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SASポート誤配線のリカバリ

recover sasPort miswireコマンドは、誤配線状態からリカバリーするための修正措置が実行されたことをコントローラーに通知します。

対応アレイ

このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin または Support Admin ロールが必要です。

コンテキスト

誤配線が検出されたときに無効になったSASポートが、コントローラーによって再有効化されます。SASの誤配線状態を修正してからこのコマンドを実行してください。

SASの誤配線状態とは次のいずれかです。

  • 無効なSASトポロジー

  • コントローラーのホスト・ポートから拡張トレイへの接続

  • イニシエーターからドライブ・トポロジーへの接続

  • ESMの誤配線

構文

recover sasPort miswire

パラメーター

なし。

注記

誤配線状態が検出されると、コントローラー・ファームウェアは次の内容を報告します。

  • 誤配線状態が存在することを示す重大MELイベント

  • 「Needs Attention」状態

  • 誤配線を示すリカバリー操作

また、コントローラーは、誤配線が原因でアクセス・パスが1つしかないドライブ、ESM、トレイに関する「冗長性の損失」情報を報告します (ストレージ・アレイの下部の2つのトレイなど)。冗長性の損失情報はSASトポロジーに固有のものではありません。

SASポートの誤配線に関連するイベント通知を次に示します。

  • SAS mis-wire detected

  • HBA connected to drive channel

  • Drive channels cross wired

誤配線状態の際、SASドメインの整合性を保護するためにコントローラーが1つ以上のSASポートを無効にする場合は、次の手順に従ってこの状態からリカバリーしてください。

  1. 誤った場所に配線されているケーブルを特定して取り外します。新しいケーブルの取り付けを最後に行った場合は、これが最も成功する見込みの高い対処方法です。そうでない場合は、ストレージ・アレイに含まれていないデバイスに接続されているケーブルまたはチャネル間で接続されているケーブルを探してください。リカバリー・イベントでは、誤配線が検出されたチャネル、および場合によってはトレイが報告されます。

  2. ケーブルを取り外したあと、またはケーブルを正しい場所に移動したあとで、

    recover sasPort miswire コマンドを実行します。誤配線が検出されたときに無効になったSASポートが、コントローラーによって再有効化されます。
  3. 誤配線が原因で取り外したケーブルまたは正しい場所に移動したケーブルが無効にしたポートへの唯一のアクセスをコントローラーに提供していた場合、コントローラーは無効にしたSASポートを再有効化できません。リカバリーを完了するには、ストレージ・アレイ内のトレイの電源を再投入する必要があります。