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リポジトリーからの更新

リモート・リポジトリーからのサーバー・ファームウェアの更新

概要

CIFS/NFS/HTTPS/ オンボード・ファームウェア履歴機能には、XCC Premier ライセンスが必要です。

XCC には、更新バンドル (サービス・パック) パッケージを使用したサーバーでのファームウェアの更新が導入されました。この機能は、単一の API または Redfish クライアント・ツールを使用してシステム内のすべてのファームウェア (OOB ファームウェア・パッケージと IB ファームウェア・パッケージの両方を含む) を更新することによってプロセスを簡略化します。このプロセスでは、適用可能なファームウェア・パッケージの特定、リモート HTTP/HTTPS サーバーからのダウンロードと解凍、Web ブラウザーを介した BMC 内部ストレージへのアップロード、あるいは CIFS または NFS 共有ディレクトリーからのマウントを行う必要があります。

メタデータ (JSON 形式) ファイルは、メタデータでファームウェア・ペイロードを指定した状態で CIFS または NFS マウントを使用する場合、ネットワーク共有ファイル・システムのルート・ディレクトリーに配置する必要があります。サーバーの microSD デバイスには、ユーザーがファームウェア・レベルをロールバック可能にするため、履歴リポジトリーを保存できます。

アウト・オブ・バンドのファームウェア更新をサポートしないペイロードがファームウェア・パッケージに含まれている場合、BMC は、サーバーを起動し、更新を実行する前に BMC にインストールされた組み込み OS イメージからブートするよう構成します。

バンドルとメタデータの更新

更新バンドル (サービス・パック) は、ファームウェア・バンドルの圧縮ファイルです。このバンドルには、システム内のコンポーネント用の 1 つまたは複数のファームウェア・パッケージが含まれています。XCC の「リポジトリーからの更新」機能では、更新バンドル・ファイルが使用されます。解凍されたバンドル・ファイルには、メタデータとペイロード・バイナリーが含まれています。JSON メタデータ・ファイルは、バンドル・ファイルに含まれているファームウェア・イメージの種類に関する情報を XCC に提供し、ペイロード・バイナリーはファームウェア・イメージを提供します。

XCC 内のファームウェア・リポジトリー

更新バンドルには複数のファームウェア・パッケージを含めることができ、XCC は新機能のためにフラッシュに 2 GB のスペースを予約します。XCC は、新しいバンドルを受信すると、古いデータをクリーンアップします。一部のプラットフォームでは、追加のストレージを提供するために MicroSD カードが使用されています。XCC により、最後の更新バンドルが SD カードの履歴リポジトリーに移動されます。ファームウェア履歴リポジトリーには、最大 3 つのバンドルを保存できます。ユーザーは、ファームウェア・ロールバック機能を使用して以前のバンドルに戻すことができます。

  • 更新バンドルに、システムが使用可能な OOB ファームウェア・パッケージのみ含まれている場合、XCC はシステムの電源状態を変更しません。PCI デバイス・ファームウェアを更新するには、システムの電源がオンになっている必要があります。

  • 更新バンドルに、システムが使用可能な IB ファームウェア・パッケージが含まれている場合、XCC は更新前にシステムの電源状態を保存し、更新バンドルが更新されたら電源状態を復元します。更新プロセス中、XCC は組み込み OS にホストをリブートします。

  • 更新バンドルに UEFI ファームウェアの前提条件レベルが含まれているが、現在インストールされている UEFI バージョンがそのレベル以下である場合、XCC はシステムの電源をオフにし、まず UEFI ファームウェア更新を実行します。

  • 更新バンドルに XCC ファームウェアの前提条件レベルが含まれているが、現在インストールされている XCC バージョンがそのレベル以下の場合、XCC 自体のアップグレード後 XCC が最初にリブートされます。

WebGUI を使用した更新

リポジトリーからの更新を使用すると、ユーザーは、サーバー・ファームウェアを内部ストレージと同期するように XCC を構成できます。ファームウェア・リポジトリーには、バイナリーおよびメタデータ・ファイル、更新バンドル・メタデータ JSON および対応するバイナリー・ファイルなど、パッケージが含まれている必要があります。XCC はメタデータ JSON ファイルを解析し、この固有のシステム・ハードウェアの OOB 更新をサポートするファームウェア・パッケージを取得してから、バッチ更新を開始します。

リポジトリーから更新するには、以下のステップを実行します。

  1. 内部ストレージを使用する場合は、「ファームウェア・パッケージのインポート」をクリックし、ファームウェア・パッケージ (.tgz または zip 形式) を参照します。
  2. システムの更新」をクリックして、バッチ更新を開始します。
  3. 詳細の表示」をクリックして、更新ステータスを確認します。
    • 緑色のチェック・マーク : ファームウェアのアップグレードが正常に完了しました。
    • 赤色 X マーク : ファームウェアのアップグレードに失敗しました。
    • 更新中: ファームウェアはアップグレードのプロセスを実行中です。
    • キャンセル: ファームウェアのアップグレードが取り消されました。
    • 待機中: ファームウェアのアップグレードがデプロイを待機中です。
    更新の停止」をクリックすると、現在のインストール・パッケージの更新が完了した後にキューにあるアップグレードが取り消されます。
  4. CIFS または NFS を使用している場合は、「マウント解除」をクリックして、リモート・リポジトリーから切断します。
  5. 更新を有効にするために XClarity Controller の再起動が必要な場合は、警告メッセージが表示されます。XClarity Controller を再起動する方法の詳細については、電源操作を参照してください。
システムに MicroSD カードが取り付けられている場合、更新バンドルの更新履歴を確認し、更新バンドルのインデックスを選択してファームウェア・ロールバックを実行できます。このプロセスは、過去の更新バンドルが MicroSD 内に配置されることを除き、リポジトリーからの更新と似ています。