Snapshotの要件とガイドライン
Snapshotを作成して使用する場合は、以下の要件およびガイドラインを確認してください。
SnapshotイメージとSnapshotグループ
各Snapshotイメージは1つのSnapshotグループに関連付けられます。
Snapshotグループは、関連オブジェクトに対し、スケジュールされたSnapshotイメージまたはインスタントSnapshotイメージを初めて作成したときに作成されます。これにより、リザーブ容量が作成されます。
Snapshotグループは、[プールとボリューム グループ]ページで確認できます。
スケジュールされたSnapshotイメージは、ストレージ アレイがオフラインの場合や電源がオフの場合は作成されません。
Snapshotスケジュールが設定されたSnapshotグループを削除すると、Snapshotスケジュールも削除されます。
不要になったSnapshotボリュームは、削除する代わりに、関連付けられているリザーブ容量とともに再利用できます。これにより、同じベース ボリュームの別のSnapshotボリュームが作成されます。Snapshotイメージが同じベース ボリューム内にあるかぎり、SnapshotボリュームやSnapshot整合性グループのSnapshotボリュームは、同じSnapshotイメージまたは別のSnapshotイメージに再度関連付けることができます。
Snapshot整合性グループ
Snapshot整合性グループには、グループのメンバーであるボリュームごとにSnapshotグループが1つ含まれています。
Snapshot整合性グループは1つのスケジュールにのみ関連付けることができます。
Snapshotスケジュールが設定されたSnapshot整合性グループを削除すると、Snapshotスケジュールも削除されます。
Snapshot整合性グループに関連付けられているSnapshotグループを個々に管理することはできません。管理処理(Snapshotイメージの作成、SnapshotイメージまたはSnapshotグループの削除、Snapshotイメージのロールバック)は、Snapshot整合性グループ レベルで実行する必要があります。
ベース ボリューム
SnapshotボリュームのData Assurance(DA)とセキュリティの設定は、関連付けられているベース ボリュームと同じである必要があります。
障害のあるベース ボリュームからSnapshotボリュームを作成することはできません。
ベース ボリュームがボリューム グループに含まれている場合は、関連付けられているSnapshot整合性グループのメンバー ボリュームをプールまたはボリューム グループに配置できます。
ベース ボリュームがプールに含まれている場合は、関連付けられているSnapshot整合性グループのすべてのメンバー ボリュームを、ベース ボリュームと同じプールに配置する必要があります。
リザーブ容量
リザーブ容量は1つのベース ボリュームのみに関連付けられます。
スケジュールを使用すると、大量のSnapshotイメージが作成される可能性があります。スケジュールされたSnapshot用の十分なリザーブ容量があることを確認してください。
Snapshot整合性グループのリザーブ容量ボリュームのData Assurance(DA)とセキュリティの設定は、Snapshot整合性グループのメンバー ボリューム用の関連付けられているベース ボリュームと同じである必要があります。
保留中のSnapshotイメージ
次の条件に該当する場合は、Snapshotイメージの作成が保留状態になることがあります。
このSnapshotイメージを含むベース ボリュームが非同期ミラー グループのメンバーである場合。
ベース ボリュームで同期処理を実行中の場合。同期処理が完了した時点でSnapshotイメージの作成が実行されます。
Snapshotイメージの最大数
ボリュームがスナップショット整合性グループのメンバーである場合、
System Manager はそのメンバー・ボリュームのスナップショット・グループを作成します。このSnapshotグループは、ベース ボリュームあたりのSnapshotグループの許容最大数にカウントされます。SnapshotグループまたはSnapshot整合性グループにSnapshotイメージを作成しようとしていて、関連付けられているグループがSnapshotイメージの最大数に達している場合は、次の2つのオプションがあります。
SnapshotグループまたはSnapshot整合性グループの自動削除を有効にします。
SnapshotグループまたはSnapshot整合性グループから1つ以上のSnapshotイメージを手動で削除し、処理を再試行します。
自動削除
SnapshotグループまたはSnapshot整合性グループで自動削除が有効になっている場合、グループに新しいSnapshotイメージが作成されると、最も古いSnapshotイメージがSystem Managerによって削除されます。
ロールバック処理
ロールバック処理の進行中は、次の操作は実行できません。
ロールバックに使用されているSnapshotイメージの削除
ロールバック処理の対象であるベース ボリュームの新しいSnapshotイメージの作成
関連付けられているSnapshotグループのRepository-Fullポリシーの変更
以下のいずれかの処理の進行中は、ロールバック処理を開始できません。
容量シェルフ (プールまたはボリューム・グループへの容量の追加)
ボリューム・シェルフ (ボリュームの容量の増加)
ボリューム グループのRAIDレベルの変更
ボリュームのセグメント サイズの変更
ベース ボリュームがボリューム コピーの対象である場合は、ロールバック処理を開始できません。
ベース ボリュームがリモート ミラーのセカンダリ ボリュームである場合は、ロールバック処理を開始できません。
関連付けられているSnapshotリポジトリ ボリューム内の使用済み容量に読み取り不能なセクターが含まれている場合、ロールバック処理は失敗します。