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キャリア・ベース・ボード (CBB) の取り付け

キャリア・ベース・ボード (CBB) を取り付けるには、この情報を参照してください。この手順はトレーニングを受けた技術員のみ行います。

このタスクについて

必要なツール

コンポーネントを適切に交換するために、以下にリストされている必要なツールが手元にあることを確認してください。

  • ウォーター・ループ・キット

    • SD650-I V3 ウォーター・ループ・サービス・キット

    • SD650-I V3 ギャップ・パッド・キット

    • SD650-I V3 ウォーター・ループ・パテ・パッド・キット

  • ねじおよびドライバー

    対応するねじを正しく取り付け、および取り外しできるよう、以下のドライバーを準備してください。
    ドライバー・タイプねじタイプ
    Torx T10 プラス・ドライバーTorx T10 ねじ
    #1 プラス・ドライバー#1 プラスねじ
    #2 プラス・ドライバー#2 プラスねじ
重要
ギャップ・パッド/パテ・パッドの交換に関するガイドライン
  • ギャップ・パッド/パテ・パッドの位置と向きを識別するには、ギャップ・パッドおよびパテ・パッドの識別と位置を参照してください。

  • ギャップ・パッド/パテ・パッドを交換する前に、アルコール・クリーニング・パッドでインターフェース・プレートまたはハードウェア表面を慎重にクリーニングします。

  • ギャップ・パッド/パテ・パッドは、変形しないように慎重に持ってください。ねじ穴や開口部がギャップ・パッド/パテ・パッドの素材によってふさがれていないことを確認します。

  • 有効期限が切れたパテ・パッドは使用しないでください。パテ・パッド・パッケージの有効期限を確認します。パテ・パッドの有効期限が切れている場合は、新しいパテ・パッドを取得して適切に交換します。

重要
  • 安全に作業を行うために、取り付けのガイドラインおよび 安全検査のチェックリストをお読みください。

  • タスクを実行しようとしている対応する DWC トレイの電源をオフにします。

  • ウォーター・ループの損傷を避けるために、ウォーター・ループの取り外し、取り付け、または折り畳みを行うときは、必ずウォーター・ループ・キャリアを使用してください。

  • 新しいキャリア・ベース・ボードをパッケージ・ボックスから取り外す場合は、
    • キャリア・ベース・ボードの長辺を両手で持ちます。

    • キャリア・ベース・ボードは、慎重に持ってください。圧力をかけたり、乱暴に扱わないでください。
    • キャリア・ベース・ボード をノードに取り付ける際は、キャリア・ベース・ボードのコネクターに触れないでください。ノード内部の周辺コンポーネントに損傷を与えないように注意してください。
    図 1. パッケージ・ボックスからキャリア・ベース・ボードを取り外す
    Removing carrier base board from the package box
  • キャリア・ベース・ボード をビニールの保護袋から取り出したら、両手で 2 つのハンドルを持って、キャリア・ベース・ボードを移動させます。

    図 2. パッケージ・ボックスからキャリア・ベース・ボードを取り外す
    Removing carrier base board from the package box
次の図は GPU OAM 番号付けを示しています。
図 3. GPU OAM 番号付け
GPU OAM numbering
重要

適切な CBB の取り付け要件

CBB の取り付け後は、キャリア・ベース・ボードのファームウェア (XCC ファームウェアに含まれる) およびリタイマー・ファームウェアを更新する必要があります。最新のファームウェアは、「ThinkSystem SD650-I V3 用のドライバーおよびソフトウェアのダウンロード Web サイト」で入手することができます。
  • 次のコマンドを使用して、XCC Web GUI または LXCE OneCLI を介してリタイマー・ファームウェアを更新します。ここでは、FW_FILE_NAME は、リタイマー・ファームウェアのファイル名です。
    OneCli update flash --forceid FW_FILE_NAME --checkdevice --dir /flash/ --output /flash/result

    リタイマー・ファームウェアを更新したら、システムを再起動します。

  • XCC ファームウェアを更新してキャリア・ベース・ボード・ファームウェアを更新するには、「Lenovo XClarity Controller ポータル・ページ」を参照してください。

    XCC ファームウェアを更新した後、システムを最適化するために仮想再取り付けを実行します。「SMM2 ユーザー・ガイド」を参照してください。

ファームウェアとドライバーのダウンロード: コンポーネントの交換後、ファームウェアまたはドライバーの更新が必要になる場合があります。
動画で見る
  • この手順を説明した動画については、YouTube をご覧ください。

手順

  1. (オプション) ホット・スワップ・パワー・サプライを DWC パワー・サプライと交換する場合、2 本のねじを使用して前面カバーをノードに取り付けます。


  2. キャリア・ベース・ボードをゆっくり下に置き、トルク・ドライバーを適切なトルクにセットして 10 本のプラス #1 ねじを取り付けます。
    参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 5.0+/- 0.5 lbf-in、0.55+/- 0.05 N-M です。
    重要
    キャリア・ベース・ボード をノードに取り付ける際は、キャリア・ベース・ボードのコネクターに触れないでください。ノード内部の周辺コンポーネントに損傷を与えないように注意してください。
    図 4. キャリア・ベース・ボードの取り付け
    Carrier base board
  3. キャリア・ベース・ボードに 4 つすべての GPU OAM を取り付けます。GPU OAM を キャリア・ベース・ボード (CBB) に慎重に下ろし、トルク・ドライバーを適切なトルクにセットして、4 本の Torx T15 ねじでを締めます。
    重要
    GPU OAM 取り付け方法には、3 つの手順があり、それらを実行します。
    1. ねじを締めるときは、以下の図に示す順序に従ってください。

    2. 1、トルク・ドライバーを 0.0981 N-M (0.868 lbf.in) に設定し、ねじを少し締めます。

    3. 2、トルク・ドライバーを 0.8829 N-M (7.8 lbf.in) に設定し、ねじを完全に締めます。

    4. 3、トルク・ドライバーを 0.8829 N-M (7.8 lbf.in) に設定し、各ねじを締めてすべてのねじが完全に締まったか確認します。

    図 5. GPU OAM を取り付ける際にねじを締める順序
    Screw tightening sequence for GPU OAM installation
  4. 4 つの GPU OAM とコールド・プレートに古い熱伝導グリースがある場合は、アルコール・クリーニング・パッドを使用してその 4 つの GPU OAM の上部とコールド・プレートを丁寧にクリーニングします。
  5. シリンジを使用して 4 つの GPU OAM の上部に熱伝導グリースを、図のように間隔をあけて、約 0.15ml の熱伝導グリースを塗布します。
    図 6. 熱伝導グリースの塗布
    Thermal grease application
  6. ウォーター・ループのギャップ・パッドをチェックし、破損しているパッドやパッドが取り外されている場合は、新しいパッドと交換します。
    図 7. ウォーター・ループのギャップ・パッド
    Water loop gap pads

必ず、ギャップ・パッド/パテ・パッドの交換に関するガイドラインに従ってください。

  1. ウォーター・ループのパテ・パッドを新しいパッドと交換します。
    GPU コールド・プレートにパテ・パッドを取り付ける場合は、パテ・パッドを GPU コールド・プレートのマーキングと位置合わせします。
    図 8. パテ・パッドの位置
    Putty pad locations

必ず、ギャップ・パッド/パテ・パッドの交換に関するガイドラインに従ってください。

  1. 図に示すように、ウォーター・ループを広げて取り付けます。
    図 9. ウォーター・ループの取り付け
    Water loop installation
  2. ウォーター・ループ・キャリアのねじを緩めます (19x プラス #2 ねじ)。
    図 10. ウォーター・ループ・キャリアのねじを緩める
    Loosening water loop carrier screws
  3. ウォーター・ループ・キャリアを慎重に上に持ち上げ、ウォーター・ループから離します。
    図 11. ウォーター・ループ・キャリアの取り外し
    Water loop carrier removal
  4. トルク・ドライバーを適切なトルクに設定し、ウォーター・ループのねじ (14x Torx T10 ねじ) を取り付けます。
    参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 5.0+/- 0.5 lbf-in、0.55+/- 0.05 N-M です。
    図 12. ウォーター・ループのねじの取り付け
    Water loop screws installation
  5. 以下のねじを取り付け、クイック・コネクトを固定します。
    • クイック・コネクトを固定する 2 本の Torx T10 ねじ。

    • ノードの背面上の 4 本の Torx T10 ねじ。

    図 13. クイック・コネクトのねじの取り付け
    Quick connect screw installation
  6. GPU OAM コールド・プレートのねじ (16x Torx 15 ねじ) を取り付けます。
    図 14. GPU OAM コールド・プレートのねじの取り付け
    GPU OAM cold plate screw installation
    1. 手のひらで GPU OAM コールド・プレートを押し下げ、GPU OAM コールド・プレートと GPU OAM の間の隙間を減らします。
    2. ねじが GPU OAM にかみ合うようにトルク・ドライバーをねじに押し込みます。
    3. GPU OAM コールド・プレート・ラベルに示されているねじの順序に従い、適切なトルクと rpm にセットされたトルク・ドライバーで各ねじを 720 度締めます。
      参考までに、ねじを完全に締める/取り外すために必要なトルクは 0.9 +/-0.06 ニュートン・メーター、8+/- 0.5 インチ・ポンドです。rpm 設定は、低速の 200 rpm です。
      図 15. GPU OAM コールド・プレートねじを 720 度締める
      Fastening GPU OAM cold plate screws for 720 degrees
    4. GPU OAM コールド・プレートをノードまで下げ、その表面が傾くことなく平らであることを確認します。GPU OAM コールド・プレートが傾いている場合、ねじを緩めて手順 1 から手順 3 まで繰り返します。
    5. ねじが完全に締まるまで手順 3 を繰り返します。
    6. 各ねじの高さが 11.5±0.3 ミリメートル (0.45±0.01 インチ) であり、完全に押し込まれていることを確認します。傾いてなければ、GPU OAM コールド・プレートの取り付け手順を繰り返します。
      図 16. 正しく取り付けられた GPU OAM コールド・プレートねじの高さ
      Height of properly installed GPU OAM cold plate screw
終了後
  1. ケーブルをトレイに接続して配線します。GPU ノード・ケーブル配線を参照してください。

  2. クロス・ブレースを取り付けます。クロス・ブレースの取り付けを参照してください。

  3. トレイ・カバーを取り付けます。トレイ・カバーの取り付けを参照してください。

  4. エンクロージャーにトレイを取り付けます。「エンクロージャーへの DWC トレイの取り付け

  5. 必要なすべての外部ケーブルをソリューションに接続します。
    余分な力をかけて QSFP ケーブルをソリューションに接続します。
  6. 各ノードの電源 LED をチェックし、高速の点滅から低速の点滅に変わり、すべてのノードの電源をオンにする準備ができていることを示していることを確認します。

  7. CBB の取り付け後は、キャリア・ベース・ボードのファームウェア (XCC ファームウェアに含まれる) およびリタイマー・ファームウェアを更新する必要があります。最新のファームウェアは、「ThinkSystem SD650-I V3 用のドライバーおよびソフトウェアのダウンロード Web サイト

    • 次のコマンドを使用して、XCC Web GUI または LXCE OneCLI を介してリタイマー・ファームウェアを更新します。ここでは、FW_FILE_NAME は、リタイマー・ファームウェアのファイル名です。
      OneCli update flash --forceid FW_FILE_NAME --checkdevice --dir /flash/ --output /flash/result
    • XCC ファームウェアを更新してキャリア・ベース・ボード・ファームウェアを更新するには、「Lenovo XClarity Controller ポータル・ページ」を参照してください。