ストレージ・アレイで自動ロード・バランシングを有効または無効にする
set storageArray autoLoadBalancingEnableコマンドは、自動ロード・バランシング機能を有効または無効にします。
対応アレイ
このコマンドは、DE2000H、DE4000H、DE4000F、DE6000H または DE6000F の個々のストレージ・アレイに適用されます。
ロール
このコマンドをストレージ・アレイに対して実行するには、Storage Admin ロールが必要です。
構文
set storageArray autoLoadBalancingEnable=(TRUE | FALSE)
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
storageArray | このパラメーターがストレージ・アレイに対して機能することを示します。 |
autoLoadBalancingEnable | このパラメーターは、コントローラーの自動ロード・バランシングをオンまたはオフにします。自動ロード・バランシングをオンにするには、このパラメーターを TRUE に設定します。自動ロード・バランシングをオフにするには、このパラメーターを FALSE に設定します。 |
自動ロード・バランシングとは何ですか?
自動ロード・バランシング機能を使用すると、負荷の変化に動的に対応してボリュームのコントローラー所有権が自動的に調整されるため、コントローラー間でワークロードが移動する際の負荷の不均衡が解消され、I/Oリソースの管理が強化されます。
各コントローラーのワークロードが継続的に監視され、ホストにインストールされたマルチパス・ドライバーとの連携により、必要に応じて自動的に負荷を調整することができます。ワークロードがコントローラー間で自動的に再分散されるため、ストレージ・アレイの負荷の変化に応じてボリュームのコントローラー所有権を手動で調整する必要がなくなり、ストレージ管理者の負担が軽減されます。
コントローラーのリソース利用率が自動的に監視されて負荷が分散されます。
ボリュームのコントローラー所有権が必要に応じて自動的に調整され、ホストとストレージ・アレイの間のI/O帯域幅が最適化されます。
自動ロード・バランシングの有効化と無効化
自動ロード・バランシングは、ThinkSystem SAN OS (コントローラー・ソフトウェア) 11.50 以降を搭載したすべてのストレージ・アレイでデフォルトで有効になります。自動ロード・バランシング機能は、Linux、Windows、およびVMwareのマルチパス・ドライバーで使用できます。
たとえば次のような場合です。
特定のボリュームのコントローラー所有権については、ワークロードを分散するために自動的に変更されないようにしたい。
ThinkSystem Storage Managerで、 メニュー・オプションを選択し、個々のストレージ・アレイで自動ロード・バランシング機能を有効または無効にします。
ThinkSystem System Managerで、 を選択して「追加設定」セクションまで下にスクロールし、「自動ロード・バランシングを有効化/無効化にする」リンクをクリックした後、「自動ロード・バランシングを有効化/無効化にする」チェック・ボックスを使用して個々のストレージ・アレイで機能を有効または無効にします。
例
SMcli -n Array1 -c "set storageArray autoLoadBalancingEnable=true;"
SMcli completed successfully.