システム・レベル診断の概要
DG7000 システム・レベル診断では、サポートされているストレージ・システムでハードウェアの問題を探して判別するテストのためのメニューからなるインターフェースが表示されます。特定のコンポーネントが正しく動作していることを確認したり、障害のあるコンポーネントを特定したりするためにシステム・レベル診断を使用します。DG7000 システム・レベル診断は、DG7000 ストレージ・システム専用に設計されています。
システム・レベル診断は、以下のいずれかの一般的なトラブルシューティングの状況で実行します。
- 初回のシステムの取り付け
- ハードウェア・コンポーネントの追加または交換
- 不明なハードウェア障害により生じたシステム・パニック
- 特定のデバイスへのアクセスが断続的に停止したり、デバイスが使用できない
ストレージ・システムのシステム・レベル診断にアクセスするには、ストレージ・システムのシリアル・コンソール・ポートに直接接続するか、ストレージ・システムの Baseband Management Controller (BMC) を使用してシリアル・コンソールにリモートでアクセスする必要があります。次に、ストレージ・システムをテイクオーバーするか停止して、LOADER プロンプトにアクセスします。LOADER プロンプトが表示されたら、boot_diags コマンドを入力してシステム・レベル診断を開始します。
システムのスキャン - システムをスキャンして、その後のテストに備えてシステムの正確な H/W インベントリーを取得します。
システムのテスト - 正常に動作できるように、特定のコンポーネントまたはシステム全体をテストします。
VPD 情報の表示 - システム内のコンポーネントの表示重要プロダクト・データ (VPD) を表示します。
FW リビジョンの表示 - システム内のコンポーネントのファームウェア・リビジョン情報を表示します。
MAC アドレスの表示 - システム内のコンポーネントに割り当てられた固有の MAC アドレスを表示します。
ログの表示 - 前のスキャンおよびテスト結果のログ記録を表示します。
コントローラーから LOADER へのリブート (BMC 電源サイクル) - システム・レベル診断を終了し、LOADER プロンプトに戻ります。
システムのスキャン - システムをスキャンして、その後のテストに備えてシステムの正確な H/W インベントリーを取得します。
メニュー・コマンドを選択すると、すべての出力がコンソール・セッションに表示されます。ターミナル・セッション・ログを使用すると、テスト結果や表示されているその他の情報を簡単に収集することができます。さらに、システム・スキャン、システム・テスト、メモリー・テストは、ブート・メディアに永続的に記録されます。各スキャンまたはテスト・コマンドの直近 10 件の結果を確認できます。
テスト結果が正常に完了した場合は、システム・レベル診断を終了し、通常の動作でシステムをリブートします。テストが不合格になった場合、テクニカル・サポートはテスト結果を参照して適切な推奨事項を示します。障害を解決するには、FRU を再取り付けします。不合格を解決できない場合、ハードウェアに障害があると思われるため、影響を受けているハードウェアを交換する必要があります。