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メモリー・スペアリング・モード

メモリー・スペアリング・モードでは、障害が発生した場合に備えて、1 個のメモリー DIMM ランクが同じチャネル上の他のランクのスペアとして機能します。スペア・ランクは予約として保持され、障害の発生が示されるまでアクティブ・メモリーとして使用されません。予約容量はシステム内の利用可能なメモリーの合計から差し引かれます。メモリー・スペアリング用の DIMM 取り付け順序は、サーバーに搭載されているプロセッサーの数と取り付けられているメモリー・モジュールの数によって異なります。

メモリー・スペアリングによって保護されたシステムでエラーしきい値が超過すると、DIMM の障害を起こしているランクのコンテンツがスペア・ランクにコピーされます。障害を起こしているランクはオフラインにされ、スペア・ランクがオンラインになって障害のあるランクの代わりにアクティブ・メモリーとして使用されます。フェイルオーバー・プロセスは、メモリー・コンテンツをコピーする必要があるため、メモリー・スペアリングによって提供されたメモリー冗長性レベルは、メモリー・ミラーリングにより提供されるレベルより小さくなります。メモリー・ミラーリングは重要なアプリケーションのための優先される障害保護オプションです。

図 1. プロセッサーおよびメモリー・モジュールのレイアウト: プロセッサー 1 および 2

表 1. プロセッサーおよびメモリー・モジュールのレイアウト: プロセッサー 1 および 2
1 DIMM 1-64 DIMM 7-18
2 DIMM 19-245 プロセッサー 1
3 プロセッサー 2 
図 2. プロセッサーおよびメモリー・モジュールのレイアウト: プロセッサー 3 および 4

表 2. プロセッサーおよびメモリー・モジュールのレイアウト: プロセッサー 3 および 4
1 プロセッサー 34 DIMM 43-48
2 DIMM 31-425 DIMM 25-30
3 プロセッサー 4 
表 3. プロセッサーの周囲の DIMM のチャネルおよびスロット情報
スロット010101プロセッサー101010
チャネルチャネル 2チャネル 1チャネル 0チャネル 0チャネル 1チャネル 2
DIMM 番号 (プロセッサー 1)123456789101112
DIMM 番号 (プロセッサー 2)131415161718192021222324
DIMM 番号 (プロセッサー 3)252627282930313233343536
DIMM 番号 (プロセッサー 4)373839404142434445464748
メモリー・スペアリングのガイドライン:
  • スペア・ランクのメモリー容量は、同じチャネル上の他のすべてのアクティブ・メモリー・ランクのメモリー容量と同等以上でなければなりません。

  • 1 つのランクである DIMM を取り付ける場合、以下にリストされている装着順序に従ってください。

  • 2 つ以上のランクがある DIMM を取り付ける場合、独立メモリー・モードで指定されている装着順序に従ってください。独立メモリー・モードを参照してください。

サポートされている各プロセッサー構成についてのメモリー・スペアリング DIMM 装着順序は以下のとおりです。

このモードは、シングル・ランクのメモリー・モジュールにのみ適用されます。デュアル・ランク、クアッド・ランクまたはオクタル・ランク・メモリー・モジュールなど複数のランクで構成された DIMM を取り付ける場合は、代わりに 独立メモリー・モード を参照してください。