プールとボリューム グループのどちらを使用するか
ボリュームはプールまたはボリューム グループを使用して作成できます。どちらが適しているかは、主に、予想されるI/Oワークロードなどの主要なストレージ要件、パフォーマンス要件、およびデータ保護要件によって異なります。
プールを使用する
迅速なドライブのリビルドやストレージ管理の簡易化が必要な場合、シン ボリュームが必要な場合、大量のランダム ワークロードを処理する場合。
各ボリュームのデータをプールを構成する一連のドライブにランダムに分散する場合。
プールまたはプールに含まれるボリュームのRAIDレベルは設定または変更できません。プールではRAID 6を使用します。
ボリューム グループを使用する
システムの帯域幅を最大限に使用する場合、ストレージの設定を調整する必要がある場合、大量のシーケンシャル ワークロードを処理する場合。
データをRAIDレベルに基づいてドライブに分散する場合。ボリューム グループは作成時にRAIDレベルを指定できます。
各ボリュームのデータをボリューム グループを構成する一連のドライブにシーケンシャルに書き込む場合。
注
プールとボリューム グループは共存可能で、ストレージ アレイにプールとボリューム グループの両方を含めることができます。
プールとボリューム グループの機能比較
次の表に、ボリューム グループとプールの機能の比較を示します。
用途 | プール | ボリューム グループ |
---|---|---|
ランダム ワークロード | より良い | 良い |
シーケンシャル ワークロード | 良い | より良い |
ドライブ リビルド時間 | 速い | 遅い |
パフォーマンス(最適モード) | 良い:小さなブロックのランダム ワークロードに最適 | 良い:大きなブロックのシーケンシャル ワークロードに最適 |
パフォーマンス(ドライブ リビルド モード) | より良い:通常はRAID 6より良い | 劣る:パフォーマンスが最大40%低下 |
複数のドライブ障害 | データ保護機能に優れる:リビルドを優先し、高速に処理 | データ保護機能が劣る:リビルドが遅く、データ損失のリスクが大きい |
ドライブの追加 | 速い:オンザフライでプールに追加 | 遅い: 動的な容量シェルフ操作が必要 |
シン ボリュームのサポート | ○ | × |
ソリッド ステート ディスク(SSD)のサポート | ○ | ○ |
シンプルな管理 | ○:ホット スペアやRAID設定の構成作業なし | ×:ホット スペアを割り当ててRAIDを管理 |
パフォーマンス調整 | × | ○ |
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