PMEM および DRAM DIMM の取り付けの順序
このセクションでは、PMEM および DRAM DIMM の適切な取り付け方法に関して説明します。
PMEM 規則
取り付けられているすべての PMEM は、同じ部品番号でなければなりません。
取り付けるすべての DRAM DIMM が同じタイプ、ランク、容量で、最小容量 16 GB であることが必要です。同じ部品番号の Lenovo DRAM DIMM を使用することをお勧めします。
PMEM に対する初回システム・セットアップ
モードと組み合わせを決定します (アプリ・ダイレクト・モードまたはメモリー・モードを参照してください)。
PMEM 規則を考慮して、要件を満たす PMEM と DRAM DIMM を取得します。
現在取り付けられているすべてのメモリー・モジュールを取り外します (メモリー・モジュールの取り外しを参照してください)。
採用された組み合わせに従って、PMEM および DRAM DIMM を取り付けます (メモリー・モジュールの取り付けを参照してください)。
取り付けられているすべての PMEM でセキュリティーを無効にします (PMEM 管理オプションを参照)。
PMEM のファームウェアが最新バージョンであることを確認します。そうでない場合は、最新バージョンに更新します (LXCA による管理対象デバイスのファームウェアの更新 を参照してください)。
容量を使用できるように PMEM を構成してください (PMEM 管理オプションを参照)。
PMEM 管理オプション
Lenovo XClarity Provisioning Manager (LXPM)
LXPM を開くには、システムの電源をオンにし、ロゴ画面が表示されたらすぐに画面の指示で指定されているキーを押します。パスワードが設定されている場合、パスワードを入力して、LXPM をロック解除します。
の順に選択し、PMEM を構成して管理します。
詳細については、Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページ にある、ご使用のサーバーと互換性のある LXPM 資料の「UEFI setup」セクションを参照してください 。
注LXPM の代わりに、Setup Utility のテキスト・ベースのインターフェースが開いた場合、「ツール・スイート」を選択します。次に、システムをリブートし、ロゴ画面が表示されたらすぐに、画面の指示で指定されているキーを押しての順に進み、LXPM を開きます。(詳細については、Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページ にある、ご使用のサーバーと互換性のある LXPM に関する資料の「起動」セクションを参照してください。) Setup Utility
Setup Utility を開くには以下の手順に従います。
システムの電源をオンにし、画面の指示で指定されているキーを押して LXPM を開きます。
(詳細については、Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページ にある、ご使用のサーバーと互換性のある LXPM に関する資料の「起動」セクションを参照してください。)
「テキスト・セットアップ」を選択します。
に進み、画面の右上隅でプルダウン・メニューをクリックして、システムをリブートし、ロゴ画面が表示されたらすぐに、画面の指示で指定されているキーを押します。
の順に選択し、PMEM を構成および管理します。
Lenovo XClarity Essentials OneCLI
一部の管理オプションは、オペレーティング・システムの Lenovo XClarity Essentials OneCLI のパスで実行されるコマンドで利用可能です。Lenovo XClarity Essentials OneCLI をダウンロードし、使用する方法については、XClarity Essentials OneCLI のダウンロードと使用を参照してください。
Intel Optane PMEM の詳細
このオプションを選択して、取り付けられた各 PMEM に関する以下の詳細情報を表示します。
検出された Intel Optane PMEM の数
総未処理総容量
総メモリー容量
総アプリ・ダイレクト容量
総未構成容量
総アクセス不可容量
総予約済み容量
または、OneCLI で次のコマンドを使用して PMEM の詳細を表示します。
OneCli.exe config show IntelOptanePMEM --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
注- XCC_Account は XCC ユーザー ID を表します。
- XCC_Password は XCC ユーザーのパスワードを表します。
- XCC_IP は XCC IP アドレス を表します。
目標
メモリー・モード [%]
このオプションを選択し、システム・メモリーに投資された PMEM 容量の割合を定義して、次に以下の PMEM モードを決定します。0%: アプリ・ダイレクト・モード
100%: メモリー・モード
注あるモードから別のモードに変更する前に以下のことを行います。
すべてのデータをバックアップし、すべての作成した名前空間を削除します。
に進み、作成された名前空間を削除します。取り付けられているすべての PMEM で安全な消去を実行します。
に進んで安全な消去を実行します。
取り付けられた PMEM と DRAM DIMM の容量が新しいモードのシステム要件を満たしていることを確認します (PMEM 規則を参照してください)。
システムがリブートし、入力目標値が適用されると、
に表示された値が次の選択可能なデフォルト・オプションに戻ります。有効範囲: [プラットフォーム]
メモリー・モード [%]: 0
永続性メモリー・タイプ: [アプリ・ダイレクト]
さらに、以下のサイトで入手可能なメモリー コンフィギュレーターを活用できます。Lenovo Enterprise Solutions Configurator
または、OneCLI で次のコマンドを使用して PMEM の目標を設定します。メモリー・モード用:
作成目標ステータスを設定します。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.CreateGoal Yes --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
システムの揮発性メモリーに投資される PMEM 容量を定義します。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.MemoryModePercentage 100 --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
ここで、100 は、システム揮発性メモリーに投資が容量のパーセンテージを表しています。
アプリ・ダイレクト・モード用:
作成目標ステータスを設定します。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.CreateGoal Yes --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
システムの揮発性メモリーに投資される PMEM 容量を定義します。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.MemoryModePercentage 0 --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
ここで、0 は、システム揮発性メモリーに投資されている容量のパーセンテージを表しています。
PMEM モードを設定します。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.PersistentMemoryType "App Direct" --bmc XCC_Account:XCC_Password@XCC_IP
ここで、アプリ・ダイレクトは PMEM モードを表しています。インターリーブされたアプリ・ダイレクトにアプリ・ダイレクトを、またはインターリーブされていないアプリ・ダイレクトにインターリーブされていないアプリ・ダイレクトを入力することができます。
永続性メモリー・タイプ
アプリ・ダイレクト・モードでは、同じプロセッサーに接続されている PMEM はデフォルトでインターリーブになるのに対して (「アプリ・ダイレクト」として表示されます)、メモリー・バンクは交互に使用されます。これを Setup Utility で非インターリーブとして設定するには、 に進み、「アプリ直接非インターリーブ」を選択して、システムをリブートします。
注PMEM アプリ・ダイレクト容量を非インターリーブに設定すると、表示されるアプリ・ダイレクト領域がプロセッサー当たりの 1 つの領域から PMEM あたりの 1 つの領域に変わります。
領域
メモリーの割合が設定され、システムがリブートされると、アプリ・ダイレクト容量の領域が自動的に生成されます。各プロセッサーのアプリ・ダイレクト領域を表示するには、このオプションを選択します。
名前空間
PMEM のアプリ・ダイレクト容量では、アプリケーションに対して完全に利用可能になる前に、以下の手順を実行する必要があります。
領域容量の割り振りのために名前空間を作成する。
オペレーティング・システムの名前空間のためにファイルシステムを作成し、フォーマットする。
各アプリ・ダイレクト領域は、1 つの名前空間に割り振られます。以下のオペレーティング・システムで名前空間を作成します。
Windows: Powershell コマンドを使用する。名前空間を作成するには、Windows Server 2019 以降のバージョンを使用します。
Linux: ndctl コマンドを使用します。
VMware: システムをリブートすると、VMware が名前空間を自動的に作成します。
アプリ・ダイレクト容量割り振りの名前空間を作成した後、アプリ・ダイレクト容量がアプリケーションにアクセスできるよう、オペレーティング・システムにファイルシステムを作成およびフォーマットしてください。
セキュリティー
セキュリティーを有効にする
重要デフォルトでは、PMEM セキュリティーは無効です。セキュリティーを有効にする前に、すべての国または地域のデータ暗号化に関する法的な要件および取引コンプライアンスを満たしていることを確認します。違反すると法的な問題が発生する可能性があります。PMEM はパスフレーズで保護されます。PMEM では、2 つのタイプのパスフレーズ保護スコープを使用できます。プラットフォーム: 取り付けられたすべての PMEM ユニットに対して一度にセキュリティー操作を実行するには、このオプションを選択します。プラットフォーム・パスフレーズが格納され、オペレーティング・システムの起動開始前に自動的に適用されて、PMEM のロックが解除されます。ただし、このパスフレーズは、安全な消去のために手動で無効化される必要があります。
または、OneCLI で次のコマンドにより、プラットフォーム・レベルのセキュリティーを有効/無効にします。- セキュリティーを有効にする:
セキュリティーを有効にします。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Enable Security" --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
セキュリティー・パスフレーズを設定します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityPassphrase "123456" --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86 --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
ここで、123456 はパスフレーズを表しています。
システムをリブートします。
- セキュリティーを無効にする:
セキュリティーを無効にします。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Disable Security" --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
パスフレーズを入力します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityPassphrase "123456" --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
システムをリブートします。
- 単一 PMEM: 1 つ以上の選択された PMEM ユニットに対してセキュリティー操作を実行するには、このオプションを選択します。パスフレーズを有効にするには、 を選択します。注
単一 PMEM パスフレーズは、システムに保存されず、ロックされたユニットのセキュリティーは、アクセスまたは安全な消去のためにユニットが利用可能になる前に、無効化される必要があります。
ロックされた PMEM のスロット番号と対応するパスフレーズの記録を常に保持してください。パスフレーズを紛失したり忘れたりした場合は、保存されたデータをバックアップまたは復元することはできませんが、管理上の安全な消去のために Lenovo サービスに連絡することができます。
ロック解除の試行が 3 回失敗した場合、対応する PMEM は「超過」状態に入り、システム警告メッセージが表示されます。PMEM ユニットは、システムのリブート後にのみロック解除できます。
安全な消去
注セキュリティーが有効な場合に安全な消去を実行するにはパスワードが必要です。
安全な消去を実行する前に、すべての PMEM または選択した特定の PMEM で ARS (アドレス範囲スクラブ) が行われたことを確認します。そうしないと、すべての PMEM または選択した特定の PMEM で安全な消去を開始することができず、次のテキスト・メッセージが表示されます。
The passphrase is incorrect for single or multiple or all Intel Optane PMEMs selected, or maybe there is namespace on the selected PMEMs. Secure erase operation is not done on all Intel Optane PMEMs selected.
安全な消去により、暗号化されたデータを含めて、PMEM ユニットに保存されているすべてのデータが消去されます。誤動作のあるユニットを返却または破棄するか、または PMEM モードを変更する前に、このデータ削除の方法を使用することをお勧めします。安全な消去を実行するには、
に進みます。または、OneCLI で次のコマンドにより、プラットフォーム・レベルの安全な消去を有効/無効にします。
OneCli.exe config set IntelOptanePMEM.SecurityOperation "Secure Erase Without Passphrase" --bmc USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
PMEM 構成
PMEM には、障害が発生したセルに代わる予備の内部セルが含まれています。予備のセルが 0% に達すると、エラー・メッセージ表示され、データをバックアップし、サービス・ログを収集し、Lenovo サポートに連絡するよう推奨されます。
1% および選択可能な割合 (デフォルトでは 10%) に達したときにも警告メッセージが表示されます。このメッセージが表示されたら、データをバックアップして PMEM 診断を実行してください (Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページにある、ご使用のサーバーと互換性のある LXPM に関する資料の「診断」セクションを参照してください)。警告メッセージが出力される選択可能な割合を調整するには、 の順に選択し、割合を入力します。
または、OneCLI で次のコマンドを使用して 選択可能な割合を変更します。
onecli.exe config set IntelOptanePMEM.PercentageRemainingThresholds 20 --imm USERID:PASSW0RD@10.104.195.86
ここで、20 は選択可能な割合です。
アプリ・ダイレクト・モードで PMEM の追加または交換
アプリ・ダイレクト・モードで PMEM を追加または交換する前に、以下のステップを実行します。
- PMEM 名前空間に保管されているデータをバックアップします。
- 以下のいずれかのオプションを使用して、PMEM セキュリティーを無効にします。
LXPM
の順に移動し、パスフレーズを入力してセキュリティーを無効にします。
Setup Utility
を押下し、パスフレーズを入力して、セキュリティーを無効にします。
- インストールされているオペレーティング・システムに対応するコマンドを使用して、名前空間を削除します。
Linux コマンド:
ndctl destroy-namespace all -f
Windows Powershell コマンド
Get-PmemDisk | Remove-PmemDisk
- 次の ipmctl コマンド (Linux および Windows の両方) を使用して、Clear Platform Configuration Data (PCD) および Namespace Label Storage Area (LSA) をクリアします。
ipmctl delete -pcd
注別のオペレーティング・システムで impctl をダウンロードして使用する方法については、以下のリンクを参照してください。 - システムをリブートします。