メモリー・モジュールの取り付け
ここでは、サーバーがサポートする DIMM のタイプと、サーバーに DIMM を取り付ける際に考慮すべきその他の情報について説明します。
ここには、サーバーがサポートするデュアル・インライン・メモリー・モジュール (DIMM) のタイプの説明と、DIMM を取り付けるときに考慮すべき事項が記載されています (DIMM コネクターの位置については、コンピュート・ブックを参照)。
注
特に指定がない限り、本書に記載されている情報とインストール手順は、サーバーの 4 ソケット構成と 8 ソケット構成の両方に適用されます。本書に記載されている図のほとんどは、サーバーの 4 ソケット構成を示します。
- 取り付ける DIMM をサーバーがサポートしていることを確認します (Lenovo ServerProven Web サイトを参照)。
- DIMM を取り付けまたは取り外すと、サーバー構成情報が変更されます。サーバーを再起動すると、システムにより、メモリー構成が変更されたことを示すメッセージが表示されます。サーバー構成情報の表示は、Setup ユーティリティーを使用して行うことができます。詳しくは、Setup Utility の使用を参照してください。
- DDR3 コンピュート・ブックを備えたサーバー・モデルは、最大 96 個の業界標準 PC3-12800R 1600 MHz、PC3L-12800 1600 MHz、または PC3L-10600 1333 MHz Load Reduced (LR)、single-rank、dual-rank、または quad-rank、DDR3 (第 3 世代 double-data-rate)、registered SDRAM (synchronous DRAM) DIMM に対するエラー修正コード (ECC) をサポートします。
- DDR4 コンピュート・ブックを備えたサーバー・モデルは、最大 96 個の業界標準 PC4-17000 2400 MHz、single rank x4、dual rank x4、quad rank x4、single rank x8、dual rank x8、および quad rank x8 RDIMM 構成、DDR4 (第 4 世代 double-data-rate)、registered SDRAM (synchronous DRAM) DIMM に対するエラー修正コード (ECC) をサポートします。
- サーバーは 200 GB および 400 GB の eXFlash DIMM もサポートします。未使用の DIMM スロットを利用して eXFlash DIMM を使用すると、ハイパフォーマンス・ストレージ機能を高めることができます。eXFlash DIMM は、ブロック・ストレージまたはストレージ・キャッシュとして使用できます。eXFlash DIMM の取り付けおよび要件に関する追加情報については、eXFlash DIMMを参照してください。サポートされる eXFlash DIMM の詳細については、表 3を参照してください。
- eXFlash DIMM の取り外しや取り付けを行う際には、サーバー内の他の DIMM の取り外しや取り付けを行うときと同じ取り付け手順を使用します。
- 容量の多い (ランク付けした) DIMM を最初に取り付ける必要があります。該当するモードの装着順序に従ってください。
- サーバーは、DDR3 または DDR4 チャネル当たり最大 8 つのランク (octal-rank) をサポートします。注ランクの増大により、LR-DIMM がチャネル当たり 8 ランクを超える可能性があります。
- 同じサーバー内で RDIMM と LR-DIMM を混用しないでください。
- このサーバーは以下の DDR3 DIMM をサポートします。
表 1. サポートされる DDR3 DIMM. サポートされる DIMM と仕様をリストする、8 つの列とヘッダーがある表
容量 密度 ランク 組織 フォーム・ファクター 電圧 タイプ 帯域幅 (MHz) 4 GB 2 Gb 1R 512Mb x4 ロー・プロファイル 1.35V RDIMM 1600 MHz 8 GB 4 Gb 1R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.35V RDIMM 1600 MHz 16 GB 4 Gb 2R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.35V RDIMM 1600 MHz 32 GB 4 Gb 4R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.35V LR-DIMM 1600 MHz 64 GB 4 Gb 8R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.35V LR-DIMM 1333 MHz - このサーバーは以下の DDR4 DIMM をサポートします。
表 2. サポートされる DDR4 DIMM. サポートされる DIMM と仕様をリストする、8 つの列とヘッダーがある表
容量 密度 ランク 組織 フォーム・ファクター 電圧 タイプ 帯域幅 (MHz) 8 GB 4 Gb 1R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.2 V RDIMM 2133 MHz 16 GB 4 Gb 2R 1024Mb x4 ロー・プロファイル 1.2 V RDIMM 2133 MHz 32 GB 8 Gb 2R 2048Mb x4 ロー・プロファイル 1.2 V RDIMM 2133 MHz 64 GB 8 Gb 4R 2048Mb x4 ロー・プロファイル 1.2 V LR-DIMM 2133 MHz - このサーバーは以下の eXFlash DDR3 DIMM をサポートします。
表 3. サポートされる eXFlash DDR3 DIMM. サポートされる eXFlash DDR3 DIMM と仕様をリストする、9 つの列とヘッダーがある表
Storage SDRAM 相当の容量 SDRAM 相当の密度 SDRAM 相当のランク SDRAM 相当の編成 フォーム・ファクター 電圧 タイプ 帯域幅 (MHz) 200 GB eXFlash DIMM 8 GB 4 Gb 1R 1024Mb x 4 DDR3 ロー・プロファイル 1.35V RDIMM 1600 MHz 400 GB eXFlash DIMM 8 GB 4 Gb 1R 1024Mb x4 DDR3 ロー・プロファイル 1.35V RDIMM 1600 MHz - DDR3 コンピュート・ブックを備えたサーバー・モデルは、Setup Utility のメモリー構成設定値に応じて、1.35 ボルト (低電圧) registered DIMM をサポートします。1.5 ボルトでも作動できます。
- DDR4 コンピュート・ブックを備えたサーバー・モデルは、Setup Utility のメモリー構成設定値に応じて、1.2 ボルト (低電圧) registered DIMM をサポートします。1.5 ボルトでも作動できます。
- 各コンピュート・ブックには、4 つのメモリー・チャネル、8 つの DDR3 または DDR4 チャネル (メモリー・チャネル当たり 2 つの DDR3 または DDR4 チャネル) があり、各 DDR3 または DDR4 チャネルは 3 つの DIMM をサポートします (次の図を参照)。
- DIMM を交換すると、サーバーは DIMM の自動有効化機能を提供するため、Setup Utility を使用して新しい DIMM を手動で有効にする必要はありません。
- サーバーの最大作動速度は、サーバーに取り付けられた最も遅い DIMM により決まります。
- コンピュート・ブック ごとに、少なくとも 1 つの DIMM を取り付ける必要があります。たとえば、サーバーに 2 つのコンピュート・ブックがある場合、少なくとも 2 つの DIMM を取り付ける必要があります (コンピュート・ブックごとに 1 つずつ)。サーバーに 4 つのコンピュート・ブックを取り付ける場合は、少なくとも 4 つの DIMM を取り付ける必要があります (コンピュート・ブックごとに 1 つずつの DIMM)。注
- コンピュート・ブック 当たり 1 つの DIMM が取り付けられる場合、システムのパフォーマンスが低下する可能性があります。
- 最良のパフォーマンスを確保するために、コンピュート・ブック ごとに 4 つのすべてのメモリー・チャネル間で均等に DIMM を取り付けてください。
- サーバーは、独立メモリー・モードとロック・ステップ・メモリー・モードの 2 つの動作モードをサポートします。どちらのモードもメモリー・ミラーリング とメモリー・ランク・スペアリング をサポートします。メモリー・ミラーリングについての詳細は、メモリー・ミラーリングを参照してください。メモリー・ランク・スペアリングについての詳細は、メモリー・ランク・スペアリングを参照してください。
- 独立メモリー・モード: このモードが、最も効率の良いパフォーマンスを提供します。x4 SDRAM テクノロジーに対して、Single-Device Data Correction (SDDC) をサポートします。すべてのキャッシュ・ラインは、メモリー・コントローラーによって個々に処理されます。各 DDR3 または DDR4 チャネルは、8 x 8 バイトのデータ転送を提供します (チャネルごとに 64 バイト・キャッシュ・ラインが提供されます)。独立メモリー・モードについての詳細は、独立メモリー・モードを参照してください。
- ロック・ステップ・メモリー・モード: このモードが、最良のメモリー RAS 機能を提供します。x4 SDRAM テクノロジーに対して、Dual-Device Data Correction (DDDC) をサポートします。メモリー・コントローラーが、各メモリー・チャネルで 2 つの DDR3 または DDR4 チャネル (チャネル 0 とチャネル 1) にわたるすべてのキャッシュ・ラインを処理します。各 DDR3 または DDR4 チャネルは、4 x 8 バイトのデータ転送を提供します (チャネル・ペアごとに 64 バイト・キャッシュ・ラインが提供されます)。ロック・ステップ・メモリー・モードについての詳細は、ロック・ステップ・メモリー・モードを参照してください。
独立メモリー・モードの詳細および DIMM 装着順序については、独立メモリー・モードでのメモリー・ミラーリングおよび 独立モードでのメモリー・ランク・スペアリングを参照してください。ロック・ステップ・メモリー・モードの詳細および DIMM 装着順序については、ロック・ステップ・モードでのメモリー・ミラーリングおよび ロック・ステップ・モードでのメモリー・ランク・スペアリングを参照してください。
フィードバックを送る