メインコンテンツまでスキップ

ミラーリングを使用するための要件

ミラーリングを構成する予定の場合は、以下の要件に注意してください。

ThinkSystem SAN Manager

  • Web Services Proxy サービスが実行されている必要があります。

  • SAN Manager は、HTTPS 接続を経由してローカル・ホストで実行されている必要があります。
  • SAN Manager には、必ずストレージ・アレイの有効な SSL 証明書が表示されます。 SAN Manager を使用し、「証明書」 > 「証明書の管理」に移動することで、自己署名証明書を承認するか、独自のセキュリティー証明書をインストールできます。

ストレージ・アレイ

  • 同期ミラーリングは DE2000H ではサポートされていません。

  • 2 つのストレージ・アレイが必要です。
  • 各ストレージ・アレイには 2 つのコントローラーが必要です。
  • SAN Manager で、2 つのストレージ・アレイを検出する必要があります。
  • プライマリー・アレイとセカンダリー・アレイの両方の各コントローラーで、イーサネット管理ポートが構成されている必要があり、ネットワークに接続されている必要があります。
  • ストレージ・アレイの最小ファームウェア・バージョンは 11.50 です。(それぞれ異なる OS バージョンを実行できます)。SAN Manager 4.1 以前と 4.2 以降で、ミラーリングのセットアップは異なります。System Manager 11.60.1 以前と 11.60.2 以降でも同様です。
    • コントローラーが System Manager 11.50 ~ 11.60.1 を使用している場合は、イニシエーター・アレイを選択して「起動」をクリックすると、ブラウザー・ベースの System Manager が開き、そこからミラーリングを構成します。

    • コントローラーで System Manager 11.60.2 以降を使用している場合、ミラーリング構成は SAN Manager 4.2 以降ですべて行われます。

  • ローカルおよびリモート・ストレージ・アレイのパスワードが必要です。
  • ミラーリングするプライマリー・ボリューム以上のセカンダリー・ボリュームを作成するには、リモート・ストレージ・アレイに十分な空き容量が必要です。
  • 非同期ミラーリングは、Fibre Channel (FC) または iSCSI ホスト・ポートを使用するコントローラーでサポートされますが、同期ミラーリングは FC ホスト・ポートを備えたコントローラーでのみサポートされています。
  • VMWare 環境では、DE6000 システムは他の DE6000 システムをミラーリングする必要があります。DE2000 および DE4000 システムは、DE2000 または DE4000 システムとミラーリングできます。DE6000 システムは、VMWare 環境の DE2000 または DE4000 システムとのミラーリングをサポートしていません。
    • これは非同期と同期両方のミラーリングに適用されます。

    • 他のホスト OS 環境には、このような制限はありません。

接続要件

FC インターフェース (非同期または同期) を使用したミラーリングには、以下が必要です。
  • ストレージ アレイの各コントローラでは、最も番号が大きいFCホスト ポートがミラーリング処理の専用ポートとして使用されます。
  • ベースの FC ポートとホスト・インターフェース・カード (HIC) の FC ポートの両方があるコントローラーでは、HIC の最も番号が大きいポートが使用されます。専用ポートにログオンしたホストはログアウトされ、ホスト ログイン要求は許可されません。このポートに対しては、ミラーリング処理の対象となるコントローラからのI/O要求のみが許可されます。
  • 専用のミラーリング ポートは、ディレクトリ サービスとネーム サービスのインターフェイスをサポートするFCファブリック環境に接続されている必要があります。特に、FC-ALおよびポイントツーポイントはミラー関係が確立されたコントローラ間の接続オプションとしてサポートされないことに注意してください。
iSCSI インターフェース (非同期のみ) を使用したミラーリングには、以下が必要です。
  • FCとは異なり、iSCSIでは専用のポートを必要としません。iSCSI環境で非同期ミラーリングを使用する場合、ストレージ アレイのどのフロントエンドiSCSIポートも非同期ミラーリング専用にする必要はありません。これらのポートは、非同期ミラーリングのトラフィックとホスト / アレイ間のI/O接続で共有されます。
  • コントローラはリモート ストレージ システムのリストを管理しており、iSCSIイニシエータはこのリストを使用してセッションの確立を試みます。iSCSI接続が確立されると、接続に最初に成功したポートがリモート ストレージ アレイとの以降のすべての通信に使用されます。通信に失敗すると、使用可能な残りのポートを使用して新しいセッションの確立が試行されます。
  • iSCSIポートはアレイレベルでポート単位で設定されます。設定の通知やデータ転送などのコントローラ間の通信には、次の設定を含むグローバル設定が使用されます。
    • VLAN:ローカルとリモートのシステムが通信するためには、両方のシステムでVLAN設定を同じにする必要があります。
    • iSCSIリスン ポート
    • ジャンボ フレーム
    • イーサネットの優先順位
コントローラ間のiSCSI通信には、管理イーサネット ポートではなくホスト接続ポートを使用する必要があります。

ミラー ボリュームの候補

  • ミラー ペアのプライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームでは、RAID レベル、キャッシング・パラメーター、およびセグメント・サイズが異なる場合があります。
  • セカンダリ ボリュームには、プライマリ ボリュームと同等以上のサイズが必要です。
  • ボリュームに設定できるミラー関係は1つだけです。
  • 同期ミラー・ペアの場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームは、標準ボリュームである必要があります。シン ボリュームやSnapshotボリュームは使用できません。
  • 非同期ミラーリングの場合、特定のストレージ・アレイでサポートされるボリュームの数には制限があります。ストレージ・アレイで構成されているボリュームの数が、サポート制限未満であることを確認してください。同期ミラーリングがアクティブな場合、作成された 2 つの予約済み容量ボリュームがボリューム制限に対してカウントされます。

リザーブ容量

非同期ミラーリング:
  • コントローラのリセットおよびその他の一時的な中断からリカバリするための書き込み情報をログに記録するには、ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームにリザーブ容量ボリュームが必要です。
  • ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームには追加のリザーブ容量が必要であるため、ミラー関係にある両方のストレージ アレイに空き容量が確保されていることを確認してください。
同期ミラーリング:
  • コントローラのリセットおよびその他の一時的な中断からリカバリするための書き込み情報をログに記録するには、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームにリザーブ容量が必要です。
  • 同期ミラーリングがアクティブ化されると、リザーブ容量ボリュームが自動的に作成されます。ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームにはリザーブ容量が必要であるため、同期ミラー関係にある両方のストレージ アレイに十分な空き容量が確保されていることを確認してください。

ドライブ セキュリティ機能

  • セキュア対応のドライブを使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームのセキュリ ティー設定に互換性が必要です。この制限は強制的に検証されないため、自分で確認する必要があります。
  • セキュア対応のドライブを使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームで同じドライブ・タイプを使用する必要があります。プライマリ ボリュームでFull Disk Encryption(FDE)ドライブを使用する場合、セカンダリ ボリュームでもFDEドライブを使用する必要があります。
  • データ保証 (DA) を使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの DA 設定を同じにする必要があります。