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概要

BladeCenter® S Type 8886 は、高密度、ハイパフォーマンスのラック・マウント・サーバー・システムです。 最大 6 個のブレード・サーバーをサポートし、それらは 1 つの BladeCenter S シャーシ内の電力、冷却、管理および I/O リソースなど共通のリソースを共用できます。 また最大 12 個の 3.5 型ホット・スワップ可能 SAS または SATA ハード・ディスクもサポートします。

BladeCenter S システムには、以下の機能が備わっています。
  • IBM® Enterprise X-Architecture® テクノロジー

    IBM Enterprise X-Architecture テクノロジーによって、実績のある革新的な IBM テクノロジーが活用され、強力でスケーラブル、かつ信頼性の高いブレード・サーバーが構築されています。 これは、IBM Predictive Failure Analysis® (PFA) およびリアルタイム診断などの機能を備えます。

  • サーバー拡張機能
    BladeCenter S シャーシには最大 6 個のブレード・サーバーを追加できます。 ブレード・サーバーの一部は、追加オプション・デバイス用のコネクターを備え、ブレード・サーバーに機能を追加する場合に使用できます。例えば、ブレード・サーバーには、ストレージ拡張装置または PCI 拡張装置のいずれも接続できます。 あるいは、オプションの I/O 拡張カードを追加して、I/O モジュール経由でネットワーク・インターフェースまたは ストレージを追加できます。SAS 拡張カードによって、I/O ベイ 3 および 4 に取り付けられた SAS 接続モジュールまたは SAS RAID コントローラー・モジュールを経由して、BladeCenter S シャーシ内のハード・ディスクにアクセスできます。
    SAS 接続モジュールは、SAS または SATA ハード・ディスクの使用をサポートします。SAS RAID コントローラー・モジュールは、SAS ハード・ディスクの使用のみをサポートします。
  • ホット・スワップ機能

    BladeCenter S シャーシ内のベイはホット・スワップ可能です。例えば、BladeCenter S シャーシから電源を切らずに、ブレード・サーバーまたは SAS や SATA ハード・ディスクの追加、取り外し、または交換が可能です。

    ミッドプレーンは、次のコンポーネント用のホット・プラグ可能コネクターを備えています。
    • 6 個のブレード・サーバー
    • 4 個の I/O モジュール
    • 1 個の拡張管理モジュール
    • 1 個のシリアル・パススルー・モジュール
    • 4 個の電源モジュール
    • 4 個のファン・モジュール
    • 2 個のストレージ・モジュール
    • 1 個のメディア・トレイ
  • 高可用性設計
    BladeCenter S システムのコンポーネントは、以下のコンポーネントのいずれかに障害が起きた場合、オペレーションを継続できるようになっています。
    • 電源モジュール。通常のオペレーションでは、電源モジュールはシステムの負荷が分担されるように電力を供給します。1 つの電源モジュールに障害が起きると、動作している電源モジュールが継続して負荷全体を処理できます。電源モジュールを交換する場合、BladeCenter S システムをシャットダウンする必要はありません。
      BladeCenter S システム用に実装された電源管理ポリシーが、電源モジュール障害の結果を判別します。

      電源モジュールは、ストレージ・モジュール用の冷却ファンも備えています。したがって、ストレージ・モジュール 1 を使用する場合、電源モジュール 1 と 2 を取り付ける必要があります。ストレージ・モジュール 2 を使用する場合は、電源モジュール 3 と 4 を取り付けることが必要です。

    • ファン・モジュール。ファン・モジュールは、通常のオペレーションでは BladeCenter S システム内の冷却を分担して行います。 1 つのファン・モジュールに障害が起きると、他の 3 個のファン・モジュールが負荷全体を処理します。 ファン・モジュールを交換する場合、BladeCenter S システムをシャットダウンする必要はありません。
    • BladeCenter S システム・ミッドプレーン。 ミッドプレーンの特性は次のとおりです。
      • ブレード・サーバーとスイッチ間の冗長高速シリアライズ/デシリアライズ (SERDES) インターコネクト
      • 拡張管理モジュールとすべてのモジュール (ブレード・サーバーを除く) 間の I2C 通信
      • 拡張管理モジュールとブレード・サーバー間の RS-485 (EIA 485) 通信
      • ブレード・サーバーから拡張管理モジュールへのアナログ・ビデオ・コネクター
      • ブレード・サーバーと拡張管理モジュール間の USB 接続
    • リダンダント・ストレージ・アクセス。I/O モジュール・ベイ 3 および 4 に SAS 接続モジュールまたは SAS RAID コントローラー・モジュールをペアで取り付けると、BladeCenter S シャーシ (両方のストレージ・モジュールが取り付けられている場合) のストレージ・モジュールへのアクセスが冗長性を持ちます。
  • システム管理

    拡張管理モジュールは、各ブレード・サーバーのサービス・プロセッサーとの通信に使用され、システムのモニター、イベントの記録、およびアラートを行います。 BladeCenter S シャーシ、そのデバイス、およびブレード・サーバーは、リモート側で管理できます。