スナップショット・グループのスケジュールの設定
set snapGroup enableSchedule コマンドは、スナップショット・グループのスナップショット・イメージを作成するスケジュールを定義します。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
構文
set snapGroup ["<var id="GUID-E95C25E7-6446-48AF-ADF1-2D52AB0EB8A8__V1111058" className="keyword varname">snapGroupName</var>"]
enableSchedule=(TRUE | FALSE)
schedule (immediate | <var id="GUID-E95C25E7-6446-48AF-ADF1-2D52AB0EB8A8__V1320809" className="keyword varname">snapshotSchedule</var>)
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
snapGroup | プロパティを設定するスナップショット・グループの名前。スナップショット・グループ名は、二重引用符 (" ") で囲んだ上で角かっこ ([ ]) で囲みます。 |
enableSchedule | このパラメーターを使用して、スナップショット処理のスケジュール機能をオンまたはオフにします。スナップショットのスケジュール設定をオンにする場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。スナップショットのスケジュール設定をオフにする場合は、このパラメーターを FALSE に設定します。 |
注記
名前には、英数字、下線 (_)、ハイフン (-)、シャープ (#) を任意に組み合わせて使用できます。名前の最大文字数は30文字です。
スナップショットのスケジュール
enableSchedule パラメーターと schedule パラメーターによって、スナップショット・グループのスナップショット・イメージの作成をスケジュールできます。これらのパラメーターを使用すると、日単位、週単位、または月単位 (曜日単位または日にち単位) でスナップショットをスケジュールできます。 enableSchedule パラメーターは、スナップショットのスケジュール機能をオンまたはオフにします。スケジュールを有効にする場合は、 schedule パラメーターを使用して、スナップショットをいつ作成するかを定義します。
次のリストでは、 schedule パラメーターのオプションの使用方法について説明します。
- immediate - コマンドを入力するとすぐにスナップショット・イメージが作成され、copy-on-write 処理が開始されます。
- startDate - スナップショット・イメージを作成して copy-on-write 処理を実行する日付を指定します。日付の入力形式は MM:DD:YY です。開始日を指定しない場合は、現在の日付が使用されます。このオプションの例は startDate=06:27:11 です。
- scheduleDay - スナップショット・イメージを作成して copy-on-write 処理を実行する曜日を指定します。入力できる値は、 monday 、 tuesday 、 wednesday 、 thursday 、 friday 、 saturday 、 sunday 、 all です。このオプションの例は scheduleDay=wednesday です。
- startTime - スナップショット・イメージを作成して copy-on-write 処理を実行する時刻を指定します。時刻の入力形式は HH:MM で、 HH は時間、 MM は分です。24時間形式を使用します。たとえば、午後2:00は14:00となります。このオプションの例は startTime=14:27 です。
- scheduleInterval - copy-on-write 処理の最小実行間隔 (分単位) を指定します。コピー処理の所要時間によっては、複数のcopy-on-write処理が重複して実行されるようなスケジュールが作成される可能性があります。このオプションを使用すれば、copy-on-write処理が間隔を空けて実行されるようになります。 scheduleInterval オプションの最大値は 1440 分です。このオプションの例は scheduleInterval=180 です。
- endDate - スナップショット・イメージの作成を停止して copy-on-write 処理を終了する日付を指定します。日付の入力形式は MM:DD:YY です。このオプションの例は endDate=11:26:11 です。
- noEndDate - スケジュール設定した copy-on-write 処理が終了しないようにする場合は、このオプションを使用します。あとで copy-on-write 処理を終了することにした場合は、 set snapGroup コマンドを再入力して終了日を指定する必要があります。
timesPerDay - スケジュールを 1 日に実行する回数を指定します。このオプションの例は timesPerDay=4 です。
timeZone - ストレージ・アレイが配置されているタイム・ゾーンを定義するには、このパラメーターを使用します。タイムゾーンは次のいずれかの方法で定義できます。
- GMT±HH:MM - GMT からのタイム・ゾーン・オフセット。オフセットは時間と分で入力します。たとえば、GMT-06:00は米国の中央タイム・ゾーンです。
- Text string - タイム・ゾーンを表す標準のテキスト文字列。たとえば、「America/Chicago」または「Australia/Brisbane」と入力します。タイム・ゾーンのテキスト文字列では大文字と小文字が区別されます。誤ったテキスト文字列を入力した場合は、GMT時間が使用されます。テキスト文字列は二重引用符で囲みます。
スケジュールを定義するためのコード文字列の例を次に示します。
enableSchedule=true schedule startTime=14:27
enableSchedule=true schedule scheduleInterval=180
enableSchedule=true schedule timeZone=GMT-06:00
enableSchedule=true schedule timeZone="America/Chicago"
scheduleInterval オプションも使用する場合、ファームウェアによって、 timesPerDay と scheduleInterval の 2 つのオプションのうち、小さいほうの値が選択されます。ファームウェアでは、設定した scheduleInterval オプションの値で 1440 を割ることによって、 scheduleInterval オプションの整数値を計算します。たとえば、1440/180 = 8のようになります。ファームウェアはその後、 scheduleInterval の整数値と、計算した timesPerDay の整数値を比較して、小さいほうの値を使用します。
スケジュールを削除する場合は、 delete volume コマンドを、 schedule パラメーターを指定して使用します。 delete volume コマンドで schedule パラメーターを指定すると、スケジュールのみが削除され、スナップショット・ボリュームは削除されません。