ドロワーの保守操作可能インジケーターの設定
set tray drawerコマンドは、ドライブを格納するドロワーの保守操作可能インジケーター・ライトを点灯または消灯します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
コンテキスト
ドロワーは大容量ドライブ・トレイで使用されます。ドロワーをドライブ・トレイから引き出して、ドライブへのアクセスを提供します。このコマンドは、ドロワーを使用するドライブ・トレイのみに使用します。ストレージ・アレイが保守操作可能インジケーター・ライト機能をサポートしていない場合、このコマンドはエラーを返します。ストレージ・アレイがこのコマンドをサポートしていてもインジケーター・ライトをオンまたはオフにできない場合、このコマンドはエラーを返します。
構文
set tray [<var id="GUID-04223645-6754-4E66-AB36-027FF1CC8536__V1696457" className="keyword varname">trayID</var>] drawer [<var id="GUID-04223645-6754-4E66-AB36-027FF1CC8536__V1696458" className="keyword varname">drawerID</var>]
serviceAllowedIndicator=(on | off | forceOnWarning)
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
tray | ドロワーが配置されているトレイ。トレイ ID の値は、 0 ~ 99 です。トレイ ID の値は角かっこ ([ ]) で囲みます。トレイID値を入力しない場合は、コントローラー・トレイのトレイIDがデフォルト値となります。 |
drawer | 保守操作可能インジケーター・ライトをオンまたはオフにするドロワーの場所。ドロワー ID の値は、 1 ~ 5 です。ドロワー ID 値は角かっこ ([ ]) で囲みます。 |
serviceAllowedIndicator | 保守操作可能インジケーター・ライトをオンまたはオフにするための設定。保守操作可能インジケーター・ライトをオンにするには、このパラメーターを on に設定します。保守操作可能インジケーター・ライトをオフにするには、このパラメーターを off に設定します。 forceOnWarning の使用方法については、「メモ」を参照してください。 |
注記
このコマンドを入力するには、ドライブ・トレイが次の条件を満たしている必要があります。
ドライブ・トレイが高温状態でないこと。
ファンのステータスがOptimalであること。
ドライブ・トレイのコンポーネントがすべて設置されていること。
ドライブ・ドロワー内のボリュームがDegraded状態でないこと。ボリュームがDegraded状態のときにドライブ・ドロワーからドライブを取り外すと、ボリュームで障害が発生する可能性があります。
コマンドが送信される前に、対象のドライブ・ドロワー内のドライブを使用するすべてのボリュームが検査されて、ボリュームがドロワー損失から保護されているかどうかが確認されます。ボリュームがドロワー損失から保護されている場合は、ボリュームへのI/Oアクティビティを停止することなく保守操作可能設定コマンドが続行されます。
対象のドロワーにドロワー損失から保護されないボリュームがある場合は、そのボリュームへのI/Oアクティビティを停止する必要があります。このコマンドを実行しないように指示する警告が表示されます。
大容量ドライブ・トレイ全体の保守操作可能インジケーター・ライトを点灯または消灯するには、 set tray serviceAllowedIndicator コマンドを使用します。
forceOnWarningパラメーターの使用
コンポーネントを取り外す準備をしていて、ボリュームがドロワー損失から保護されないことを通知する警告を無視するには、次のパラメーターを入力します。
serviceAllowedIndicator=forceOnWarning
forceOnWarningパラメーターを指定すると、コンポーネントの取り外しを準備する要求がコントローラー・ファームウェアに送信され、set drawer serviceAllowedIndicatorコマンドが強制的に続行されます。