メインコンテンツまでスキップ

ホスト側のネットワークの構成

ホスト側で iSCSI ネットワークを構成するには、物理パスあたりのノード・セッションの数を設定する、適切な iSCSI サービスをオンにする、iSCSI ポートのネットワークを構成する、iSCSI フェイス・バインディングを作成する、またはイニシエーターとターゲットの間で iSCSI セッションを確立します。

多くの場合、iSCSI CNA/NIC にはインボックス・ソフトウェア・イニシエーターを使用できます。最新のドライバー、ファームウェア、BIOS をダウンロードする必要はありません。コードの要件については、「相互運用性マトリックス」ドキュメントを参照してください。
  1. /etc/iscsi/iscsid.conf ファイルで node.session.nr_sessions 変数をチェックし、物理パスあたりのデフォルトのセッション数を確認します。必要に応じて、デフォルトのセッション数を 1 つのセッションに変更します。
    node.session.nr_sessions = 1

  2. /etc/iscsi/iscsid.conf ファイルの node.session.timeo.replacement_timeout 変数をデフォルト値の 120 から 20 に変更します。
    node.session.timeo.replacement_timeout=20
  3. iscsid および (open-)iscsi サービスがオンになっていて、ブート時に有効であることを確認します。
    Red Hat Enterprise Linux 7 (RHEL 7)Red Hat Enterprise Linux 7 および 8 (RHEL 7 および RHEL 8)
    # systemctl start iscsi
    # systemctl start iscsid
    # systemctl enable iscsi
    # systemctl enable iscsid

    SUSE Linux Enterprise Server 12 (SLES 12)SUSE Linux Enterprise Server 12 および 15 (SLES 12 および SLES 15)
    # systemctl start iscsid.service
    # systemctl enable iscsid.service

    必要に応じて、iscsiadm コマンドを実行してリブート後もセッションが維持されるようにする前に、in /etc/iscsi/iscsid.conf node.startup = automatic を設定します。
  4. ホストをアレイに構成するために使用される、ホスト IQN イニシエーター名を取得します。
    # cat /etc/iscsi/initiatorname.iscsi
  5. iSCSI ポートのネットワークを構成します。
    公開ネットワーク・ポートに加えて、iSCSI イニシエーターは別個のプライベート・セグメントまたは vLAN 上で複数の NIC を使用する必要があります。
    1. # ifconfig -a コマンドを使用して iSCSI ポート名を調べます。
    2. iSCSI イニシエーター・ポートの IP アドレスを設定します。イニシエーター・ポートは、iSCSI ターゲット・ポートと同じサブネット上に存在する必要があります。
      # vim /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<NIC port>Edit: BOOTPROTO=none
      ONBOOT=yes
      NM_CONTROLLED=no
      Add: IPADDR=192.168.xxx.xxx
      NETMASK=255.255.255.0

      必ず、両方の iSCSI イニシエーター・ポートでアドレスを設定します。
    3. ネットワーク・サービスを再起動します。
      # systemctl restart network
    4. Linux サーバーがすべての iSCSI ターゲット・ポートに ping できることを確認します。
  6. 2 つの iSCSI iface バインディングを作成することで、iSCSI インターフェースを構成します。
    iscsiadm –m iface –I iface0 –o new
    iscsiadm –m iface –I iface0 –o update –n iface.net_ifacename –v <NIC port1>

    iscsiadm –m iface –I iface1 –o new
    iscsiadm –m iface –I iface1 –o update –n iface.net_ifacename –v <NIC port2>

    インターフェースを一覧表示するには、iscsiadm –m iface を使用します。
  7. イニシエーターとターゲットの間で iSCSI セッションを確立します (合計 4 個)。
    1. iSCSI ターゲットを検出します。次のステップのワークシートで IQN (各検出で同じになります) を保存します。
      iscsiadm –m discovery –t sendtargets –p 192.168.0.1:3260 –I iface0 –P 1

      IQN は次のようになります。
      iqn.2002-09.lenovo:de-series.600a098000af40fe000000005b565ef8

    2. iface を使用して、iSCSI イニシエーターと iSCSI ターゲットの間に接続を作成します。
      iscsiadm –m node –T iqn.2002-09.lenovo:de-series.600a098000af40fe000000005b565ef8
      –p 192.168.0.1:3260 –I iface0 -l
    3. ホストで確立されている iSCSI セッションを一覧表示します。
      # iscsiadm -m session