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非同期ミラーリングを使用するための要件

非同期ミラーリングを使用する予定の場合は、以下の要件に注意してください。

ThinkSystem SAN Manager

2 つのアレイ間でミラーリングを有効にして構成するには、SAN Manager インターフェースを使用する必要があります。SAN Manager は、Web Services Proxy と同時にホスト・システムにインストールされます。

  • Web Services Proxy サービスが実行されている必要があります。

  • SAN Manager は、HTTPS 接続を経由してローカル・ホストで実行されている必要があります。
  • SAN Manager には、必ずストレージ・アレイの有効な SSL 証明書が表示されます。SAN Manager を使用し、「証明書」 > 「証明書の管理」に移動することで、自己署名証明書を承認するか、独自のセキュリティー証明書をインストールできます。

ストレージ・アレイ

  • 2 つのストレージ・アレイが必要です。
  • 各ストレージ・アレイには 2 つのコントローラーが必要です。
  • SAN Manager で、2 つのストレージ・アレイを検出する必要があります。
  • プライマリー・アレイとセカンダリー・アレイの両方の各コントローラーで、イーサネット管理ポートが構成されている必要があり、ネットワークに接続されている必要があります。
  • ストレージ・アレイの最小ファームウェア・バージョンは 11.50 です。(それぞれ異なる OS バージョンを実行できます)。
  • ローカルおよびリモート・ストレージ・アレイのパスワードが必要です。
  • ミラーリングするプライマリー・ボリューム以上のセカンダリー・ボリュームを作成するには、リモート・ストレージ・アレイに十分な空き容量が必要です。
  • ローカルおよびリモート・ストレージ・アレイは、Fibre Channel ファブリックまたは iSCSI インターフェースを通じて接続されています。

サポートされる接続

非同期ミラーリングでは、ローカルとリモートのストレージ システム間の通信にFC接続、iSCSI接続、またはその両方を使用できます。ミラー整合性グループを作成するとき、管理者はそのグループに FC または iSCSI のどちらを選択できます (どちらもリモート・ストレージ・アレイに接続されている場合)。タイプが異なるチャネル間ではフェイルオーバーは発生しません。

非同期ミラーリングでは、ストレージ アレイのホスト側のI/Oポートを使用して、プライマリ側からセカンダリ側にミラー データが送信されます。

  • Fibre Channel(FC)インターフェイスでのミラーリング

    ストレージ アレイの各コントローラでは、最も番号が大きいFCホスト ポートがミラーリング処理の専用ポートとして使用されます。

    ベースのFCポートとホスト インターフェイス カード(HIC)のFCポートの両方があるコントローラでは、HICの最も番号が大きいポートが使用されます。専用ポートにログオンしたホストはログアウトされ、ホスト ログイン要求は許可されません。このポートに対しては、ミラーリング処理の対象となるコントローラからのI/O要求のみが許可されます。

    専用のミラーリング ポートは、ディレクトリ サービスとネーム サービスのインターフェイスをサポートするFCファブリック環境に接続されている必要があります。特に、FC-ALおよびポイントツーポイントはミラー関係が確立されたコントローラ間の接続オプションとしてサポートされないことに注意してください。

  • iSCSIインターフェイスでのミラーリング

    FCとは異なり、iSCSIでは専用のポートを必要としません。iSCSI環境で非同期ミラーリングを使用する場合、ストレージ アレイのどのフロントエンドiSCSIポートも非同期ミラーリング専用にする必要はありません。これらのポートは、非同期ミラーリングのトラフィックとホスト / アレイ間のI/O接続で共有されます。

    コントローラはリモート ストレージ システムのリストを管理しており、iSCSIイニシエータはこのリストを使用してセッションの確立を試みます。iSCSI接続が確立されると、接続に最初に成功したポートがリモート ストレージ アレイとの以降のすべての通信に使用されます。通信に失敗すると、使用可能な残りのポートを使用して新しいセッションの確立が試行されます。

    iSCSIポートはアレイレベルでポート単位で設定されます。設定の通知やデータ転送などのコントローラ間の通信には、次の設定を含むグローバル設定が使用されます。

    • VLAN:ローカルとリモートのシステムが通信するためには、両方のシステムでVLAN設定を同じにする必要があります。
    • iSCSIリスン ポート
    • ジャンボ フレーム
    • イーサネットの優先順位
    コントローラ間のiSCSI通信には、管理イーサネット ポートではなくホスト接続ポートを使用する必要があります。

    非同期ミラーリングでは、ストレージ アレイのホスト側のI/Oポートを使用して、プライマリ側からセカンダリ側にミラー データが送信されます。非同期ミラーリングは高レイテンシで低コストのネットワーク向けの機能であるため、iSCSI接続(TCP / IPベースの接続)が適しています。iSCSI環境で非同期ミラーリングを使用する場合、アレイのどのフロントエンドiSCSIポートも非同期ミラーリング専用にする必要はありません。これらのポートは、非同期ミラーリングのトラフィックとホスト / アレイ間のI/O接続で共有されます。

ミラー ボリュームの候補

  • 非同期ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームでは、RAIDレベル、キャッシング パラメータ、およびセグメント サイズが異なる場合があります。
  • セカンダリ ボリュームには、プライマリ ボリュームと同等以上のサイズが必要です。
  • ボリュームに設定できるミラー関係は1つだけです。

リザーブ容量

  • コントローラのリセットおよびその他の一時的な中断からリカバリするための書き込み情報をログに記録するには、ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームにリザーブ容量ボリュームが必要です。
  • ミラー ペアのプライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームには追加のリザーブ容量が必要であるため、ミラー関係にある両方のストレージ アレイに空き容量が確保されていることを確認してください。

ドライブ セキュリティ機能

  • セキュア対応のドライブを使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームのセキュリ ティー設定に互換性が必要です。この制限は強制的に検証されないため、自分で確認する必要があります。
  • セキュア対応のドライブを使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームで同じドライブ・タイプを使用する必要があります。この制限は強制的に検証されないため、自分で確認する必要があります。
  • データ保証 (DA) を使用している場合、プライマリー・ボリュームとセカンダリー・ボリュームの DA 設定を同じにする必要があります。