GPU OAM 電源キャッピング設定 (トレーニングを受けた技術員のみ)
GPU OAM 電源キャッピングの詳細については、以下のセクションを参照してください。この手順はトレーニングを受けた技術員のみ行います。
GPU OAM 電源キャッピング・ツール
XCC IPMI コマンドを使用すると GPU OAM 電源キャッピングを設定できます。IPMI コマンドについては、以下のセクションを参照してください。
XCC および AMC のファームウェアが必要なバージョンのファームウェアであることを確認します。XCC Web GUI で XCC および AMC ファームウェア・バージョンを表示できます。
XCC ファームウェアのバージョンは、USX318B 以上である必要があります。XCC ファームウェアを更新する際は、「Lenovo XClarity Controller ポータル・ページ」を参照してください。
AMC ファームウェア・バージョンは、6.2.0.0 以上である必要があります。AMC ファームウェアは、XCC Web GUI を使用して更新できます。
システム・ボードを交換した後の GPU OAM 電源キャッピングのセットアップ
交換した GPU OAM と同じ電源キャッピング値に従うには、以下を実行します。
サーバーの電源をオフにする前に、GPU OAM 電源キャッピング値を読み取ります。「GPU OAM 電源キャッピング値の読み取り」を参照してください。
サーバーの電源をオンにした後で、GPU OAM 電源キャッピング値を構成します。「IPMI コマンドを使用した GPU OAM 電源キャッピングの構成」を参照してください。
新しい電源キャッピング値を設定するには、IPMI コマンドを使用した GPU OAM 電源キャッピングの構成にアクセスしてください。
GPU OAM 電源キャッピング値の読み取り
GPU OAM 電源キャッピング値を読み取るには、IPMI コマンドを使用します。詳しくは、以下を参照してください。
手順:
- コマンド・ライン
を使用して、ユーザー定義の GPU OAM 電源キャッピング値を読み取ります。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
戻り値は以下のようになります:ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
0[x] [y][z]ここで、[x]、[y]、[z] は、各自 1 桁目、2 桁目、3 桁目の 3 桁の 16 進法の数値です。16 進数を 10 進数に変換します。10 進数は電源キャッピング値です。
例えば、以下の戻り値は、GPU 電源キャッピング値が 580W (16 進数 244 から変換) である場合を示しています。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
02 44電源キャッピング値をメモしてください。
値が
fail
として返された場合は、手順 2 に進みます。 (手順 1 で電源キャッピング値を正常に読み取った場合は、手順 2 をスキップします。)
コマンド・ラインを使用して、デフォルトの GPU OAM 電源キャッピング値を読み取ります。ipmitool raw 0x3a 0x0b 0xf2 0x0 0x10 0x02
戻り値は以下のようになります:ipmitool raw 0x3a 0x0b 0xf2 0x0 0x10 0x02
0[x] [y][z]ここで、[x]、[y]、[z] は、各自 1 桁目、2 桁目、3 桁目の 3 桁の 16 進法の数値です。16 進数を 10 進数に変換します。10 進数は電源キャッピング値です。
例えば、以下の戻り値は、GPU 電源キャッピング値が 580W (16 進数 244 から変換) である場合を示しています。ipmitool raw 0x3a 0x0b 0xf2 0x0 0x10 0x02
02 44電源キャッピング値をメモしてください。
IPMI コマンドを使用した GPU OAM 電源キャッピングの構成
電源キャッピング値の範囲は 300W ~ 600W です。XCC は、この範囲外の値を拒否します。
4 つの GPU がすべて同じワット数値に電源キャッピングされます。
手順:
電源キャッピング・ワット数値を 10 進数から 16 進数に変換します。
580W を例として取ると、10 進数 580 の 16 進数への変換値は 244 です
- 以下のコマンド・ラインを使用して電源キャッピングを設定します:
ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 0x01 0x0[x] 0x[y][z]
ここで、[x]、[y]、[z] は、それぞれ変換後の1 6 進数の 1 桁目、2 桁目、3 桁目です。
たとえば、電源キャッピング GPU を 580W に設定するコマンド・ラインは
です。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 0x01 0x02 0x44
- 30 秒~ 50 秒後に、
のコマンドで電源キャッピング値を読み取ります。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
戻り値は、
です。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
0[x] [y][z]ここで、[x]、[y]、[z] は、それぞれ変換後の1 6 進数の 1 桁目、2 桁目、3 桁目と一致する必要があります。たとえば、戻り値が下記の場合、GPU の電源キャッピングは正常に 580W になります。ipmitool raw 0x3a 0xce 9 3 2
02 44 応答電源キャッピング値が誤っている場合は、システムの DC サイクルを実行し、手順 2 を繰り返して値を確認します。エラーが解決しない場合は AC サイクルまたは仮想再取り付けを実行し、再度確認します。