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危険な状態の検査

この情報は、ご使用の IBM® 製品の保守を行う場合に、潜在的に存在する危険な状況を見極めるために役立てていただくためのものです。

各 IBM 製品には、設計され組み立てられた時点で、ユーザーとサービス技術員を障害から保護するための安全項目が義務付けられています。 このセクションの情報は、こうした項目のみに言及します。 このセクションの対象とならない IBM 以外の代替製品の使用または IBM 以外の機構やオプション装置の接続により起こりうる潜在的な危険を識別するには、適切な判断を行う必要があります。 危険な状況が存在する場合、その危険がどの程度深刻なものであるか、この問題を解決せずに製品に対する作業を続行できるかどうかについて判断する必要があります。

次のような状況とそれがもたらす危険について検討します。

  • 電気的な危険。特に、1 次側電源 (フレームの 1 次電圧が、重大または 致命的な感電事故の原因になる場合があります。)
  • 爆発の危険。例えば、損傷を受けた CRT 表面またはコンデンサーの膨らみ。
  • 機械的な危険。例えば、ハードウェアのゆるみまたは脱落。

製品を点検して潜在的に危険な状態の有無を調べるには、以下のステップを実行してください。

  1. 電源がオフになっていて、電源コードが切り離されていることを確認します。
  2. 外部カバーに損傷、ゆるみ、または切れ目がないことを確認し、鋭くとがった箇所の有無を調べます。
  3. 以下について電源コードをチェックします。
    • 接地線を含む 3 線式の電源コードのコネクターが良好な状態であるかどうか。 計器を使用して、外部接地ピンと筐体接地間の 3 線式接地線の導通が、0.1 オーム以下であることを測定により確認します。
    • 電源コードのタイプは正しい。
    • 絶縁体が擦り切れたり摩耗していないか。
  4. カバーを取り外します。
  5. 明らかに IBM によるものではない改造箇所をチェック します。 IBM 以外の改造箇所の安全については適切な判断を行ってください。
  6. 金属のやすりくず、汚れ、水やその他の液体、あるいは火災や煙による損傷の兆候など、明らかに危険な状況でないか、システムの内部をチェックします。
  7. 磨耗したケーブル、擦り切れたケーブル、または何かではさまれているケーブルがないかをチェックします。
  8. パワー・サプライ・カバーの留め金具 (ねじまたはリベット) が取り外されたり、いたずらされていないことを確認します。