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ラックへの BladeCenter S シャーシの取り付け

BladeCenter S システムをラックに正しく取り付けるには、付属のラック・テンプレートおよびラック搭載キットを使用します。

始める前に
始める前に 取り付けのガイドラインを確認してください。

BladeCenter S シャーシOffice Enablement Kit 内にインストールする場合は、『BladeCenter S シャーシOffice Enablement Kitへのインストール』を参照してください。

このタスクについて

ラックの要件:

  • 室温が 35°C より低いことを確認します。
  • 通風孔を塞がないようにします。通常背面に 15 cm、前面に 5 cm の空間があれば通気は適切に行われます。
  • ラックへの装置の取り付けは 3 人以上で行う必要があります。
  • ラック内に未使用の U スペースがある場合、空いたままにしないでください。ブランク・フィラー・パネルを使用して、温風を再循環させないようにする必要があります。
  • BladeCenter S シャーシは、前面および背面ドアに穴が開いているラック・キャビネット、または IBM 水冷式ヒート・エクスチェンジャー付きのラックにのみ取り付けます。
  • 同時に複数の装置をラックから引き出さないでください。
  • 取り付け時には、アクセスが簡単になるようにラック・ドアとサイド・パネルを取り外します。
  • ラック・マウント・フランジには、EIA-310-D 準拠の穴とクリアランスが必要です。
  • 前面の EIA フランジの前に十分な空間を取り、ベゼルの最小クリアランス (奥行き 70 mm) を確保してください。
  • 背面 EIA フランジの後ろに十分な空間を取り、ケーブルの管理や配線が適切に行われるようにします。
  • ラックの搭載可能重量は、BladeCenter S シャーシ、 ブレード・サーバー、電力配分装置、および電源ケーブルの合計重量に対して十分に大きいことが必要です。
  • ラックは固定ブラケットとレベル・パッドによって固定し、装置がすべて取り付けられたときに不安定にならないようにする必要があります。

ラックに BladeCenter S シャーシを取り付けるには、 次のステップを実行します。

  1. 安全についておよび 静電気の影響を受けやすい部品の取り扱いを読んでください。
  2. BladeCenter S シャーシをラックに取り付けるために必要なすべての部品がラック搭載キットに含まれていることを確認してください。不足したり損傷している部品がある場合は、購入先にお問い合わせください。
    ラック搭載キットのすべての部品を示す図
    左右の配送ブラケットは、BladeCenter S シャーシをラック・キャビネットに 取り付けられた状態で配送する場合にのみ必要です。配送ブラケットの初期セットは、ラック搭載キットに含まれています。配送ブラケットをさらに注文する必要がある場合は、各種部品キットの注文が必要です。

    各種部品キットの部品番号については、背面図の部品リストを参照してください。

  3. BladeCenter S システムに付属するラック・マウント・テンプレートをラックに配置し、テンプレートの端が取り付けてある他の装置と重ならないようにします。テンプレートの矢印が示す 位置に、ラックの前面および背面の穴を揃えて選択します。
    ラックに取り付けたテンプレートを示す図
  4. ドライバーを使用して、ラックに必要なケージ・ナットまたはクリップ・ナットを、テンプレートに示されている場所に取り付けます。
    穴が正方形のラックの場合、ケージ・ナットを使用します。穴が丸いラックの場合は、クリップ・ナットを使用します。
    ケージ・ナットとクリップ・ナットの取り付けを示す図
  5. レールは完全に延ばしてから、ラックに取り付けてください。 レール・ピンと取り付けフランジのセットが、レールの各端部にあります。 レール・ラッチ  1  を押してレール・ピンを押し込み、フィンガー・プル (指かけ部)  2  をレールの中央に向けて引っ張ります。
    レールを引き伸ばす方法を示す図
  6. レールの両端を中央から離すように引いて、完全に引き伸ばします。 ロック機構があるので、レールが伸び過ぎることはありません。
  7. レールをラック上の必要な位置に配置し、レールの各端部のピンをラック  1  上の該当する穴に合わせます。 各端部のレールのラッチとフィンガー・プル (指かけ部)  2  を外して、レール・ピンがレールと取り付けフランジ  3  を通ることができるようにします。 他のレールについて、ステップ 5 から 7 を繰り返します。
    レール・ピンが、取り付けフランジとラック・キャビネット・レールから出ていることを確認します。
    レールをラック・キャビネットに取り付ける方法を示す図
  8. BladeCenter S シャーシの各側面から 2 本の青い配送ねじを外します。
    BladeCenter S の配送用ねじの取り外しを示す図
  9. BladeCenter S シャーシをラック前面にスライドして挿入します。 ラック・キャビネット背面の各レールの中央の穴に M6 ねじ  1  を 1 本挿入します。
    ラック・キャビネット背面の各レールの中央の穴にねじを挿入する方法を示す図
  10. オプションで、配送用ブラケットを取り付けます。 BladeCenter S シャーシのラック搭載キットに、配送ブラケットのセットが含まれています。
    配送用ブラケットの取り付けを示す図。
    右上の (BladeCenter S シャーシを背面から見た場合) 配送用ブラケットを取り付けるには、以下のようにします。
    1. 最初の配送用ブラケットを、配送用ブラケットの下部が電源モジュール・ベイ 1 の右側にあるスロットに納まるように位置合わせします。配送用ブラケットをスロット内に挿入します。
    2. 配送用ブラケットの穴をラック・キャビネットの穴と位置合わせします。
    3. 付属のねじを使用して、配送用ブラケットをラック・キャビネットに固定します。
    以上のステップを、左上の配送用ブラケットにも繰り返します。
  11. 4 本の M6 ねじを BladeCenter S シャーシの前面に挿入して、ラック・キャビネットにしっかり固定します。
  12. BladeCenter S シャーシの前面にベゼルを取り付けます。
    ベゼルの取り付けを示す BladeCenter S シャーシの図