ファイルです。
- IOM ファームウェア – I/O モジュール (IOM) ファームウェアはコントローラーとドライブ・シェルフ間の接続を管理します。また、コンポーネントのステータスを監視します。
- スーパーバイザー・ソフトウェア – スーパーバイザー・ソフトウェアはソフトウェアを実行しているコントローラー上の仮想マシンです。

1 コントローラー・シェルフ |
2 ドライブ・シェルフ |
3 ソフトウェア、コントローラー・ファームウェア、コントローラー NVSRAM、スーパーバイザー・ソフトウェア |
4 ドライブ・ファームウェア |
5 IOM ファームウェア |
6 ドライブ・ファームウェア |
現在使用しているソフトウェアとファームウェアのバージョンは、ソフトウェアとファームウェアのインベントリ・ダイアログ・ボックスで確認できます。ソフトウェアおよびファームウェアのインベントリーのリンクをクリックします。
に移動して、アップグレード・プロセスの一部として、ホストがコントローラーと正しくやり取りするために、ホストのマルチパス/フェイルオーバー・ドライバーまたは HBA ドライバーもアップグレードする必要が生じる場合があります。これが当てはまるかどうかを判別するには、「 Lenovo Interoperability Matrix 」を参照してください。
I/Oを停止するタイミング
ストレージ・アレイに 2 つのコントローラーがあり、マルチパス・ドライバーがインストールされている場合、アップグレードが発生しているときにストレージ・アレイは引き続き I/O を処理できます。アップグレード中、コントローラー A のすべてのボリュームがコントローラー B にフェイルオーバーされ、それらのボリュームおよびコントローラー B のすべてのボリュームがコントローラー A に移されてから、コントローラー B がアップグレードされます。
アップグレード前の健全性チェック
アップグレード プロセスの一環として、アップグレード前の健全性チェックが実行されます。アップグレード前ヘルスチェックはすべてのストレージ・アレイ・コンポーネントにアクセスして、アップグレードを進行できることを確認します。以下の状況によりアップグレードが妨げられる場合があります。
割り当てられたドライブの障害
ホット・スペアを使用している
ボリューム・グループが不完全
占有操作が実行中
ボリュームが欠落している
コントローラーのステータスが適切ではない
イベントログのイベント数が多すぎる
構成データベースの検証に失敗した
ドライブの DACstore のバージョンが古い
アップグレード前の健全性チェックは、アップグレードとは別に実行することもできます。