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システム・レベル診断の概要

システム・レベル診断では、サポートされているストレージ・システムでハードウェアの問題を探して判別するテストのためのコマンド・ライン・インターフェースが表示されます。特定のコンポーネントが正しく動作していることを確認したり、障害のあるコンポーネントを特定したりするためにシステム・レベル診断を使用します。

システム・レベル診断は、サポートされているストレージ・システムのみで使用可能です。サポートされていないストレージ・システムのコマンド・ライン・インターフェースでシステム・レベル診断を開始すると、エラー・メッセージが生成されます。

システム・レベル診断は、以下のいずれかの一般的なトラブルシューティングの状況で実行します。

  • 初回のシステムの取り付け
  • ハードウェア・コンポーネントの追加または交換
  • 不明なハードウェア障害により生じたシステム・パニック
  • 特定のデバイスへのアクセスが断続的に停止したり、デバイスが使用できない
  • システムの応答時間が長くなる

システム・レベル診断を実行するには、Data ONTAP で「Maintenance mode boot (保守モード・ブート)」に到達する必要があるため、既に Data ONTAP を実行している必要があります。このオプションに到達する方法はいくつかありますが、これはこのガイドで説明されている手順で実行されている推奨の方法です。システムでのハードウェア・コンポーネントによっては特定の方法が必要です。これについては、該当する現場交換可能ユニット (FRU) のパンフレットで説明されています。このガイドでは、特定のコマンド、サブコマンドの詳細、テスト、条件の詳細な定義を示していません。

コマンドを入力すると、テストがバックグラウンドで実行され、テストの合格または不合格の結果がメモリー・ベースの内部ログ (固定サイズ) に記録されます。一部のテストはユーティリティーであるため、合格や不合格ではなく完了とのみ示されます。適切なテストを実行した後、このガイドに記載されている手順によりステータス・レポートを生成できます。テスト結果にシステム・レベル診断が正常に完了したことが示されたら、ログをクリアすることをお勧めします。

テストが不合格になった場合、テクニカル・サポートはステータス・レポートを参照して適切な推奨事項を示します。不合格は、FRU を再取り付けする、ケーブルが接続されていることを確認する、またはテクニカル・サポートにより推奨された特定のテストを有効にしてそれらのテストを再実行することにより、解決できる可能性があります。不合格を解決できない場合、ハードウェアに障害があるため、影響を受けているハードウェアを交換する必要があります。

さらに定義または説明が必要なエラー・メッセージはありません。