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ネットワークの配線

ThinkAgile VX アプライアンスをネットワークにケーブル接続する方法については、以下の情報を参照してください。

デプロイメント用の論理ネットワーク設計

  • 図 1は、vSAN クラスター・デプロイメントのさまざまなコンポーネントの論理ネットワーク・アーキテクチャーを示しています。

  • 図 3 は、物理配線に関する詳細を示しています。

XCC ネットワークが ESXi と同じネットワーク内にある場合、XCC インターフェースは ESXi ネットワークに直接接続する必要があります。

VX Deployer アプライアンスは、VMware vSphere ESXi ハイパーバイザー上で実行できる仮想マシンです。図では、Management ESXi hostが専用システムになっています。ここでは、 Lenovo xClarity および vCenter Server Appliance (VCSA) を含むさまざまな管理アプライアンスが実行されます。

プリロードされた ThinkAgile VX アプライアンスでは、VX Deployer 仮想アプライアンスが VX アプライアンスにプリロードされています。この場合、Deployer は VX アプライアンスの 1 つで実行され、クラスター・デプロイメントはそこから実行されます。

図 1. 論理ネットワーク設計 - クラスター配線の観点. クラスター配線の観点からすると、この図に示すように、VX Deployer が稼働しているシステムは ESXi 管理ネットワークと XCC 管理ネットワークの両方に配線する必要があります。
Graphic showing a logical view of the networking

図 2は、クラスター操作の観点から論理ネットワーク・アーキテクチャーを示しています。
  • 各 VX サーバーは、インバンド管理 (ESXi 管理、vCenter など) に使用されるオンボード 10 Gbps イーサネット・ポートへの専用接続を備えています。

  • XClarity Controller (XCC) インターフェースには、アウト・オブ・バンド管理アクセス用の専用接続があります。

  • VX Deployer 仮想アプライアンスでは、仮想スイッチを介して ESXi 管理ネットワークおよび XCC 管理ネットワークにアクセスする必要があります。そのため、スイッチ上の各ポート・グループを構成する必要があります。

図 2. クラスター・デプロイメント操作用の論理ネットワーク・アーキテクチャー
Graphic showing a logical view of the networking

物理ネットワーク配線

図 3は、ThinkAgile VX アプライアンスをネットワークに物理的にケーブル接続する方法を示しています。
図 3では、表示されている各ネットワーク VLAN の ID は、事例でしかありません。異なるトラフィック・タイプに対して、スイッチ上で独自の VLAN ID を定義できます。
図 3. VX クラスター・デプロイメントの物理ネットワーク配線
Graphic showing the network cabling

表 1. ネットワーク配線図
ネットワーク・タイプ必須/オプション始点終点
インバンド管理ネットワーク:
  • ESXi ホストとの通信

  • vCenter サーバー・アプライアンスと ESXi ホストの間の通信

  • vSAN ストレージ・トラフィック

  • vMotion (仮想マシン・マイグレーション) トラフィック

  • iSCSI ストレージ・トラフィック (存在する場合)

必須NIC のポート 010 Gbps データ・スイッチ #1
必須NIC のポート 110 Gbps データ・スイッチ #2
オプションNIC のポート 210 Gbps データ・スイッチ #1
オプションNIC のポート 310 Gbps データ・スイッチ #2
アウト・オブ・バンド管理ネットワーク:
  • SLP プロトコルを介したネットワークでの初期サーバー検出

  • サーバーの電源制御

  • LED 管理

  • インベントリー

  • イベントおよびアラート

  • BMC ログ

  • ファームウェア更新

  • リモート・メディアのマウントを介した OS プロビジョニング

必須BMC ネットワーク・コネクター1 Gbps 管理スイッチ
データまたはユーザー・ネットワーク必須10 Gbps データ・スイッチ #1 および #2外部ネットワーク
  • アウト・オブ・バンド・ネットワーク上

    • アウト・オブ・バンド管理ネットワークは、専用の物理的ネットワーク上に存在する必要はありません。大規模な管理ネットワークの一部に含めることができます。

    • ThinkAgile VX Deployer、Lenovo XClarity Integrator (LXCI) は、このネットワークにアクセスして XCC モジュールと通信できなければなりません。

    • 初期クラスター・デプロイメント以降の操作の間に、XCC インターフェースはこのネットワークを通して、VX Deployer や xClarity Integrator (LXCI)、xClarity Administrator (LXCA)、管理ソフトウェアなどへアクセスできる必要があります。

    • VLAN がアウト・オブ・バンド・ネットワークに使用される場合、ネイティブ VLAN は、アウト・オブ・バンド ESXi ネットワーク・ポート用の物理スイッチ上に構成される必要があります。

    • 「BMC Configuration」 > 「Network」にある XCC で IPv6 が有効になっていることを確認します。

  • イン・バンド・ネットワーク上

    • VLAN がイン・バンド・ネットワークに使用される場合、ネイティブ VLAN は、イン・バンド ESXi ネットワーク・ポート用の物理スイッチ上に構成される必要があります。

    • イン・バンド ESXi ネットワーク・ポートの物理スイッチ上で、最大転送単位 (MTU) が 9000 に構成される必要があります。

  • ネットワーク冗長性上

    • アクティブスタンバイ冗長モード:

      2 台のポート (ポート 0 から 1) だけが 2 つのラック装着スイッチに接続されている場合、冗長性モードをアクティブスタンバイ・モードとして構成できます。プライマリー接続に失敗した場合、またはプライマリー・スイッチに障害が発生した場合、接続は失敗します。

    • アクティブ/アクティブ冗長モード:

      4 台のポート (ポート 0 から 3) だけが 2 つのラック装着スイッチに接続されている場合、冗長性モードをアクティブ/アクティブ・モードとして構成できます。1 つの接続に障害が発生した場合、他の接続は引き続きアクティブになります。また、負荷はポート全体でバランスされます。

    • 必要に応じて、一部のスイッチは仮想リンク集約 (vLAG) プロトコルまたはそれに相当するものをサポートする場合があります。このプロトコルは、2 つのラック装着スイッチを専用リンク経由で接続し、スイッチを単一の論理スイッチとしてダウンストリーム・ホストに接続します。この場合、ホストからスイッチへの 2 つの接続をアクティブ-アクティブ・リンクとして構成して、ポート全体での負荷分散と 20 Gb の集約帯域幅を取得できるようにします。

分散型 vSwitch

VX/vSAN クラスターをインストールすると、VX Deployer が分散型 vSwitch を作成します。

分散型 vSwitch は、本質的にクラスター内のすべてのホストにまたがる論理スイッチを形成します。各ホストの物理ポートは、分散型 vSwitch 上の論理アップリンク・ポートになります。分散型 vSwitch は、標準の vSwitch と違い、トラフィック・ポリシー、リンク集約 (LACP)、トラフィック・シェーピングなどの高度構成オプションを提供します。

作成された分散型スイッチの数は、ラック装着スイッチに接続されている各ホストの物理ポートの数によって決まります。

  • 各ホスト上の 2 つのポートだけが接続されている場合、ESXi 管理、vMotion、内部 VM、XCC 管理、vSAN ストレージ・トラフィック、外部ネットワーク・トラフィックなど、すべてのタイプのトラフィックを運ぶ 1 つの分散型 vSwitch が作成されます。

  • 4 つのポートが接続されている場合は、2 つの分散型 vSwitch が作成されます。vSAN ストレージ・トラフィックは、2 つ目の分散型 vSwitch で実行されます。

図 4 は、VX Deployer によって作成される分散型 vSwitch の論理設計を示しています。

図 4. vSAN 分散型 vSwitch 構成
Graphic showing the port configuration on the data switches