GPU プロセッサー・マッピングおよびアダプター装着の規則 (3 スロット PCIe 拡張ケージ)

このトピックでは、アダプターからプロセッサーにかけてのマッピングおよび 3 スロット PCIe 拡張ケージ内で複数のアダプターを使用する場合の GPU アダプター装着の順番について説明します。

注

PCIe 拡張ケージ 1 と PCIe 拡張ケージ 2 は、同じ種類、つまり 4 スロット PCIe 拡張ケージまたは 3 スロット PCIe 拡張ケージのいずれかであることが必要です。

次の図は、サーバー内の PCIe スロットの番号付け (3 スロット PCIe 拡張ケージを取り付ける場合) を示しています。

注

3 スロット PCIe 拡張ケージがサポートしているのは、ダブル幅 full-height, full-length (FHFL) の GPU のみです。

図 1. サーバーの PCIe スロット番号

次の表は、PCIe アダプター・スロットをシステムのプロセッサーにマップする方法を示しています。

表 1. PCIe アダプターからプロセッサーにかけてのマッピング

アダプター・スロット	説明	プロセッサー・マッピング
I/O 拡張ケージ
スロット 1	PCIe 3.0 x16 (フルハイト、ハーフサイズ)。通常、このスロットにはネットワーク・アダプターが取り付けられています。	1
スロット 2	PCIe 3.0 x16 (フルハイト、ハーフサイズ)。通常、このスロットには RAID アダプターまたはネットワーク・アダプターが取り付けられています。	2
スロット 3	PCIe 3.0 x4 (フルハイト、ハーフサイズ)。通常、このスロットには 1GbE ネットワーク・アダプターが取り付けられています。	オンボード・チップ・セット (プラットフォーム・コントローラー・ハブ (PCH) とも呼ばれる)
3 スロット PCIe 拡張ケージ 1
スロット 4	GPU (フルハイト、フルサイズ、ダブル幅) 用 PCIe 3.0 x16	1
スロット 5	GPU (フルハイト、フルサイズ、ダブル幅) 用 PCIe 3.0 x16	1
3 スロット PCIe 拡張ケージ 2
スロット 6	GPU (フルハイト、フルサイズ、ダブル幅) 用 PCIe 3.0 x16	2
スロット 7	GPU (フルハイト、フルサイズ、ダブル幅) 用 PCIe 3.0 x16	2
システム・ボード
スロット 8 (内蔵)	M.2	オンボード・チップ・セット (プラットフォーム・コントローラー・ハブ (PCH) とも呼ばれる)

次の表は、GPU アダプターの PCIe 拡張ケージ 1 および 2 への装着順序を定義したものです。

表 2. GPU アダプター装着順序. GPU アダプター装着順序は、アダプターによるプロセッサーの使用率に関する目標に応じて異なります。

• 集中型の使用率。CPU1 を経由するすべての PCIe バス帯域幅を消費しつくすまでは、アダプターは CPU1 経由で PCIe バスに装着されます。帯域幅が枯渇した時点で、アダプターは CPU2 経由で PCI Express バスに装着されるようになります。

• 分散型の使用率。CPU1 経由の PCIe Express バス接続と、CPU2 経由の PCIe Express バス接続の間で、できるだけ均等にアダプターを装着します。

PCIe アダプターの番号	集中型	分散型
GPU アダプター 1 個	スロット 4	スロット 4
GPU アダプター 2 個	スロット 4、スロット 5	スロット 4、スロット 6
GPU アダプター 3 個	スロット 4、5、6	スロット 4、5、6
GPU アダプター 4 個	スロット 4、5、6、7	スロット 4、5、6、7