リモート・ストレージの仕組み
リモート・ストレージ機能を使用すると、リモート・ストレージ・システムからローカル DE Series・ストレージ・システムにデータをインポートできます。この機能は、機器のアップグレード時など、最小限のダウンタイムでデータ移行を簡素化する場合に役立ちます。
リモート・ストレージ機能を構成するには、ハードウェアをセットアップした後、System Manager を使用してリモート・ストレージ・オブジェクトを作成する必要があります。この構成が完了すると、インポート・プロセスが開始されます。
ハードウェアのセットアップ
次のワークフローを使用して、ハードウェア接続を準備します。
ローカル DE Series・ストレージ・システム上:
- 各コントローラーにリモート・ストレージ・システムへの iSCSI 接続があることを確認します。この接続により、ローカル DE Series・ストレージ・システムは、リモート・システム上のホストとしてセットアップされる iSCSI イニシエーターとして機能します。
- インポート操作のターゲット・ボリュームを作成します。ボリュームの容量がリモート・ストレージ・システム上のソース・ボリュームと同等以上であり、ブロック・サイズが一致していて、マッピングされていないことを確認します。ボリュームの作成を参照してください。
- ローカル DE Series・システムの iSCSI 修飾名 (IQN) を、System Manager インターフェースから収集します。IQN は、後でリモート・ストレージ・システムのホストとしてローカル DE Series・システムをセットアップするのに使用します。System Manager で、 に進みます。
リモート・ストレージ・システム上:
- IQN を使用し、リモート・システム上のホストとしてローカル DE Series・システムをセットアップします。次のように、適切なホスト・タイプを必ず設定してください。
- リモート・システムが DE Series・モデルの場合は、ホスト アクセスの設定を参照してください。
- リモート・システムが別のベンダーのものである場合は、使用可能なオプションに基づいて適切なホスト・タイプを選択します。
- すべての I/O を停止して、ファイル・システムをすべてアンマウントし、ソース・ボリュームのホストまたはアプリケーションへの割り当てをすべて削除します。
- 新しく作成されたローカル DE Series・ストレージ・システム・ホストにボリュームを割り当てます。
- 選択したソース・ボリュームの場合は、インポートを作成できるように、リモート・ストレージ・システムから以下の情報を収集します。
- iSCSI 修飾名 (IQN)
- iSCSI IP アドレス
- ソース・ボリュームの LUN 番号
System Manager のセットアップ
次のワークフローを使用して、インポート用のリモート・ストレージ・オブジェクトを作成します。
- System Manager インターフェースのリモート・ストレージ・ウィザードを使用して、リモート・ストレージ・デバイス (データ・インポートのソース) を DE Series・システムのターゲット・ ボリュームにマッピングします。終了を選択すると、インポート・プロセスが開始されます。
- 操作の表示ダイアログまたは進行中の操作パネルからインポートを監視します。必要に応じて、プロセスを一時停止して再開することもできます。
- 必要に応じて、インポートの完了時にソース・ボリュームとターゲット・ボリューム間の接続を切断するか、今後のインポートに備えて接続を維持します。
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