PMEM および DRAM DIMM の取り付けの順序
このセクションでは、PMEM および DRAM DIMM の適切な取り付け方法に関して説明します。
PMEM 規則
取り付けられているすべての PMEM は、同じ部品番号でなければなりません。
取り付けるすべての DRAM DIMM が同じタイプ、ランク、容量で、最小容量 16 GB であることが必要です。同じ部品番号の Lenovo DRAM DIMM を使用することをお勧めします。
システムにデュアル・ローター・ファン・モジュールが取り付けられていることを確認してください。取り付けられていない場合は、デュアル・ローター・ファン・モジュールのアップグレード・キットの取り付け の指示に従って、デュアル・ローター・ファン・モジュールのアップグレード・キットを取り付けます。
DRAM DIMM のサポートされているタイプと容量は、プロセッサーによって異なります。
H で終わるモデル名のプロセッサー:
- DRAM: 32/64 GB RDIMMs
- PMEM: 128 GB
HL で終わるモデル名のプロセッサー:
- DRAM: 128 GB 3DS RDIMMs
- PMEM: 128、256、または 512 GB
PMEM に対する初回システム・セットアップ
PMEM 規則 を考慮して、要件を満たす PMEM と DRAM DIMM を取得します。
現在取り付けられているすべてのメモリー・モジュールを取り外します (メモリー・モジュールの取り外しを参照してください)。
採用された組み合わせに従って、PMEM および DRAM DIMM を取り付けます (メモリー・モジュールの取り付け を参照)。
取り付けられているすべての PMEM でセキュリティーを無効にします (PMEM 管理オプション を参照)。
PMEM のファームウェアが最新バージョンであることを確認します。そうでない場合は、最新バージョンに更新します (LXCA による管理対象デバイスのファームウェアの更新 を参照してください)。
容量を使用できるように PMEM を構成してください (PMEM 管理オプション を参照)。
PMEM 管理オプション
Lenovo XClarity Provisioning Manager (LXPM)
LXPM を開くには、システムの電源をオンにして、ロゴ画面が表示されたらすぐに F1 を押します。パスワードが設定されている場合、パスワードを入力して、LXPM をロック解除します。
の順に選択し、PMEM を構成および管理します。
詳しくは、を参照してください。
注LXPM の代わりに、Setup Utility のテキスト・ベースのインターフェースが開いた場合、ツール・スイート」を選択します。次に、システムを再起動し、ロゴが表示されたらすぐにの順に選択し、「F1 を押して、LXPM を開きます。 Setup Utility
Setup Utility を開くには以下の手順に従います。
システムの電源をオンにして F1 を押し、LXPM を開きます。
「テキスト・セットアップ」を選択します。
に進み、画面の右上隅でプルダウン・メニューをクリックして、システムをリブートし、ロゴ画面が表示されたらすぐにF1を押します。
の順に選択し、PMEM を構成および管理します。
Lenovo XClarity Essentials OneCLI
一部の管理オプションは、オペレーティング・システムの Lenovo XClarity Essentials OneCLI のパスで実行されるコマンドで利用可能です。Lenovo XClarity Essentials OneCLI をダウンロードし、使用する方法についてはXClarity Essentials OneCLI のダウンロードと使用を参照してください。
Intel Optane PMEM の詳細
このオプションを選択して、取り付けられた各 PMEM に関する以下の詳細情報を表示します。
検出された Intel Optane PMEM の数
総未処理総容量
総メモリー容量
総アプリ・ダイレクト容量
総未構成容量
総アクセス不可容量
総予約済み容量
または、OneCLI で次のコマンドを使用して PMEM の詳細を表示します。
onecli.exe config show IntelOptanePMEM
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86注- USERID は XCC ユーザー ID を表します。
- PASSW0RD は XCC ユーザーのパスワードを表します。
- 10.104.195.86 は IP アドレス を表します。
領域
メモリーの割合が設定され、システムがリブートされると、アプリ・ダイレクト容量の領域が自動的に生成されます。各プロセッサーのアプリ・ダイレクト領域を表示するには、このオプションを選択します。
名前領域
PMEM のアプリ・ダイレクト容量では、アプリケーションに対して完全に利用可能になる前に、以下の手順を実行する必要があります。
領域容量の割り振りのために名前空間を作成する。
オペレーティング・システムの名前空間のためにファイルシステムを作成し、フォーマットする。
各アプリ・ダイレクト領域は、1 つの名前空間に割り振られます。以下のオペレーティング・システムで名前空間を作成します。
Windows: Pmem コマンドを使用します。
Linux: ndctl コマンドを使用します。
VMware: システムをリブートすると、VMware が名前空間を自動的に作成します。
アプリ・ダイレクト容量割り振りの名前空間を作成した後、アプリ・ダイレクト容量がアプリケーションにアクセスできるよう、オペレーティング・システムにファイルシステムを作成およびフォーマットしてください。
セキュリティー
セキュリティーを有効にする
重要デフォルトでは、PMEM セキュリティーは無効です。セキュリティーを有効にする前に、すべての国または地域のデータ暗号化に関する法的な要件および取引コンプライアンスを満たしていることを確認します。違反すると法的な問題が発生する可能性がありjます。PMEM はパスフレーズで保護されます。PMEM では、2 つのタイプのパスフレーズ保護スコープを使用できます。プラットフォーム: 取り付けられたすべての PMEM ユニットに対して一度にセキュリティー操作を実行するには、このオプションを選択します。プラットフォーム・パスフレーズが格納され、オペレーティング・システムの起動開始前に自動的に適用されて、PMEM のロックが解除されます。ただし、このパスフレーズは、安全な消去のために手動で無効化される必要があります。
または、OneCLI で次のコマンドにより、プラットフォーム・レベルのセキュリティーを有効/無効にします。- セキュリティーを有効にする:
セキュリティーを有効にします。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Enable Security"
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86セキュリティー・パスフレーズを設定します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityPassphrase "123456"
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86ここで、123456 はパスフレーズを表しています。
システムをリブートします。
- セキュリティーを無効にする:
セキュリティーを無効にします。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Disable Security"
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86パスフレーズを入力します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityPassphrase "123456"
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86システムをリブートします。
- 単一 PMEM: 1 つ以上の選択された PMEM ユニットに対してセキュリティー操作を実行するには、このオプションを選択します。パスフレーズを有効にするには、 を選択します。注
単一 PMEM パスフレーズは、システムに保存されず、ロックされたユニットのセキュリティーは、アクセスまたは安全な消去のためにユニットが利用可能になる前に、無効化される必要があります。
ロックされた PMEM のスロット番号と対応するパスフレーズの記録を常に保持してください。パスフレーズを紛失したり忘れたりした場合は、保存されたデータをバックアップまたは復元することはできませんが、管理上の安全な消去のために Lenovo サービスに連絡することができます。
ロック解除の試行が 3 回失敗した場合、対応する PMEM は「超過」状態に入り、システム警告メッセージが表示されます。PMEM ユニットは、システムのリブート後にのみロック解除できます。
安全な消去
注安全に消去する PMEM がパスフレーズで保護されている場合、必ずセキュリティーを無効にし、安全な消去を実行する前にシステムをリブートします。安全な消去により、暗号化されたデータを含めて、PMEM ユニットに保存されているすべてのデータが消去されます。誤動作のあるユニットを返却または破棄するか、または PMEM モードを変更する前に、このデータ削除の方法を使用することをお勧めします。安全な消去を実行するには、
に進みます。または、OneCLI で次のコマンドにより、プラットフォーム・レベルの安全な消去を有効/無効にします。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Secure Erase Without Passphrase"
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
PMEM 構成
PMEM には、障害が発生したセルに代わる予備の内部セルが含まれています。予備のセルが 0% に達すると、エラー・メッセージ表示され、データをバックアップし、サービス・ログを収集し、Lenovo サポートに連絡するよう推奨されます。
1% および選択可能な割合 (デフォルトでは 10%) に達したときにも警告メッセージが表示されます。このメッセージが表示されたら、データをバックアップして PMEM 診断を実行することをお勧めします ( を参照)。警告メッセージが出力される選択可能な割合を調整するには、
の順に選択し、割合を入力します。または、OneCLI で次のコマンドを使用して 選択可能な割合を変更します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.PercentageRemainingThresholds 20
--imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86ここで、20 は選択可能な割合です。
アプリ・ダイレクト・モードで PMEM の追加または交換
アプリ・ダイレクト・モードで PMEM を追加または交換する前に、以下のステップを実行します。
- PMEM 名前空間に保管されているデータをバックアップします。
- 以下のいずれかのオプションを使用して、PMEM セキュリティーを無効にします。
LXPM
を押下し、パスフレーズを入力して、セキュリティーを無効にします。
Setup Utility
を押下し、パスフレーズを入力して、セキュリティーを無効にします。
- インストールされているオペレーティング・システムに対応するコマンドを使用して、名前空間を削除します。
Linux コマンド:
ndctl destroy-namespace all -f
Windows Powershell コマンド
Get-PmemDisk | Remove-PmemDisk
- 次の ipmctl コマンド (Linux および Windows の両方) を使用して、Clear Platform Configuration Data (PCD) および Namespace Label Storage Area (LSA) をクリアします。
ipmctl delete -pcd
注別のオペレーティング・システムで impctl をダウンロードして使用する方法については、以下のリンクを参照してください。 - システムをリブートします。