アップグレードの考慮事項
ThinkSystem SAN Manager を使用して複数のストレージ アレイをアップグレードする場合に、計画段階で確認が必要な考慮事項を以下に記載します。
現在のバージョン
検出された各ストレージ・アレイについて、 SAN Manager の「管理」ページで ThinkSystem SAN OS の現在のソフトウェア・バージョンを確認できます。バージョンは、「ThinkSystem SAN OS ソフトウェア」列に表示されます。各行のThinkSystem SAN OS のバージョンをクリックするとポップアップ・ダイアログ・ボックスが表示され、コントローラーのファームウェアと NVSRAM の情報を確認できます。
アップグレードを必要とするその他のコンポーネント
アップグレード・プロセスの一部として、ホストがコントローラーと正しくやり取りするために、ホストのマルチパス/フェイルオーバー・ドライバーまたは HBA ドライバーもアップグレードする必要が生じる場合があります。
互換性情報については、「Lenovo 相互運用性マトリックス」を参照してください。また、オペレーティング・システムの高速構成の手順については、https://datacentersupport.lenovo.com の ThinkSystem DE シリーズ・ハードウェアのインストールおよびメインテナンス・ガイドを参照してください。
デュアル・コントローラー
ストレージ・アレイに 2 つのコントローラーがあり、マルチパス・ドライバーがインストールされている場合、アップグレードが発生しているときにストレージ・アレイは引き続き I/O を処理できます。アップグレード・プロセス中、以下のプロセスが発生します。
- コントローラー A は、そのすべての LUN をコントローラー B にフェイルオーバーします。
- アップグレードはコントローラー A で発生します。
- コントローラー A は、その LUN とコントローラー B のすべての LUN を戻します。
- アップグレードはコントローラー B で発生します。
アップグレードが完了したら、ボリュームが適切な所有側コントローラーに戻ることを確認するため、コントローラー間でボリュームを手動で再分配する必要が生じることがあります。