アップグレードのしくみ
ThinkSystem SAN Manager を使用して、同じタイプの複数のストレージ アレイの ThinkSystem SAN OS ソフトウェアを新しいバージョンにアップグレードできます。
アップグレードのワークフロー
以下のステップでは、ソフトウェア・アップグレードを実行するためのワークフローの概要を示します。
- サポート・サイトから最新の ThinkSystem SAN OS ソフトウェア ファイルをダウンロードします ( SAN Manager の「サポート」ページにあるリンクからアクセスできます)。管理ホスト システム(ブラウザで SAN Manager にアクセスするホスト)にファイルを保存し、ファイルを解凍します。
- SAN Manager で、ThinkSystem SAN OS ソフトウェア・ファイルと NVSRAM ファイルをリポジトリー (ファイルが格納されている Web Services Proxy サーバーの領域) にロードします。ファイルは、 または から追加できます。
- ファイルがリポジトリーにロードされたら、アップグレードで使用するファイルを選択できます。「ThinkSystem SAN OS ソフトウェアのアップグレード」ページ ( ) で、ThinkSystem SAN OS ソフトウェア・ファイルと NVSRAM ファイルを選択します。ソフトウェア・ファイルを選択すると、このページに互換性があるストレージ・アレイのリストが表示されます。その後、新しいソフトウェアをアップグレードするストレージ・アレイを選択します(互換性のないアレイを選択することはできません)。
- ソフトウェアの転送とアクティブ化をすぐに開始するか、ファイルをステージングしてあとでアクティブ化するかを選択できます。アップグレード プロセスを実行すると、 SAN Manager で次の処理が実行されます。
- ストレージ アレイの健全性チェックが実行され、アップグレードの完了の妨げとなる状況がないかどうかが確認されます。アレイでのヘルス・チェックに失敗した場合、その特定のアレイをスキップして、他のアレイのアップグレードを続行できます。または、プロセス全体を停止し、失敗したアレイのトラブルシューティングを行うことができます。
- アップグレード・ファイルを各コントローラーに転送します。
- コントローラーが一度に 1 台ずつリブートされ、新しいThinkSystem SAN OS ソフトウェアがアクティブ化されます。アクティブ化では、既存のThinkSystem SAN OS ファイルが新しいファイルに置き換えられます。注ソフトウェアを後でアクティブ化することを指定することもできます。
即時または段階的なアップグレード
アップグレードをすぐにアクティブ化するか、後でアクティブ化されるように段階を付けることができます。以下の理由がある場合、後でアクティブ化することを選択できます。
- 時間帯 – ソフトウェアのアクティブ化には時間がかかることがあるため、I/O負荷の低い時間帯に実行できます。I/O ロードとキャッシュ・サイズによって、コントローラーのアップグレードには、通常 15 分から 25 分かかります。アクティベーションの間にコントローラーのリブートとフェイルオーバーが発生するので、アップグレードが完了するまで、パフォーマンスが通常より低くなる可能性があります。
- パッケージのタイプ – 新しいソフトウェアとファームウェアを1つのストレージ アレイでテストしてから、他のストレージ アレイでファイルをアップグレードできます。
ソフトウェアを段階的にアクティブにするには、アクティブ化をクリックします。
に移動し、「ThinkSystem SAN OS ソフトウェアのアップグレード」というラベルの領域でヘルス・チェック
ヘルス・チェックは、アップグレード・プロセスの一部として実行されますが、開始前にヘルス・チェックを別個に実行することもできます (
に移動)。ヘルス・チェックは、すべてのストレージ・システム・コンポーネントを評価し、アップグレードを進行できることを確認します。次の状況に該当する場合、アップグレードを実行できないことがあります。
- 割り当てられたドライブの障害
- ホット・スペアを使用している
- ボリューム・グループが不完全
- 占有操作が実行中
- ボリュームが欠落している
- コントローラーのステータスが適切ではない
- イベントログのイベント数が多すぎる
- 構成データベースの検証にエラーがある
- ドライブのDACstoreのバージョンが古い
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