ボリュームの設定の変更
ボリュームの名前や、ホストの割り当て、セグメント サイズ、修正の優先順位、キャッシュなど、ボリュームの設定を変更できます。
始める前に
変更するボリュームのステータスは「最適」である必要があります。
- 「ストレージ」 > 「ボリューム」の順に選択します。
- 変更するボリュームを選択し、「設定の表示/編集」を選択します。[ボリューム設定]ダイアログ ボックスが表示されます。選択したボリュームの設定がダイアログ ボックスに表示されます。
- [基本]タブを選択し、ボリュームの名前とホストの割り当てを変更します。
表 1. フィールドの詳細 設定 説明 名前
ボリュームの名前が表示されます。現在の名前が適切でない場合はボリュームの名前を変更します。
容量
選択したボリュームのレポート容量と割り当て容量が表示されます。
レポート容量と割り当て容量はシック ボリュームでは同じですが、シン ボリュームでは異なります。シック ボリュームの場合、物理的に割り当てられたスペースはホストに報告されるスペースと同じです。シン ボリュームの場合、ホストに報告される容量がレポート容量で、データの書き込み用に現在割り当てられているドライブのスペースが割り当て容量となります。
プール / ボリューム グループ プールまたはボリューム グループの名前とRAIDレベルが表示されます。プールまたはボリューム グループがセキュリティ対応か、およびセキュリティ有効かが示されます。 ホスト
ボリュームの割り当てが表示されます。I/O処理でボリュームにアクセスできるよう、ボリュームをホストまたはホスト クラスタに割り当てます。これにより、ストレージ アレイ内の特定のボリューム、または複数のボリュームへのアクセスがホストまたはホスト クラスタに許可されます。
割り当て先 – 選択したボリュームにアクセスできるホストまたはホスト クラスタが表示されます。
LUN –
論理ユニット番号(LUN)はホストがボリュームへのアクセスに使用する番号で、アドレス スペースに割り当てられます。ボリュームはLUNの形式でホストに容量として提示されます。 各ホストには独自のLUNアドレス スペースがあります。そのため、同じLUNを複数のホストで使用して、異なるボリュームにアクセスできます。
識別子
選択したボリュームの識別子が表示されます。
World-Wide Identifier(WWID) – ボリュームの一意な識別子(16進数)。
Extended Unique Identifier(EUI) – ボリュームの識別子(EUI-64)。
サブシステム識別子(SSID) – ボリュームのストレージ アレイ サブシステム識別子。
- プールまたはボリューム グループ内のボリュームのその他の設定を変更する場合は、[アドバンスト]タブを選択します。
表 2. フィールドの詳細 設定 説明 アプリケーションとワークロードの情報
ボリュームの作成時に、アプリケーション固有のワークロードまたはその他のワークロードを作成できます。該当する場合、選択したボリュームのワークロード名、アプリケーション タイプ、およびボリューム タイプが表示されます。
ワークロード名は必要に応じて変更できます。
QoS 設定
Data Assurance を永続的に無効化 – この設定は、ボリュームがData Assurance(DA)対応の場合にのみ表示されます。DA は、データがコントローラーとストレージ・アレイ上のドライブの間で送信された場合に発生する可能性があるエラーをチェックして、修正します。選択したボリュームのDAを完全に無効にする場合は、このオプションを使用します。DAはいったん無効にすると再度有効にすることはできません。
読み取り前冗長性チェックの有効化 – この設定は、ボリュームがシック ボリュームの場合のみ表示されます。読み取り前冗長性チェックは、読み取りの実行時にボリュームのデータの整合性を確認する機能です。この機能を有効にしたボリュームは、コントローラ ファームウェアによってデータに整合性がないと判断されると読み取りエラーを返します。
コントローラ所有権
ボリュームを所有するプライマリ コントローラを定義します。
コントローラ所有権は非常に重要で、慎重に計画する必要があります。コントローラ間ですべてのI/Oができるだけ均等に分散される必要があります。
セグメント サイジング
セグメントのサイジングに関する設定が表示されます。これは、ボリューム グループのボリュームについてのみ表示されます。セグメント サイズを変更することでパフォーマンスを最適化することができます。
許容される変更後のセグメント サイズ – 許容される変更後のセグメント サイズがSystem Managerで判別されて表示されます。現在のセグメント サイズの変更後のサイズとして適切でないものは、ドロップダウン リストに表示されません。通常、許容される変更後のサイズは、現在のセグメント サイズの倍または半分です。たとえば、ボリュームの現在のセグメント サイズが32KiBであれば、ボリュームの新しいセグメント サイズとして16KiBまたは64KiBが許容されます。
SSDキャッシュが有効なボリューム – SSDキャッシュが有効なボリュームに対しては、セグメント サイズを4KiBに指定することができます。4KiBのセグメント サイズを選択するのは、SSDキャッシュが有効なボリュームで小さいブロックのI/O処理を実行する(I/Oブロック サイズが16KiB以下の場合など)場合のみにしてください。SSDキャッシュが有効なボリュームで大きいブロックのシーケンシャル処理を実行する場合は、セグメント サイズとして4KiBを選択するとパフォーマンスが低下することがあります。
セグメント サイズの変更に要する時間 – ボリュームのセグメント サイズの変更に要する時間は、次の要素によって異なります。
ホストからのI/O負荷
ボリュームの修正の優先順位
ボリューム グループ内のドライブ数
ドライブ チャネル数
ストレージ アレイ コントローラの処理能力
ボリュームのセグメント サイズを変更するとI/Oパフォーマンスに影響しますが、データの可用性は維持されます。
変更優先度
修正の優先順位に関する設定が表示されます(ボリューム グループ内のボリュームの場合のみ)。
修正の優先順位は、ボリュームの変更処理にどの程度の処理時間を割り当てるかをシステム パフォーマンスに対する相対的な優先度として定義したものです。修正の優先順位を上げると、システム パフォーマンスが低下する場合があります。
優先順位レベルを選択するには、スライダ バーを動かします。
修正の優先順位 – 優先順位を最低にするとシステム パフォーマンスは向上しますが、修正処理により長い時間がかかります。優先順位を最高にすると修正処理にかかる時間は短縮されますが、システム パフォーマンスが低下する可能性があります。
キャッシュ
キャッシング設定が表示されます。有効にすると、ボリュームの全体的なI/Oパフォーマンスが向上します。
SSD キャッシュ
SSDキャッシュの設定が表示されます。互換性のあるボリュームでこの設定を有効にすると、読み取り専用のパフォーマンスが向上します。ドライブ セキュリティとData Assuranceの設定が同じボリュームは互換性があります。
SSDキャッシュ機能は、1つまたは複数のソリッド ステート ディスク(SSD)を使用して読み取りキャッシュを実装します。この機能を使用すると、SSDの読み取り時間が速くなるため、アプリケーション パフォーマンスが向上します。読み取りキャッシュはストレージ アレイ内にあるため、ストレージ アレイを使用するすべてのアプリケーションでキャッシュが共有されます。キャッシュするボリュームを選択すると、あとは動的に自動でキャッシングが実行されます。
- [保存]をクリックします。
次の処理
選択内容に基づいて、System Managerがボリュームの設定を変更します。
完了後
「ホーム」 > 「進行中の操作の表示」を選択し、選択したボリュームに対して現在実行中の容量の変更操作の進行状況を表示します。