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ディスク・プールの容量の削減

set diskPoolコマンドは、ドライブをプールから論理的に削除してディスク・プールの容量を削減します。

対応アレイ

このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。

コンテキスト

このコマンドでは、Dynamic Capacity Reduction (DCR) 機能を使用します。この機能によって、選択したドライブをディスク・プールから削除し、必要に応じてそのドライブを再利用できます。

1 回の DCR 処理でディスク・プールから削除できる最大ドライブ数は 60 本です。ディスク・プールの最小サイズを下回るサイズを指定することはできません。

構文

set diskPool [<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1106354" className="keyword varname">diskPoolName</var>] 
removeDrives=(<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541728" className="keyword varname">trayID1</var>,<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541729" className="keyword varname">[drawerID1</var>,]<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541730" className="keyword varname">slotID1</var>
... <var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541731" className="keyword varname">trayIDn</var>,<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541732" className="keyword varname">[drawerIDn</var>,]<var id="GUID-451984BD-29F4-4DAF-9CDE-A691862C0907__V1541733" className="keyword varname">slotIDn</var>)

パラメーター

パラメーター説明
diskPool 容量を削減するディスク・プールの名前。ディスク・プール名は角かっこ ([ ]) で囲みます。
removeDrives

大容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値、ドロワーIDの値、およびスロットIDの値を指定します。小容量ドライブ・トレイの場合は、ドライブのトレイIDの値とスロットIDの値を指定します。トレイ ID の値は、 0 99 です。ドロワー ID の値は、 1 5 です。

スロット ID の最大値はすべて 24 です。スロット ID の値は、トレイのモデルに応じて 0 または 1 で始まります。DE2000H / DE4000H / DE4000F / DE6000H / DE6000F コントローラーと互換性のあるドライブ・トレイのスロット ID 番号は 0 から始まります。

トレイ ID の値、ドロワー ID の値、およびスロット ID の値は角かっこ ([ ]) で囲みます。

注記

ディスク・プール名はそれぞれ一意である必要があります。ユーザー・ラベルには、英数字、下線 (_)、ハイフン (-)、シャープ (#) を任意に組み合わせて使用できます。ユーザー・ラベルの最大文字数は30文字です。

グループを別途作成したり、不要な容量をストレージ・アレイから削除したりする必要がある場合は、選択したドライブをディスク・プールから削除できます。削除したドライブは未割り当てのドライブになり、ドライブ上のデータはディスク・プール内の残りのドライブに再分散されます。ディスク・プールの容量は、削除するドライブの容量分だけ縮小されます。ディスク・プールからのドライブの削除は必ずバックグラウンド・タスクとして実行され、処理中もボリュームは完全にアクセス可能な状態です。削除処理の進捗状況は、長時間の処理のステータスの一環として報告されます。

ディスク・プールから削除するドライブ上のすべてのデータを格納するための空き容量がディスク・プールに残っているドライブで十分に確保されていない場合、このコマンドは失敗します。ディスク・プール内のリザーブ容量は、ディスク・プールから削除するドライブ上のデータの格納に使用されることがあります。ただし、リザーブ容量が重大しきい値を下回ると、メジャー・イベント・ログに重大イベントが書き込まれます。

ディスク・プールのサイズを縮小すると、必要なリザーブ容量が少なくなる可能性があります。場合によっては、このコマンドが失敗する可能性を抑えるために、このコマンドを実行する前にリザーブ容量を削減し、ディスク・プールのデータに使用できるスペースの量を増やしてください。

削除できるドライブ数はコントローラー・ファームウェアで指定されます。削除対象のドライブはユーザが選択できます。コントローラー・ファームウェアでは、再構築用にリザーブされた容量を消費せず、残りのドライブにデータを再分散するために必要な空きスペースの量に基づいてこのドライブ数を指定します。ディスク・プールの空き容量がすでに再構築ドライブのリザーブ容量よりも少ない場合、コントローラーはDCR処理の開始を許可しません。

DCR処理によって、設定された容量がプール利用率のしきい値の一方または両方を超える可能性があります。その場合は、通常のしきい値アラートが表示されます。