ドライブのリセット
reset driveコマンドは、ボリューム・グループまたはディスク・プール内のドライブの電源を再投入して、動作に一貫性がないドライブまたは動作が最適でないドライブのリカバリーを支援します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
ドライブの電源を再投入することで、一貫性のない動作または最適でない動作の原因となる一部のエラーを解消できます。これにより、重大でない一時的なエラーがドライブで発生し、ドライブが引き続き動作している場合に、ドライブの交換を回避できます。この方法でドライブをリセットすると、システムの停止が軽減され、ドライブの交換を回避できます。
ドライブの電源を再投入することで問題を修正できない場合は、ドライブのデータがコピーされ、ドライブの交換のために電源がオフになります。
構文
reset drive([<var id="GUID-45AADD38-107F-4ACB-869A-4AEC0F04B79D__V1106334" className="keyword varname">trayID</var>,<var id="GUID-45AADD38-107F-4ACB-869A-4AEC0F04B79D__V1106335" className="keyword varname">[drawerID</var>,]<var id="GUID-45AADD38-107F-4ACB-869A-4AEC0F04B79D__V1106336" className="keyword varname">slotID</var>] | <"<var id="GUID-45AADD38-107F-4ACB-869A-4AEC0F04B79D__V1106337" className="keyword varname">wwID</var>">)
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
drive | 大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイ ID の値は、 0 ~ 99 です。ドロワー ID の値は、 1 ~ 5 です。 スロット ID の最大値はすべて 24 です。スロット ID の値は、トレイのモデルに応じて 0 または 1 で始まります。DE2000H / DE4000H / DE4000F / DE6000H / DE6000F コントローラーと互換性のあるドライブ・トレイのスロット ID 番号は 0 から始まります。 トレイ ID の値、ドロワー ID の値、およびスロット ID の値は角かっこ ([ ]) で囲みます。 |
drive | 交換するドライブのWorld Wide Identifier (WWID)。山かっこ (< >) 内のWWIDを二重引用符 (" ") で囲みます。 |
注記
drive パラメーターは、大容量ドライブ・トレイと小容量ドライブ・トレイの両方をサポートします。大容量ドライブ・トレイには、ドライブを格納するドロワーがあります。ドロワーをドライブ・トレイから引き出して、ドライブへのアクセスを提供します。小容量ドライブ・トレイにはドロワーはありません。大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブ・トレイの識別子 (ID)、ドロワーのID、ドライブが格納されているスロットのIDを指定する必要があります。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブ・トレイのIDと、ドライブが格納されているスロットのIDのみを指定する必要があります。小容量ドライブ・トレイの場合、ドライブ・トレイの ID を指定し、ドロワーの ID を 0 に設定し、ドライブが格納されているスロットの ID を指定する方法でも、ドライブの場所を特定できます。
ドライブの電源を再投入したら、そのドライブを使用可能な状態に戻す前に、ドライブが動作していることをコントローラーで検証する必要があります。検証できないドライブは、障害が発生したドライブとしてマークされます。障害が発生したドライブの電源を再投入するには、グローバル・ホット・スペア・ドライブが必要です。また、ドライブが障害から復旧したら、交換用ドライブへのデータのフル・コピーが必要です。
24時間以内に2回以上電源を再投入して、障害が発生したドライブをリセットすることはできません。状況によっては、障害が発生したドライブを2回以上リセットできない場合もあります。ドライブの電源の再投入のしきい値とカウンタは永続的ストレージに保持され、状態キャプチャー・データに含まれます。ドライブの電源を再投入すると、情報イベントがログに記録されます。