TPM ポリシーの設定
デフォルトでは、交換用システム・ボードは TPM ポリシーが未定義に設定された状態で出荷されます。この設定を、交換するシステム・ボードの設定と一致するように変更する必要があります。
Lenovo XClarity Provisioning Manager から
Lenovo XClarity Provisioning Manager から TPM ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。サーバーを起動し、画面の指示で指定されたキーを押して Lenovo XClarity Provisioning Manager インターフェースを表示します(詳しくは、Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページ にあるご使用のサーバーと互換性のある LXPM 資料の
スタートアップ
セクションを参照してください)。始動管理者パスワードが必要な場合は、パスワードを入力します。
「システムの要約」ページで「VPD の更新」をクリックします。
- ポリシーを以下の設定のいずれかに設定します。
NationZ TPM 2.0 有効 - 中国のみ。中国本土のお客さまは、NationZ TPM 2.0 アダプターを取り付ける場合はこの設定を選択する必要があります。
TPM 有効 - ROW。中国本土以外のお客様はこの設定を選択する必要があります。
永続的に無効。中国本土にお住みのお客さまは、TPM アダプターが取り付けられていない場合は、この設定を使用する必要があります。
注ポリシー設定で未定義という設定は使用可能ですが、使用されることはありません。
Lenovo XClarity Essentials OneCLI から
注ターゲット・システムにリモート・アクセスするには、Lenovo XClarity Controller で、ローカル IPMI ユーザーとパスワードがセットアップされている必要があることにご注意ください。Lenovo XClarity Essentials OneCLI から TPM ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。- TpmTcmPolicyLock を読んで、TPM_TCM_ポリシーがロックされているかどうかを確認してください。
OneCli.exe config show imm.TpmTcmPolicyLock --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
注imm.TpmTcmPolicyLock 値は「無効」でなくてはなりません。これは、TPM_TCM_POLICY がロックされておらず、TPM_TCM_POLICY への変更が許可されることを意味します。戻りコードが「有効」の場合、ポリシーへの変更は許可されません。希望の設定が交換されるシステムに対して正しい場合は、プレーナーがまだ使用されている可能性があります。
TPM_TCM_POLICY を XCC に構成します。
TPM のない中国本土のお客様、または TPM を無効にする必要があるお客様の場合:
OneCli.exe config set imm.TpmTcmPolicy "NeitherTpmNorTcm" --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
TPM を有効にする必要がある中国本土のお客様:
OneCli.exe config set imm.TpmTcmPolicy "NationZTPM20Only" --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
TPM を有効にする必要がある中国本土以外のお客様:
OneCli.exe config set imm.TpmTcmPolicy "TpmOnly" b --imm <userid>:<password>@<ip_address>
reset コマンドを発行して、システムをリセットします。
OneCli.exe misc ospower reboot --imm <userid>:<password>@<ip_address>
値をリードバックして、変更が承認されたかどうかを確認してください。
OneCli.exe config show imm.TpmTcmPolicy --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
注リードバック値が一致した場合、TPM_TCM_POLICY が正しく設定されたことを意味します。
imm.TpmTcmPolicy は、以下のとおり定義されます。値 0 はストリング「Undefined」を使用します。これは UNDEFINED ポリシーを意味します。
値 1 はストリング「NeitherTpmNorTcm」を使用します。これは TPM_PERM_DISABLED を意味します。
値 2 はストリング「TpmOnly」を使用します。これは TPM_ALLOWED を意味します。
値 4 はストリング「NationZTPM20Only」を使用します。これは NationZ_TPM20_ALLOWED を意味します。
OneCli/ASU コマンドを使用するとき、以下の 4 つの手順も使用して、TPM_TCM_POLICY を「ロック」する必要があります。
TpmTcmPolicyLock を読んで、TPM_TCM_POLICY がロックされているかどうかを確認してください。コマンドは以下のとおりです。
OneCli.exe config show imm.TpmTcmPolicyLock --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
値は「Disabled」でなければなりません。これは TPM_TCM_POLICY がロックされておらず、設定する必要があることを意味します。
TPM_TCM_POLICY をロックします。
OneCli.exe config set imm.TpmTcmPolicyLock "Enabled"--override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
reset コマンドを発行して、システムをリセットします。コマンドは以下のとおりです。
OneCli.exe misc ospower reboot --imm <userid>:<password>@<ip_address>
リセット時に、UEFI は imm.TpmTcmPolicyLock から値を読み込みます。値が「Enabled」で imm.TpmTcmPolicy 値が有効な場合、UEFI は TPM_TCM_POLICY 設定をロックします。注imm.TpmTcmPolicy の有効な値には、「NeitherTpmNorTcm」、「TpmOnly」および「NationZTPM20Only」が含まれます。
imm.TpmTcmPolicyLock が「Enabled」に設定されていても、imm.TpmTcmPolicy 値が無効な場合、UEFI は、「ロック」要求を拒否し、imm.TpmTcmPolicyLock を「Disabled」に戻します。
値をリードバックして、「ロック」が承認されたか拒否されたかを確認します。コマンドは以下のとおりです。
OneCli.exe config show imm.TpmTcmPolicy --override --imm <userid>:<password>@<ip_address>
注リードバック値が「Disabled」から「Enabled」に変更された場合、TPM_TCM_POLICY が適切にロックされていることを意味します。ポリシーがいったんロックされると、システム・ボードの交換以外にロックを解除する方法はありません。imm.TpmTcmPolicyLock は、以下のとおり定義されます。
値 1 はストリング「Enabled」を使用します。これはポリシーのロックを意味します。その他の値は受け入れられません。