危険な状況の検査
この情報は、作業対象のデバイスでの潜在的に危険な状態の識別に役立ててください。
各デバイスには、設計され製造された時点で、ユーザーとサービス技術員を障害から保護するための安全項目が義務付けられています。このセクションは、こうした項目のみを取り扱います。このセクションに記されていない、サポート対象外の改造個所またはサポート対象外の機構やオプションのデバイスの接続によって起こりうる潜在的に危険な状態は、適切な判断によって識別してください。危険な状態を識別した場合、危険の重大度、および製品の作業を進める前に問題を解決する必要があるかどうかを判別してください。
以下の状態とそれがもたらす安全上の問題について考慮してください。
- 電気的な危険。特に、1 次側電源(フレームの 1 次電圧が、重大または致命的な感電事故の原因になる場合があります。)
- 爆発の危険。たとえば、損傷を受けた CRT 表面またはコンデンサーの膨らみ。
- 機械的な危険。たとえば、ハードウェアのゆるみまたは脱落。
危険な可能性がある製品を検査する場合は、以下のステップを実行してください。
- 電源がオフになっていて、電源コードが切り離されていることを確認します。
- 外部カバーに損傷、ゆるみ、または切れ目がないことを確認し、鋭くとがった個所の有無を調べます。
- 以下について電源コードをチェックします。
- 接地線を含む 3 線式の電源コードのコネクターが良好な状態であるかどうか。3 線式接地線の導通が、外部接地ピンとフレーム・アース間を計器で測定して、0.1 オーム以下であることを確認します。
- 電源コードのタイプは正しいか。
- 絶縁体が擦り切れたり摩耗していないか。
- カバーを取り外します。
- 明らかにサポート対象外の改造個所がないか確認します。サポート対象外の改造個所の安全については、適切な判断を行ってください。
- 金属のやすりくず、汚れ、水やその他の液体、あるいは火災や煙による損傷の兆候など、明らかに危険な状況でないか、システムの内部をチェックします。
- 磨耗したケーブル、擦り切れたケーブル、または何かではさまれているケーブルがないかをチェックします。
- パワー・サプライ・カバーの留め金具 (ねじまたはリベット) が取り外されたり、不正な変更がされていないことを確認します。
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