機能
ソリューションの設計においては、パフォーマンス、使いやすさ、信頼性、および拡張機能などが重要な考慮事項でした。これらの設計機能を用いることで、現在のニーズに応じてシステム・ハードウェアをカスタマイズしたり、将来に備えて柔軟性の高い機能拡張を準備したりすることができます。
リダンダント冷却およびオプションの電源機能
このエンクロージャーは、最大 2 つの 1100 ワット、1600 ワット、または 2000 ワットのホット・スワップ・パワー・サプライおよび 5 つのデュアル・モニター非ホット・スワップ・ファンをサポートし、標準的な構成に対して冗長性を提供します。エンクロージャー内のファンのリダンダント冷却により、ファンの 1 つに障害が起きても、サーバーの操作を続行できます。注1100 ワットのパワー・サプライ、1600 ワットのパワー・サプライ、2000 ワットのパワー・サプライをエンクロージャー内で混用することはできません。PCI アダプター機能
エンクロージャーは、最大 8 つのロー・プロファイル PCIe x8 カード (ノード当たり 2 つ、プロセッサー 1) または 4 つのロー・プロファイル PCIe x16 カード (ノード当たり 1 つ、プロセッサー 1) をサポートします。
ネットワーク・サポート
エンクロージャーは、10Gb 8 ポート EIOM SFP+ または 10Gb 8 ポート EIOM Base-T (RJ45) EIOM カード (エンクロージャー内の各ノードに 10Gb または 1Gb イーサネットを提供) をサポートします。EIOM カードの最小ネットワーク速度要件は、1 Gbps です。
冗長ネットワーク接続
Lenovo XClarity Controller を使用すると、適用可能なアプリケーションがインストールされている冗長イーサネット接続にフェイルオーバー機能が提供されます。プライマリー・イーサネット接続に問題が発生すると、このプライマリー接続に関連するすべてのイーサネット・トラフィックは、オプションの冗長イーサネット接続に自動的に切り替えられます。適切なデバイス・ドライバーをインストールすると、この切り替えはデータ損失なく、ユーザーの介入なしで実行されます。
システム管理機能
エンクロージャーは、System Management Module に付属しています。ソリューションに付属のシステム管理ソフトウェアと一緒に SMM を使用すると、ソリューションの機能をローカルでもリモート側でも管理することができます。SMM は、システム監視、イベント記録、およびネットワーク・アラート機能も提供します。追加情報については、Lenovo データセンターサポートでユーザー・ガイド「System Management Module ユーザーズ・ガイド」を参照してください。
Features on Demand
ソリューションまたはソリューション内に取り付けたオプション・デバイスに Features on Demand 機能が組み込まれている場合、アクティベーション・キーを注文して機能をアクティブ化することができます。Features on Demand の詳細については、以下を参照してください。
Lenovo Service Information Web サイトへのモバイル・アクセス
エンクロージャーには、エンクロージャーのカバーにあるシステム・サービス・ラベルに QR コードが記載されています。モバイル・デバイスの QR コード・リーダーとスキャナーを使用してこのコードをスキャンすると、Lenovo Service Information Web サイトにすぐにアクセスすることができます。Lenovo Service Information Web サイトでは、追加情報として部品の取り付け、交換用のビデオ、およびソリューション・サポートのためのエラー・コードが提供されます。
マルチコア・プロセッシング
この計算ノードは、Intel Xeon E5-26xx v4 シリーズ・マルチコア・プロセッサーをサポートします。計算ノードには、1 個のプロセッサーが取り付けられています。
大規模データ・ストレージ容量およびホット・スワップ機能 (ノードごとに 6 つのドライブ・ベイ)
ソリューションは最大 24 個の 2.5 型ホット・スワップ Serial Attached SAS (ATA)、Serial ATA (SATA)、または不揮発性メモリー Express (NVMe) ドライブをサポートします。
Active Memory
Active Memory 機能は、メモリー・ミラーリングを使用してメモリーの信頼性を向上させます。メモリー・ミラーリング・モードでは、2 つのチャネル内の 2 ペアの DIMM にあるデータが同時に複製および保管されます。障害が発生すると、メモリー・コントローラーはプライマリー・ペアの DIMM からバックアップ・ペアの DIMM に切り替えます。
大容量のシステム・メモリー
このソリューションは、最大 1,024 GB のシステム・メモリー (メモリー・モードで DCPMM および RDIMM を使用して 2 TB) をサポートします。メモリー・コントローラーは、最大 4 つの業界標準 PC4-19200 (DDR4-2400)、DDR4 (fourth-generation double-data-rate) に対するエラー修正コード (ECC) をサポートします。固有のメモリーのタイプおよび最大容量について詳しくは、計算ノードの仕様を参照してください。
RAID サポート
ThinkSystem RAID アダプターは、構成を形成するためのハードウェア RAID (新磁気ディスク制御機構) サポートを提供します。標準の RAID アダプターは RAID レベル 0、1、5 および 10 を提供します。オプションの RAID アダプターを購入することができます。
注RAID の再構築プロセス中、HDD は使用不可と見なされます。HDD トレイの黄色の LED が点滅し、グローバル HDD ステータス LED が点灯します。このイベントはLenovo XClarity Controller に記録されます。再構築プロセスが完了すると、HDD トレイのオレンジ色 LED とグローバル HDD ステータス LED がオフになります。ユーザーは、HBA ユーティリティーを参照して、現在の HDD/RAID のステータスを確認できます。 内蔵 Trusted Platform Module (TPM)
この内蔵セキュリティー・チップは、暗号機能を実行し、セキュアな秘密鍵と公開鍵を保管します。これは Trusted Computing Group (TCG) 仕様に対するハードウェア・サポートを提供します。TCG 仕様をサポートするためのソフトウェアをダウンロードできます (ソフトウェアが利用可能な場合)。注中華人民共和国のお客様の場合は、TPM はサポートされません。ただし、中華人民共和国のお客さまが Trusted Cryptographic Module (TCM) アダプター (ドーター・カードと呼ばれることもあります) を取り付けることはできます。Lenovo XClarity Administrator
Lenovo XClarity Administrator は、管理者がより速く手間をかけずにインフラストラクチャーをデプロイできるリソース集中管理ソリューションです。このソリューションは、Flex System が統合されたインフラストラクチャー・プラットフォームに加え、System x、ThinkServer、NeXtScale サーバーにシームレスに統合されます。
Lenovo XClarity Administrator には次のような機能があります。自動検出
エージェントなしのハードウェア管理
監視
管理者は、ダッシュボードで機能する整頓されたグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して、正しい情報を参照し、よりすばやく重大なタスクを実行できます。一元化され自動化されたインフラストラクチャーの基本デプロイメントと大規模なシステムを横断したライフサイクル管理によって、管理者がそれに関わる時間を解放し、エンドユーザーに対するリソースの提供がより早くなります。
Lenovo XClarity は、Lenovo XClarity Integrators と呼ばれるソフトウェア・プラグインを使用して Microsoft や Vmware から簡単に最先端の仮想化管理プラットフォームに拡張できます。このソリューションを使用すると、ソリューションのローリング・リブートやファームウェア更新中、またはハードウェアの障害予知が発生している場合に、クラスター内のアタッチされたホストからワークロードを動的に再配置することで、ワークロードの稼働時間やサービス・レベルの保証が向上します。
Lenovo XClarity Administrator について詳しくは、Lenovo XClarity Web サイト および Lenovo XClarity Administrator 情報センター Web サイト を参照してください。
Lenovo XClarity Controller (XCC)
Lenovo XClarity Controller は、Lenovo ThinkSystem ソリューション・ハードウェア用の共通管理コントローラーです。Lenovo XClarity Controller は、複数の管理機能を、ノードのシステム・ボードにある単一のチップに統合します。
Lenovo XClarity Controller に固有の機能として、パフォーマンスの改善、リモート・ビデオの解像度の向上、およびセキュリティー・オプションの強化が挙げられます。Lenovo XClarity Controller に関する追加情報については、以下を参照してください。
Lenovo XClarity Controller ポータル・ページ
重要Lenovo XClarity Controller (XCC) でサポートされるバージョンは、製品によって異なります。本書では、特に指定がない限り、 Lenovo XClarity Controller のすべてのバージョンを Lenovo XClarity Controller および XCC と記載します。ご使用のサーバーでサポートされる XCC バージョンを確認するには、Lenovo XClarity Controller ポータル・ページ にアクセスしてください。
UEFI 準拠のサーバー・ファームウェア
Lenovo ThinkSystem ファームウェアは、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) に対応しています。UEFI は、BIOS に代わるものであり、オペレーティング・システム、プラットフォーム・ファームウェア、外部デバイス間の標準インターフェースを定義します。
Lenovo ThinkSystem サーバーは、UEFI 準拠オペレーティング・システム、BIOS ベースのオペレーティング・システム、および BIOS ベースのアダプターのほか、UEFI 準拠アダプターをブートすることができます。
注このソリューションでは、ディスク・オペレーティング・システム (DOS) はサポートされていません。Features on Demand
ソリューションまたはソリューション内に取り付けたオプション・デバイスに Features on Demand 機能が組み込まれている場合、アクティベーション・キーを注文して機能をアクティブ化することができます。Features on Demand の詳細については、以下を参照してください。
Lightpath 診断
Lightpath 診断は、 問題の診断に役立つ LED を提供します。Lightpath 診断について詳しくは、Lightpath 診断パネルおよび Lightpath 診断パネル LED を参照してください。
Lenovo Service Information Web サイトへのモバイル・アクセス
ノードには、ノードのカバーにあるシステム・サービス・ラベルに QR コードが記載されています。モバイル・デバイスの QR コード・リーダーとスキャナーを使用してこのコードをスキャンすると、Lenovo Service Information Web サイトにすぐにアクセスすることができます。Lenovo Service Information Web サイトでは、追加情報として部品の取り付け、交換用のビデオ、およびソリューション・サポートのためのエラー・コードが提供されます。