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メモリー・ランク・スペアリング

ここでは、メモリー・ランク・スペアリングの概要について説明しています。

このサーバーは、メモリー・ランク・スペアリングをサポートします。DIMM に障害が発生した場合にフェイルオーバーを行うために、メモリー・ランク・スペアリングによってメモリー容量が予約されます。予約された容量は、使用可能メモリーの合計から減算されます。メモリー・スペアリングは、メモリー・ミラーリングと比較すると冗長性が低下します。訂正可能エラーが事前定義されたしきい値に達すると、障害が発生した DIMM の内容はスペア・メモリーにコピーされ、障害のある DIMM またはランクは無効にされます。

Setup Utility を使ってメモリー・スペアリングを有効にするには、「System Settings」→「Memory」→「Memory Mode」の順に選択します。DIMM の取り付けについての詳細情報および注意については、メモリー・モジュールの取り付けを参照してください。メモリー・ランク・スペアリングの詳細および DIMM 装着順序については、独立モードでのメモリー・ランク・スペアリングおよび ロック・ステップ・モードでのメモリー・ランク・スペアリングを参照してください。

メモリー・スペアリングは、独立メモリー・モードとロック・ステップ・メモリー・モードの両方でサポートされます。

メモリー・ランク・スペアリングの DIMM 取り付け順序は、選択した操作モードに基づいて、独立モード (パフォーマンス) またはロック・ステップ・モード (RAS) の取り付け順序に従います。詳しくは、独立メモリー・モード、および ロック・ステップ・メモリー・モードを参照してください。

メモリー・ランク・スペアリング機能を使用する際、以下の情報を考慮してください。
  • メモリー・ミラーリングが有効である場合、メモリー・ランク・スペアリングはサポートされません。
  • スペア・ランクのメモリー容量は、同じ DDR3 または DDR4 チャネル上のその他すべてのランクと同一、またはそれより大きくなければなりません。
  • single-rank DIMM (すなわち、4 GB および 8 GB) が使用される場合、メモリー・スペアリングをサポートするために、メモリー・チャネル当たり少なくとも 2 つのランク DIMM を取り付ける必要があります。
  • multi-rank DIMM (すなわち、16 GB、32 GB、および 64 GB) が使用される場合、メモリー・スペアリングをサポートするために、メモリー・チャネル当たり 1 つの multi-rank DIMM を取り付けることができます。
  • システムで使用可能な合計メモリーは、スペア・ランク用に割り振られたメモリー量の分が減少します。