ファームウェア更新
サーバーのファームウェア更新には、いくつかのオプションを使用できます。
Lenovo は通常、UpdateXpress System Packs (UXSPs) と呼ばれるバンドルでファームウェアをリリースしています。すべてのファームウェア更新に互換性を持たせるために、すべてのファームウェアを同時に更新する必要があります。BMC と UEFI の両方のファームウェアを更新する場合は、最初に BMC のファームウェアを更新してください。
ファームウェアの更新に関するベスト・プラクティスは、以下の場所で入手できます。
重要な用語
インバンド更新。サーバーのコア CPU で稼働するオペレーティング・システム内のツールまたはアプリケーションを使用してインストールまたは更新が実行されます。
アウト・オブ・バンド更新。BMC が更新を収集してから、ターゲット・サブシステムまたはデバイスに更新を指示することで、インストールまたは更新が実行されます。アウト・オブ・バンド更新では、コア CPU で稼働するオペレーティング・システムに依存しません。ただし、ほとんどのアウト・オブ・バンド操作では、サーバーを S0 (稼働) 電源状態にする必要はありません。
オン・ターゲット更新。ターゲット・サーバー自体で実行されているインストール済みのオペレーティング・システムからインストールまたは更新が実行されます。
オフ・ターゲット更新。サーバーの BMC と直接やり取りするコンピューティング・デバイスからインストールまたは更新が実行されます。
UpdateXpress System Packs (UXSPs)。UXSP は、互いに依存するレベルの機能、パフォーマンス、互換性を提供するように設計されテストされたバンドル更新です。UXSP は、サーバーのマシン・タイプ固有であり、特定の Windows Server、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および SUSE Linux Enterprise Server (SLES) オペレーティング・システム・ディストリビューションをサポートするように (ファームウェアおよびデバイス・ドライバーの更新で) 作成されています。マシン・タイプ固有ファームウェア専用の UXSP も使用できます。
オプション ROM のサーバー UEFI 設定を「UEFI」に設定して、Lenovo XClarity Essentials を使用してファームウェアを更新する必要があります。詳細については、次の技術ヒントを参照してください。
オプション ROM の設定がレガシー用に構成されている場合、ThinkSystem サーバーは UEFI ブート中にハングアップして「UEFI:DXE INIT」と表示される
ツール | インバンド更新 | アウト・オブ・バンド更新 | オン・ターゲット更新 | オフ・ターゲット更新 | グラフィカル・ユーザー・インターフェース | コマンド・ライン・インターフェース | UXSP のサポート |
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Lenovo XClarity Provisioning Manager コア・システム・ファームウェアのみに制限されています。 | √ | √ | √ | ||||
ThinkSystem System Manager コア・システム・ファームウェア更新および最も高度な I/O オプションのファームウェア更新をサポートします。 | √ | √ | √ | √ | |||
Lenovo XClarity Essentials Bootable Media Creator コア・システム・ファームウェア更新および I/O ファームウェア更新をサポートします。Microsoft Windows オペレーティング・システムを更新することはできますが、起動可能なイメージにはデバイス・ドライバーは含まれていません | √ | √ | √ | √ | |||
Lenovo XClarity Administrator コア・システム・ファームウェア更新および I/O ファームウェア更新をサポートします。 | √1 | √2 | √ | √ |
I/O ファームウェア更新の場合。
BMC および UEFI ファームウェア更新の場合。
最新のファームウェアは、以下のサイトにあります。
Lenovo XClarity Provisioning Manager
Lenovo XClarity Provisioning Manager から、BMC ファームウェア、UEFI ファームウェア、Lenovo XClarity Provisioning Manager ソフトウェアを更新できます。
注デフォルトでは、サーバーを起動し、画面の指示で指定されたキーを押すと、Lenovo XClarity Provisioning Manager グラフィカル・ユーザー・インターフェースが表示されます。このデフォルトをテキスト・ベースのシステム・セットアップに変更した場合は、テキスト・ベースのシステム・セットアップ・インターフェースからグラフィカル・ユーザー・インターフェースを起動できます。Lenovo XClarity Provisioning Manager を使用したファームウェアの更新に関する追加情報については、以下を参照してください。
Lenovo XClarity Provisioning Manager ポータル・ページ にあるご使用のサーバーと互換性のある LXPM に関する資料の「ファームウェア更新」セクション
ThinkSystem System Manager
ThinkSystem System Manager から、システム・ファームウェア、バックプレーン・ファームウェア、パワー・サプライ・ファームウェアを更新できます。
特定の更新をインストールする必要がある場合、特定のサーバーに ThinkSystem System Manager を使用できます。
ThinkSystem System Manager を使用したファームウェアの更新に関する追加情報については、以下を参照してください。
Lenovo XClarity Essentials Bootable Media Creator
Lenovo XClarity Essentials Bootable Media Creator を使用して、ファームウェア更新の適用に適したブート可能メディアを作成することができます。
Lenovo XClarity Essentials BoMC は、以下の場所から入手できます。
Lenovo XClarity Administrator
Lenovo XClarity Administrator を使用して複数のサーバーを管理している場合は、このインターフェースを使用してすべての管理対象サーバーでファームウェアを更新できます。ファームウェア管理は管理対象エンドポイントに対してファームウェア・コンプライアンス・ポリシーを割り当てることによって簡略化されます。コンプライアンス・ポリシーを作成して管理対象エンドポイントに割り当てると、Lenovo XClarity Administrator はこれらのエンドポイントに対するインベントリーの変更を監視し、コンプライアンス違反のエンドポイントにフラグを付けます。
Lenovo XClarity Administrator を使用したファームウェアの更新に関する追加情報については、以下を参照してください。