ミラー整合性グループのロール変更
ミラー整合性グループ内のミラー ペア間でロールを変更できます。ロール変更では、プライマリ ミラー整合性グループをセカンダリ ロールに降格するか、またはセカンダリ ミラー整合性グループをプライマリ ロールに昇格できます。
ロール変更処理に関する次の情報を確認してください。
ロール変更は、選択したミラー整合性グループ内のすべてのミラー ペアに反映されます。
ミラー整合性グループがセカンダリ ロールに降格されると、そのミラー整合性グループ内のすべてのミラー ペアもセカンダリ ロールに降格されます。その逆も同様です。
プライマリ ミラー整合性グループがセカンダリ ロールに降格されると、そのグループ内のメンバー ボリュームに割り当てられたホストはボリュームへの書き込みアクセスができなくなります。
ミラー整合性グループがプライマリ ロールに昇格されると、そのグループ内のメンバー ボリュームにアクセスするホストはボリュームに書き込めるようになります。
ローカル ストレージ アレイがリモート ストレージ アレイと通信できない場合は、ローカル ストレージ アレイで強制的にロールを変更できます。
強制的なロール変更
ローカル ストレージ アレイとリモート ストレージ アレイ間の通信の問題によってセカンダリ ミラー整合性グループ内のメンバー ボリュームの昇格またはプライマリ ミラー整合性グループ内のメンバー ボリュームの降格を実行できない場合は、ミラー整合性グループ間で強制的にロールを変更できます。
セカンダリ側のミラー整合性グループを強制的にプライマリ ロールに移行できます。これで、そのミラー整合性グループ内の新しく昇格されたメンバー ボリュームにリカバリ ホストがアクセスできるようになり、業務を続行できます。
強制昇格が許可される場合と許可されない場合
ミラー整合性グループの強制昇格が許可されるのは、ミラー整合性グループのすべてのメンバー ボリュームが同期されていて、一貫したリカバリ ポイントがある場合のみです。
次の状況では、ミラー整合性グループの強制昇格が許可されません。
ミラー整合性グループのいずれかのメンバー ボリュームが初期同期中である。
(フル リザーブ容量エラーなどが原因で)ミラー整合性グループのいずれかのメンバー ボリュームにリカバリ ポイントのポイントインタイム イメージがない。
ミラー整合性グループにメンバー ボリュームが含まれていない。
ミラー整合性グループが失敗、Role-Change-Pending、Role-Change-In-Progressのいずれかの状態であるか、関連付けられているいずれかのメンバー ボリュームまたはリザーブ容量ボリュームに障害が発生している。
ミラー グループ ロールの競合
ローカル ストレージ アレイとリモート ストレージ アレイ間の通信の問題が解決すると、Mirror Group Role Conflict状態が発生します。Recovery Guruを使用してこのエラーを解決してください。二重ロールの競合の解決時に、強制昇格は許可されません。
Mirror Group Role Conflict状態を回避して、後続のリカバリ手順を行わないようにするには、ストレージ アレイ間の接続が回復するまで待ってから強制的にロールを変更してください。
Role-Change-In-Progress状態
ミラーリング構成内の2つのストレージ アレイの接続が切断されて、ミラー整合性グループのプライマリ側が強制的にセカンダリ ロールに降格され、ミラー整合性グループのセカンダリ側が強制的にプライマリ ロールに昇格されると、通信が復旧した場合に、両方のストレージ アレイのミラー整合性グループがRole-Change-In-Progress状態になります。
システムでは、変更ログを転送し、再同期を実行し、ミラー整合性グループを通常の動作状態に戻して、定期的な同期を続行することで、ロール変更プロセスを完了します。