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ThinkSystem SAN Manager を使用したソフトウェアおよびファームウェアのアップグレードに関する考慮事項

ThinkSystem SAN Manager を使用して複数のストレージ・アレイをアップグレードする前に、計画の一環として重要な考慮事項を確認してください。

現在のバージョン

現在の ThinkSystem SAN OS ソフトウェア・バージョンは、検出された各ストレージ・アレイの SAN Manager の「管理」ページから確認できます。バージョンは、「ThinkSystem SAN OS ソフトウェア」列に表示されます。コントローラー・ファームウェアおよび NVSRAM 情報は、各行の ThinkSystem SAN OS バージョンをクリックするとポップアップ・ダイアログ・ボックスに表示されます。

アップグレードを必要とするその他のコンポーネント

アップグレード・プロセスの一部として、ホストがコントローラーと正しくやり取りするために、ホストのマルチパス/フェイルオーバー・ドライバーまたは HBA ドライバーもアップグレードする必要が生じる場合があります。

互換性情報については、「Lenovo 相互運用性マトリックス」を参照してください。さらに、オペレーティング・システムの Express ガイドの手順も参照してください。

デュアル・コントローラー

ストレージ・アレイに 2 つのコントローラーがあり、マルチパス・ドライバーがインストールされている場合、アップグレードが発生しているときにストレージ・アレイは引き続き I/O を処理できます。アップグレード・プロセス中、以下のプロセスが発生します。

  1. コントローラー A は、そのすべての LUN をコントローラー B にフェイルオーバーします。
  2. アップグレードはコントローラー A で発生します。
  3. コントローラー A は、その LUN とコントローラー B のすべての LUN を戻します。
  4. アップグレードはコントローラー B で発生します。

アップグレードが完了したら、ボリュームが適切な所有側コントローラーに戻ることを確認するため、コントローラー間でボリュームを手動で再分配する必要が生じることがあります。

即時または段階的なアップグレード

アップグレードをすぐにアクティブ化するか、後でアクティブ化されるように段階を付けることができます。以下の理由がある場合、後でアクティブ化することを選択できます。

  • 時刻 – ソフトウェアのアクティブ化に長時間を要する場合があるので、I/O 負荷が軽くなるまで待機する方がよいこともあります。アクティベーションの間にコントローラーのリブートとフェイルオーバーが発生するので、アップグレードが完了するまで、パフォーマンスが通常より低くなる可能性があります。
  • パッケージ・タイプ – 他のストレージ・アレイでファイルをアップグレードする前に、1 つのストレージ・アレイで新しいソフトウェアとファームウェアをテストすることもできます。

ソフトウェアを段階的にアクティブにするには、「アップグレード・センター」 > 「段階的な OS ソフトウェアのアクティブ化」に移動します。

ヘルス・チェック

ヘルス・チェックは、アップグレード・プロセスの一部として実行されますが、開始前にヘルス・チェックを別個に実行することもできます (「アップグレード・センター」 > 「アップグレード前ヘルス・チェック」に移動)。

ヘルス・チェックは、すべてのストレージ・システム・コンポーネントを評価し、アップグレードを進行できることを確認します。以下の状況によりアップグレードが妨げられる場合があります。

  • 割り当てられたドライブの障害
  • ホット・スペアを使用している
  • ボリューム・グループが不完全
  • 占有操作が実行中
  • ボリュームが欠落している
  • コントローラーのステータスが適切ではない
  • イベントログのイベント数が多すぎる
  • 構成データベースの検証に失敗した
  • ドライブの DACstore のバージョンが古い