メインコンテンツまでスキップ

storage コマンド

(プラットフォームでサポートされている場合) IMM によって管理されているサーバーのストレージ・デバイスに関する情報を表示および構成するには、このコマンドを使用します。

構文:
storage [-options]
表 1. storage オプション
オプション説明
-listIMM によって管理されているストレージ・ターゲットをリストします。controllers|pools|volumes|drives
  • controllers: サポートされている RAID コントローラーをリストします1
  • pools: RAID コントローラーに関連したストレージ・プールをリストします1
  • volumes: RAID コントローラーに関連したストレージ・ボリュームをリストします1
  • drives: RAID コントローラーに関連したストレージ・ドライブをリストします1
-list storage targets -target target_idIMM によって管理されているストレージ・ターゲットを、target_id に従ってリストします。pools|volumes|drives および ctrl[x]|pool[x]

ここで ストレージ・ターゲットおよび target_id は次のとおりです。

  • pools および ctrl[x]: target_id に基づいて、RAID コントローラーに関連したストレージ・プールをリストします1
  • volumes および ctrl[x]|pool[x]: target_id に基づいて、RAID コントローラーに関連したストレージ・ボリュームをリストします1
  • drives および ctrl[x]|pool[x]: target_id に基づいて、RAID コントローラーに関連したストレージ・ドライブをリストします1
-list devicesIMM によって管理されているすべてのディスクのステータスを表示します。 
-show target_idIMM によって管理されている選択済みターゲットに関する情報を表示します。ここで target_idctrl[x]|vol[x]|disk[x]|pool[x] です3
-show target_id infoIMM によって管理されている選択済みターゲットに関する詳細情報を表示します。ここで target_idctrl[x]|vol[x]|disk[x]|pool[x] です3
-show target_id firmware3IMM によって管理されている選択済みターゲットに関するファームウェア情報を表示します。ここで target_idctrl[x]|disk[x] です2
-showinfo nvmeNvme ディスクのファームウェア情報を表示します。 
-wthre show重大および警告の SSD 装着しきい値を表示します。しきい値 (1 ~ 99)
-wthre -ct しきい値SSD 装着クリティカルしきい値を設定します。しきい値 (1 ~ 99)
-wthre -wt しきい値SSD 装着警告しきい値を設定します。しきい値 (1 ~ 99)
警告値は、重大値より大きくする必要があります。
-config ctrl -scanforgn -target target_id3外部 RAID 構成を検出します。ここで target_idctrl[x]5 です
-config ctrl -imptforgn -target target_id3外部 RAID 構成をインポートします。ここで target_idctrl[x]5 です
-config ctrl -clrforgn -target target_id3外部 RAID 構成をクリアします。ここで target_idctrl[x]5 です
-config ctrl -clrcfg -target target_id3RAID 構成をクリアします。ここで target_idctrl[x]5 です
-config ctrl -bootdevice -vd volume -target target_idブート・デバイスをボリュームごとに設定します。ここで target_idctrl[x] で、volume は "list volumes" 出力の最初の列の値です。
-config ctrl -bootdevice -pd drive -target target_idドライブごとに起動デバイスを設定します。ここで target_idctrl[x] で、drive は "list drives" 出力の最初の列の値です。
-config ctrl -bootdevice -index index -target target_id起動デバイスをインデックスで設定します。ここで target_idctrl[x] で、index は "display" オプションの出力である "[]" の値です。
-config ctrl -bootdevice -display -target target_id起動可能デバイスを表示します。 
-config drv -mkoffline -target target_id3オンラインからオフラインにドライブ状態を変更します。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -mkonline -target target_id3オフラインからオンラインにドライブ状態を変更します。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -mkmissing -target target_id3オフラインのドライブを未構成の正常ドライブとしてマークします。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -prprm -target target_id3未構成の正常ドライブを削除する準備をします。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -undoprprm -target target_id3未構成の正常ドライブの削除操作の準備をキャンセルします。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -mkbad -target target_id3未構成の正常ドライブを未構成の不良ドライブに変更します。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -mkgood -target target_id3未構成の不良ドライブを未構成の正常ドライブに変更します。

または

単なるディスクの集まりドライブを未構成の正常ドライブに変換します。

ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -mkjbod -target target_id3未構成の正常を単なるディスクの集まりにします。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -rebuild -target target_id3ドライブの再構築を開始します。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -addhsp -target target_id3選択したドライブをホット・スペアとして 1 つのコントローラーまたは既存のストレージ・プールに割り当てます。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -dedicated pools -target target_id3ドライブを専用ホットスペアとして選択したストレージ・プールに割り当てます。ここで target_iddisk[x]5 です
-config drv -rmhsp -target target_id3ホット・スペアを削除します。ここで target_iddisk[x]5 です
-config vol -remove -targettarget_id31 つのボリュームを削除します。ここで target_idvol[x]5 です
-config vol -set [-N] [-w] [-r ] [-i] [-a] [-d] [-b] -target target_id31 つのボリュームのプロパティを変更します。
  • [-N volume_name] はボリュームの名前です
  • [-w <0|1|2|3>] はキャッシュの書き込みポリシーです。
    • ライト・スルー・ポリシーの場合は 0 を入力します
    • 保護されたライト・バック・ポリシーの場合は 1 を入力します
    • 保護されていないライト・バック・ポリシーの場合は 2 を入力します
    • ポリシーなしの場合は 3 を入力します
  • [-r <0|1>] はキャッシュの読み取りポリシーです。
    • 先読みなしポリシーの場合は 0 を入力します
    • 先読みポリシーの場合は 1 を入力します
  • [-i <0|1>] はキャッシュの I/O ポリシーです。
    • ダイレクト I/O ポリシーの場合は 0 を入力します
    • キャッシュ I/O ポリシーの場合は 1 を入力します
  • [-a <0|2|3>] はアクセス・ポリシーです。
    • 読み取り/書き込みポリシーの場合は 0 を入力します
    • 読み取り専用ポリシーの場合は 2 を入力します
    • ブロック・ポリシーの場合は 3 を入力します
  • [-d <0|1|2>] はディスクのキャッシュ・ポリシーです。
    • ポリシーを変更しない場合は 0 を入力します
    • ポリシーを有効にするには 1 を入力します6
    • ポリシーを無効にするには 2 を入力します
  • [-b <0|1>] はバックグラウンドの初期化です。
    • 初期化を有効にするには 0 を入力します
    • 初期化を無効にするには 1 を入力します
  • -target_idvol[x]5 です

-config vol -add [-R] [-D disk] [-H disk] [-1 hole] [-N] [-w] [-r]3,7

ターゲットがコントローラーの場合、新規ストレージ・プールに対して 1 つのボリュームを作成します。

または

ターゲットがストレージ・プールの場合、既存のストレージ・プールで 1 つのボリュームを作成します。

  • [-R <0|1|5|1E|6|10|50|60|00>] このオプションは RAID レベルを定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • [-D disk [id11]:disk[id12]:..disk[id21]:disk[id22]:..] このオプションは、ドライブ・グループ (スパンを含む) を定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • [-H disk [id1]:disk[id2]:..] このオプションは、ホット・スペア・グループを定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • [-1 hole] このオプションは既存のストレージ・プールの空きホール・スペースのインデックス番号を定義します
  • [-N volume_name] はボリュームの名前です
  • [-w <0|1|2|3>] はキャッシュの書き込みポリシーです。
    • ライト・スルー・ポリシーの場合は 0 を入力します
    • 保護されたライト・バック・ポリシーの場合は 1 を入力します
    • 保護されていないライト・バック・ポリシーの場合は 2 を入力します
    • ポリシーなしの場合は 3 を入力します
  • [-r <0|1>] はキャッシュの読み取りポリシーです。
    • 先読みなしポリシーの場合は 0 を入力します
    • 先読みポリシーの場合は 1 を入力します
-config vol -add[-i] [-a] [-d] [-f] [-S] [-P] -target target_id3ターゲットがコントローラーの場合、新規ストレージ・プールに対して 1 つのボリュームを作成します。

または

ターゲットがストレージ・プールの場合、既存のストレージ・プールで 1 つのボリュームを作成します。

  • [-i <0|1>] はキャッシュの I/O ポリシーです。
    • ダイレクト I/O ポリシーの場合は 0 を入力します
    • キャッシュ I/O ポリシーの場合は 1 を入力します
  • [-a <0|2|3>] はアクセス・ポリシーです。
    • 読み取り/書き込みポリシーの場合は 0 を入力します
    • 読み取り専用ポリシーの場合は 2 を入力します
    • ブロック・ポリシーの場合は 3 を入力します
  • [-d <0|1|2>] はディスクのキャッシュ・ポリシーです。
    • ポリシーを変更しない場合は 0 を入力します
    • ポリシーを有効にするには 1 を入力します6
    • ポリシーを無効にするには 2 を入力します
  • [-f <0|1|2>] は初期化のタイプです。
    • 初期化なしの場合は 0 を入力します
    • クイック初期化の場合は 1 を入力します
    • 完全初期化の場合は 2 を入力します
  • [-S volume_size] は新規ボリュームのサイズ (MB) です
  • [-P strip_size] は、ボリュームのストリップ・サイズ (512B、4K、128K、1M など) です
  • -target target_id は:
    • ctrl[x] (新規ストレージ・プール)5
    • pool[x] (既存のストレージ・プール)5
-config vol -getfreecap [-R] [-D disk] [-H disk] -target target_id3ドライブ・グループの空き容量を取得します。
  • [-R <0|1|5|1E|6|10|50|60|00>] このオプションは RAID レベルを定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • [-D disk [id11]:[id12]:..[id21]:[id22]:..] このオプションは、ドライブ・グループ (スパンを含む) を定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • [-H disk [id1]:[id2]:..]このオプションは、ホット・スペア・グループを定義し、新規ストレージ・プールにのみ使用されます
  • -target target_id is ctrl[x]5
-fgi vol[idx]指定したボリュームを高速初期化するここで vol[idx]vol[id1],vol[id2]:.. です
-helpコマンドの使用法とオプションを表示します。 
  1. このコマンドは、IMM が RAID コントローラーにアクセスできるサーバーでのみサポートされます。
  2. ファームウェア情報は、関連したコントローラー、ディスク、およびフラッシュ DIMM についてのみ表示されます。関連したプールとボリュームに関するファームウェア情報は表示されません。
  3. 情報は、スペース上の制約のため、複数の行に表示されます。
  4. このコマンドは、RAID ログをサポートするサーバーでのみサポートされます。
  5. このコマンドは、RAID 構成をサポートするサーバーでのみサポートされます。
  6. Enable 値は RAID レベル 1 構成をサポートしません。
  7. 使用可能なオプションの一部をここにリストします。storage -config vol -add コマンドの残りのオプションは以下の行にリストされます。
例:
system> storage -config ctrl -clrcfg -target ctrl[0]
ok
system>
system> storage -config ctrl -clrforgn -target ctrl[0]
ok
system>
system> storage -config ctrl -imptforgn -target ctrl[0]
ok
system>
system> storage -config ctrl -scanforgn -target ctrl[0]
Detect 1 foreign configuration(s) on controller ctrl[0]
system>
system> storage -config drv -addhsp -dedicated pool[0-1] -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -addhsp -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -mkbad -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -mkgood -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -mkmissing -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -mkoffline -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -mkonline -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -prprm -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -rmhsp -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config drv -undoprprm -target disk[0-0]
ok
system>
system> storage -config vol -add -1 1 -target pool[0-1]
ok
system>
system> storage -config vol -add -R 1 -D disk[0-0]:disk[0-1] -w 1 -r 2 -i 0 -a 0 -d 0 -f 0 -N LD_volume -S 100000 -P 64K -H disk[0-2] -target ctrl[0]
ok
system>
system> storage -config vol -getfreecap -R 1 -D disk[0-0]:disk[0-1] -H disk[0-2] -target ctrl[0]
The drive group configuration is good with free capacity 500000MB
system>
system> storage -config vol -remove -target vol[0-1]
ok
system>
system> storage -config vol -set -N LD_volume -w 0 -target vol[0-0]
ok
system>
system> storage -list controllers
ctrl[0] ServerRAID M5110e(Slot No. 0)
ctrl[1] ServerRAID M5110f(Slot No. 1)
system>
system> storage -list drives
disk[0-0] Drive 0
disk[0-1] Drive 1
disk[0-2] Drive 2
system>
system> storage -list pools
pool[0-0] Storage Pool 0
pool[0-1] Storage Pool 1
system>
system> storage -list volumes
vol[0-0] Volume 0
vol[0-1] Volume 1
Vol[0-2] Volume 2
system>
system> storage -list drives -target ctrl[0]
disk[0-0] Drive 0
disk[0-1] Drive 1
disk[0-2] Drive 2
system>
system> storage -list drives -target pool[0-0]
disk[0-0] Drive 0
disk[0-1] Drive 1
system>
system> storage -list pools -target ctrl[0]
pool[0-0] Storage Pool 0
system>
system> storage -list volumes -target ctrl[0]
vol[0-0] Volume 0
vol[0-1] Volume 1
system>
system> storage -list volumes -target pool[0-0]
vol[0-0] Volume 0
vol[0-1] Volume 1
system>
system> storage -show ctrl[0] firmware
Total Firmware number: 2
Name: RAID Firmware1
Description: RAID Firmware
Manfacture: IBM
Version: 4.01(3)T
Release Date: 01/05/2013
Name: RAID Firmware2
Description: RAID Firmware
system>
system> storage -show ctrl[0] info
Product Name: ServerRAID M5110e
Firmware Package Version: 23.7.0.1.2
Battery Backup: Installed
Manufacture: IBM
UUID: 1234567890123456
Model Type / Model: 1234AHH
Serial No.: 12345678901
FRU No.: 5005076049CC4
Part No.: LSI2004
Cache Model Status: Unknown
Cache Model Memory Size: 300MB
Cache Model Serial No.: PBKUD0XTA0P04Y
PCI Slot Number: 0
PCI Bus Number: 2
PCI Device Number: 2
PCI Function Number: 10
PCI Device ID: 0x1000
PCI Subsystem Device ID: 0x1413
Ports: 2
Port 1: 12345678901234
Port 2: 12345678901235
Storage Pools: 2
pool[0-0] Storage Pool 0
pool[0-1] Storage Pool 1
Drives: 3
disk[0-0] Drive 0
disk[0-1] Drive 1
disk[0-2] Drive 2
system>
system> storage -show disk[0-0] firmware
Total Firmware number: 1
Name: Drive
Description:
Manufacture:
Version: BE24
Release Date:
system>
system> storage -show disk[0-0] info
Product Name: ST98394893
State: Online
Slot No.: 0
Disk Type: SATA
Media Type: HHD
Health Status: Normal
Capacity: 100.000GB
Speed: 6.0Gb/s
Current Temperature: 33C
Manufacture: ATA
Device ID: 5
Enclusure ID: 0x00FC
Machine Type:
Model:
Serial No.: 9XKJKL
FRU No.:
Part No.:
system>
system> storage -show pool[0-0]
RAID State: RAID 0
RAID Capacity: 67.000GB (0.000GB free)
Drives: 2
disk[0-0] Drive 0
disk[0-1] Drive 1
Volumes: 2
vol[0-0] Volume 0
vol[0-1] Volume 1
system>
system> storage -show pool[0-1] info
RAID State: RAID 1
RAID Capacity: 231.898GB (200.000GB free)
Holes: 2
#1 Free Capacity: 100.000GB
#2 Free Capacity: 100.000GB

Drives: 2
disk[0-1] Drive 1
disk[0-2] Drive 2

Volume: 1
vol[0-1] LD_volume
system>
system> storage -show vol[0-0]
Name: Volume 0
Stripe Size: 64KB
Status: Offline
Capacity: 100.000GB
system>
system> storage -show vol[0-0] info
Name: LD_volume
Status: Optimal
Stripe Size: 64KB
Bootable: Not Bootable
Capacity: 231.898GB
Read Policy: No Read Ahead
Write Policy: Write Through
I/O Policy: Direct I/O
Access Policy: Read Write
Disk Cache Policy: Unchanged
Background Initialization: Enable
system>