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ボリューム コピー

ボリュームのデータを同じストレージ アレイ内の別のボリュームにコピーすることで、ソース ボリュームのポイントインタイムの物理的な複製(クローン)を作成できます。

始める前に

  • ソース ボリュームとターゲット ボリュームに対するすべてのI/Oアクティビティを停止する必要があります。

  • ソース ボリュームとターゲット ボリュームのすべてのファイルシステムをアンマウントする必要があります。

  • ターゲット ボリュームを過去にボリューム コピー処理で使用したことがある場合、そのデータが必要であればバックアップしておきます。

このタスクについて

ソース ボリュームは、ホストI/Oを受け入れてアプリケーション データを格納するボリュームです。ボリューム コピーが開始されると、ソース ボリュームのデータがターゲット ボリュームに丸ごとコピーされます。

ターゲット ボリュームは、ソース ボリュームのデータのコピーを保持する標準のボリュームです。ボリューム コピー処理が完了すると、ターゲット ボリュームはソース ボリュームと同じになります。ターゲット ボリュームにはソース ボリュームと同じかそれ以上の容量が必要です。ただし、RAIDレベルは同じである必要はありません。

オンライン コピー

オンライン コピーは、ストレージ アレイ内のボリュームのポイントインタイム コピーを作成します。コピーの実行中も、そのボリュームへの書き込みを継続できます。そのためには、ボリュームのSnapshotを作成し、そのSnapshotをコピーの実際のソース ボリュームとして使用します。ポイントインタイム イメージの作成元となるボリュームはベース ボリュームと呼ばれ、ストレージ アレイ内の標準ボリュームまたはシン ボリュームを使用できます。

オフライン コピー

ボリューム コピー処理はターゲット ボリュームのデータを上書きし、ターゲット ボリュームに関連付けられたSnapshotボリュームがある場合はすべて使用停止にします。
  1. 「ストレージ」 > 「ボリューム」の順に選択します。
  2. ボリュームのコピー操作のソースとして使用するボリュームを選択し、「コピー・サービス」 > 「ボリュームのコピー」を選択します。

    [ボリュームのコピー - ターゲットの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. データをコピーするターゲット ボリュームを選択します。

    このダイアログ ボックスの表には、ターゲット ボリュームとして使用できるすべてのボリュームが表示されます。

  4. スライダ バーを使用して、ボリューム コピー処理のコピー優先度を設定します。

    コピー優先度は、I/O要求の処理と比較して、ボリューム コピー処理を完了するためにどの程度のシステム リソースが使用されるかを決定するものです。

    コピー優先度は5段階で設定できます。

    • 最低

    • 最高

  5. オンライン コピーとオフライン コピーのどちらを作成するかを選択します。オンライン コピーを作成する場合は、[ソース ボリュームをオンラインにしたままコピー処理を実行する]チェックボックスを選択します。
  6. 次のいずれかを実行します。

    • コピー操作を

      オンラインで実行するには、「次へ」をクリックして「容量の予約」ダイアログ・ボックスに進みます。
    • コピー操作を

      オフラインで実行するには、「終了」をクリックしてオフライン・コピーを開始します。
  7. オンライン コピーを作成するように選択した場合は、オンライン コピーのデータやその他の情報を格納するために必要なリザーブ容量を設定し、[終了]をクリックしてオンライン コピーを開始します。

    [ボリューム候補]の表には、指定したリザーブ容量をサポートするボリュームだけが候補として表示されます。リザーブ容量は、コピー サービス処理やストレージ オブジェクトに使用される物理割り当て容量です。ホストから直接読み取ることはできません。

    • リザーブ容量のデフォルト設定はベース ボリュームの容量の40%であり、通常はこの容量で十分です。

    • ただし、リザーブ容量は、元のデータに対する変更の量によって異なります。

次の処理

System Managerにより、ソース ボリュームのすべてのデータがターゲット ボリュームにコピーされます。ボリューム コピー処理の完了後、ターゲット ボリュームはホストに対して自動的に読み取り専用になります。

完了後

「ホーム」 > 「進行中の操作の表示」を選択し、ボリュームのコピー操作の進行状況を表示します。この処理には時間がかかることがあり、システムのパフォーマンスに影響する可能性があります。