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ボリューム・コピーの作成

create volumeCopyコマンドは、ボリューム・コピーを作成し、ボリューム・コピー処理を開始します。このコマンドは、スナップショット・イメージのボリューム・コピー・ペアに対して有効です。

対応アレイ

このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。

ロール

このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。

コンテキスト

重要
ボリューム・コピー処理を開始すると、ターゲット・ボリューム上の既存のデータはすべて上書きされ、ターゲット・ボリュームがホストに対して読み取り専用になり、ターゲット・ボリュームに関連付けられているスナップショット・イメージ・ボリュームがある場合はすべて使用が停止されます。以前にターゲット・ボリュームをコピーとして使用したことがある場合は、データが不要になっていること、またはデータをバックアップ済みであることを確認してください。

このコマンドは、次の2つの方法でボリューム・コピーを作成します。

  • スナップショット・イメージを含まないボリューム・コピー (オフライン・ボリューム・コピー)

  • スナップショット・イメージを含むボリューム・コピー (オンライン・ボリューム・コピー)

スナップショット・イメージを含まないボリューム・コピーを使用する場合は、コピー処理が完了するまで、ソース・ボリュームへの書き込みはできません。コピー処理が完了する前にソース・ボリュームに書き込みできるようにする場合は、スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーを使用します。スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーは、コマンド構文でオプションのパラメーターを使用して選択できます。

スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーの処理が完了すると、スナップショット・イメージは削除され、スナップショット・ボリュームが無効になります。

同時進行させることのできるボリューム・コピーの最大数は8個です。一度に9個以上のボリューム・コピーを作成しようとすると、進行中のボリューム・コピーのいずれかが完了してCompleteのステータスを返すまでの間、コントローラーから保留のステータスが返されます。

構文

create volumeCopy source="<var id="GUID-30285ECF-5276-402E-9DD7-2FE4E7C3811D__V1111779" className="keyword varname">sourceName</var>" 
target="<var id="GUID-30285ECF-5276-402E-9DD7-2FE4E7C3811D__V1111780" className="keyword varname">targetName</var>"
[copyPriority=(highest | high | medium | low | lowest)]
[targetReadOnlyEnabled=(TRUE | FALSE)]
[copyType=(offline | online)]
[repositoryPercentOfBase=(20 | 40 | 60 | 120 | default)]
[repositoryGroupPreference=(sameAsSource | otherThanSource | default)]

パラメーター

パラメーター説明
source ソース・ボリュームとして使用する既存のボリュームの名前。ソース・ボリューム名は二重引用符 (" ") で囲みます。
target ターゲット・ボリュームとして使用する既存のボリュームの名前。ターゲット・ボリューム名は二重引用符 (" ") で囲みます。
copyPriority ホストI/Oアクティビティに対するボリューム・コピーの優先度。有効な値は、 highest high medium low 、または lowest です。
targetReadOnlyEnabled ターゲット・ボリュームへの書き込みを可能にするか、ターゲット・ボリュームからの読み取りのみを可能にするかを選択する設定。ターゲット・ボリュームに書き込む場合は、このパラメーターを FALSE に設定します。ターゲット・ボリュームに書き込みできないようにする場合は、このパラメーターを TRUE に設定します。
copyType

スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーを作成する場合は、このパラメーターを使用します。スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーを作成すると、ボリューム・コピーの作成中もソース・ボリュームへの書き込みを続行できます。スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーを作成する場合は、このパラメーターを online に設定します。スナップショット・イメージを含まないボリューム・コピーを作成する場合は、このパラメーターを offline に設定します。

このパラメーターを使用しない場合、ボリューム・コピーはスナップショット・イメージなしで作成されます。

repositoryPercentOfBase

このパラメーターは、スナップショット・イメージを含むボリューム・コピーの作成中に、スナップショット・イメージのリポジトリー・ボリュームのサイズを決定します。リポジトリー・ボリュームのサイズは、ソース・ボリューム (別名ベース・ボリューム) の割合として表現されます。このパラメーターの有効な値は、 20 40 60 120 、および default です。デフォルト値は 20 です。このパラメーターを使用しない場合、ファームウェアは 20% という値を使用します。

copyType パラメーターは、 repositoryPercentOfBase パラメーターと組み合わせて使用する必要があります。

repositoryGroupPreference このパラメーターは、スナップショット・イメージのリポジトリー・ボリュームの書き込み先となるボリューム・グループを決定します。次の選択肢があります。
  • sameAsSource – スナップショット・イメージのボリュームは、スペースに余裕がある場合は、ソース・ボリュームと同じボリューム・グループに書き込まれます。
  • default – スナップショット・イメージのリポジトリー・ボリュームは、スペースに余裕がある任意のボリューム・グループに書き込まれます。

最適なパフォーマンスを実現するには、 sameAsSource オプションを使用します。

copyType パラメーターは、 repositoryGroupPreference パラメーターと組み合わせて使用する必要があります。

注記

名前には、英数字、ハイフン、下線を任意に組み合わせて使用できます。名前の最大文字数は30文字です。

コピーの優先度によって、ボリューム・コピー・ペアのソース・ボリュームとターゲット・ボリュームの間のデータのコピーに使用されるシステム・リソースの量が定義されます。最高の優先度レベルを選択すると、ほとんどのシステム・リソースを使用してボリュームのコピーが実行されるため、ホストのデータ転送パフォーマンスが低下します。